ドメインパワーとは?ドメインパワーを無料で調べる方法や高めるための策を紹介!
SEO 2023.12.13
ドメインパワーは、Webサイトの信頼性を示すSEO対策で重要な指標です。サイトパワーやDomain Authorityとも呼ばれます。
ドメインパワーが高いほど検索順位が上がる傾向にあるため、SEO対策においてドメインパワーを上げることは重要な施策の1つです。
この記事では、ドメインパワーの基礎知識と、ドメインパワーを無料で調べる方法、そしてドメインパワーを高めるための方策について解説します。この記事を参考に、自サイトや競合サイトのドメインパワーを計測し、ドメインパワーを強化しましょう。
目次
ドメインパワーとは?
ドメインパワーとは、特定のドメイン(Webサイト)が検索エンジンからどの程度信頼されているかを、0〜100の数値で表した指標のことです。この数値は、Googleが正式に公表しているものではないため、外部ツールを利用して数値を推定します。
ドメインパワーは、サイト全体のコンテンツの質や量、更新頻度、被リンクなど、多くの観点によって評価されます。良質なコンテンツを投稿し続け、質の高い被リンクを獲得するなど、正しい対策を行うことでドメインパワーは向上します。
ただし、どれだけドメインパワーを上げようと対策をしても、ドメインの種類によってはSEO効果が限定されてしまうことがあるので注意が必要です。
SEO対策に有効なドメインはある?
ドメインにはSEO対策に有効なドメインと、SEO効果が限定されてしまうドメインがあります。ドメインには大きく分けて独自ドメインと共有ドメインがありますが、SEO対策に有効なのは独自ドメインの方です。
独自ドメインは、その名の通りドメイン名を独自で設定したものです。独自ドメインはカスタマイズの自由度が高く、SEO対策の効果がドメインパワーに直接反映されます。
一方、共有ドメインは、ドメインを複数のユーザーで共有するものです。大元の運営会社が提供するドメインでドメインパワーを共有するため、いくらSEO対策を行っても限定的な効果しか得られません。SEO対策をするのであれば、独自ドメインの利用がおすすめです。
また、すでに独自ドメインでサイトを運営していて、新たに関連したオウンドメディアを始める場合、サブディレクトリにするかサブドメインにするかでもドメインパワーの評価は異なります。
サブディレクトリとは、ドメインの下層に位置するドメインのことです。
下記のドメインの場合、ドメイン後の「sub」の部分がサブディレクトリにあたります。
https://sub.pantograph.co.jp/sub/ |
サブディレクトリでは既存ドメインのドメインパワーをほぼ引き継ぐことが可能です。これにより、新たなコンテンツも既存のドメインの評価を受けやすく、検索順位の向上が期待できます。
一方、サブドメインとは、ドメインの前に単語が入ったドメインとなります。
下記のドメインの場合ですと、ドメイン前の「sub」の部分がサブディレクトリにあたります。
https://sub.pantograph.co.jp/ |
サブドメインの場合は新ドメイン同様の扱いになります。既存ドメインのドメインパワーは少ししか引き継ぐことができません。新たにオウンドメディアを立ち上げる際は、既存のドメインパワーを最大限に活用するため、サブディレクトリを利用するのが有効だと言えます。
名称 | URL例 | SEO効果 |
独自ドメイン | https://pantograph.co.jp/ | 高い |
共有ドメイン | (はてなブログの共有ドメインを利用する場合) https://pantograph.hatenablog.jp |
限定的 |
サブドメイン | https://sub.pantograph.co.jp/ | 新ドメイン同様の扱い |
サブディレクトリ | https://sub.pantograph.co.jp/sub/ | 既存ドメインのドメインパワーをほぼ引き継ぐ |
ドメインパワーがSEO上重要な理由
ドメインパワーがSEO上重要な理由をより詳しく説明します。
Googleは検索順位を決定する際、ドメインパワーを評価基準の1つとしており、パワーが強い方をより信頼できるサイトとして認識しています。それゆえ、同じクオリティを持ったサイトの場合、ドメインパワーが強い方が上位表示されます。
また、ドメインパワーが高いサイトは、検索エンジンのクローラーに優先的に巡回してもらえます。公開した情報が短時間で検索エンジンに登録(インデックス登録)されるため、新しい情報を早く検索結果に表示させることができます。ドメインパワーが低いサイトは公開した情報が登録されるまでに1日かかるケースもありますが、ドメインパワーが高いサイトは1時間程度で登録が完了することもあります。
さらに、ドメインパワーが高いサイトは、関連性のあるキーワードからの検索流入も増加しやすくなります。Googleは信頼度の高いサイトの情報を「ユーザーが必要としている情報である可能性がある」と判断します。それゆえ、ドメインパワーが高ければ、狙ったキーワードの周辺キーワードでも上位表示される傾向があるのです。
このように、ドメインパワーが高いほどより多くのコンテンツが上位表示され、検索流入は増加します。これが、ドメインパワーがSEOで重要な理由です。
無料でできる!ドメインパワーの調べ方
無料でできるドメインパワーの調べ方を紹介します。
以下の3つは無料でドメインパワーをチェックできるSEOツールなので、ぜひ利用してみましょう。
「MOZ」
MOZは、アメリカの企業が提供しているSEOツールです。情報精度が高く、世界中で利用されています。自社サイトや競合サイトの分析に加え、被リンクやキーワードの調査も行うことが可能です。
日本語には対応していませんが、「Link Explorer」という部分にドメインを入力すれば、ドメインパワーが「Domain Authority」として表示されます。
MOZの利用には会員登録が必要です。登録後30日間は無料で利用することができます。ログインすることで1ヶ月に10回までドメインパワーを計測できます。
Google Chromeの拡張機能で「MozBar」をインストールすれば、Googleの検索一覧でまとめてドメインパワーが確認できるので便利です。
「パワーランクチェックツール」
パワーランクチェックツールは、日本企業が提供しているSEOツールです。ドメインパワーに加え、キーワードごとのSEO難易度を調べることができます。日本語に対応しており、検索バーにドメインを入力すれば、ドメインパワーが「パワーランク」として表示されます。
パワーランクチェックツールは完全無料で利用できますが、アカウントを登録しない場合は、1日1回しか利用できません。アカウントとメルマガを登録すると、1日3回まで利用できます。
「Ubersuggest」
Ubersuggestは、MOZと同じく、世界中の人に利用されているアメリカのSEOツールです。ドメインパワー以外にも、検索ボリュームやキーワード順位、検索からの流入見込み数など、たくさんの情報を調べることができます。
日本語に対応しており、検索バーにドメインを入力してSUBMITボタンをクリックすれば、ドメインパワーが「DOMAIN AUTHORITY」として表示されます。
Ubersuggestは会員登録をしなくても無料で使用できますが、会員登録を行うことでさらに多くの機能を利用することができます。
まとめると以下のようになります。
ドメインパワー チェックツール |
特徴 |
MOZ | ドメインパワー=「Domain Authority」 無料(30日間) アカウントの登録が必要 1か月で10回まで利用可能 日本語対応 × |
パワーランク チェックツール |
ドメインパワー=「パワーランク」 無料 アカウントの登録なし=1日1回まで利用可能 アカウントとメルマガを登録=1日3回まで利用可能 日本語対応 〇 |
Ubersuggest | ドメインパワー=「DOMAIN AUTHORITY」 無料(有料プランあり) 1日3回まで利用可能 アカウントの登録で、無料で利用できる機能が増える 日本語対応 〇 |
ドメインパワーを高める5つの方法
検索で上位表示するための、ドメインパワーを高める方法を具体的に解説します。
ドメインパワーを高めるには、主に次の5つの対策を進めることが重要です。
- 長期間サイトを運用する
- コンテンツの数を増やし、質を高める
- サイトへのアクセス数を増やす
- 良質な被リンクを獲得する
- サイテーションを集める
それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
長期間サイトを運用する
長期間運用しているWebサイトは検索エンジンから評価されやすく、ドメインパワーも上がります。その理由は、運用の期間に比例して、コンテンツ数や被リンクの獲得数が増加するためです。ただし、ドメインを取得してから長期間経過しても、コンテンツの追加や更新がなければ評価は上がりません。ユーザーの役に立つ情報を発信しながら長期間運営することが、自社サイトのドメインパワーを高めるポイントです。
コンテンツの数を増やし、質を高める
コンテンツの数を増やし、質を高めることは、ドメインパワーを高める上で最も大切です。Googleはユーザーファーストを掲げており、ユーザーのニーズに応えることができる高品質なコンテンツが多いサイトを評価します。そのため、情報が正確でわかりやすいコンテンツは検索順位が上がる可能性が高く、アクセスが集まりやすくなります。被リンクも獲得しやすくなるため、コンテンツを増やし、質を高めることは、ドメインパワーを高める施策としてSEO効果が最も期待できます。
サイトへのアクセス数を増やす
サイトへのアクセス数を増やすことも、ドメインパワーを高めるうえで重要です。なぜなら、アクセス数の多いWebサイトは、検索エンジンから評価されやすいためです。もしも既存の記事でアクセスが集まらない場合、リライトやUX改善などを行い、アクセス数増加を目指しましょう。ユーザーのニーズを満たすコンテンツの数を増やしたり、ユーザーの目を引くタイトルをつけたりといったSEO対策も有効です。
良質な被リンクを獲得する
良質な被リンクを獲得することも、ドメインパワーを高めることにつながります。なぜならGoogleは、関連性の高いサイトから被リンクを得ているサイトを良質なコンテンツであると評価するためです。特に、ドメインパワーの強いサイトからの被リンクは、評価を大きく高める要因の1つとなります。
ただし、被リンクをたくさん集めればよいというわけではありません。関連性の低いサイトやスパムによる被リンクはサイトの評価を下げ、Googleペナルティの対象となる可能性もあります。ユーザーにとって価値あるコンテンツを増やして、良質な被リンクを獲得することを目指しましょう。
サイテーションを集める
サイテーションを集めることも、ドメインパワーを高めることにつながります。サイテーションとは、特定のサイトやブランドの名前が他のサイト上で触れられることです。例えば、このページでは「Google」の名前をたくさん取り上げています。このように記事やサイトで取り上げられることで、「Google」自体のオンライン上の評価や信頼性がさらに高まるのです。
サイテーションを効果的に増やすためには、SNSを活用したり関連性の高いWebサイトと連携したりして、認知度を高めることが大切です。自社サイトについていろいろな場所で言及してもらうことで、サイテーションが集まり、ドメインパワーが高まります。
ドメインパワーを上げる・下げないために気をつけることはある?
ドメインパワーを上げる・下げないために気を付けるべきことが2点あります。
中古ドメインの使用は避ける
1つ目は中古ドメインの使用です。中古ドメインの購入を検討する場合には、まず、信頼できるドメインであるかどうか、確認してみてください。長期間Webサイトを運営することでドメインパワーが高まると前述しましたが、中古ドメインを使用する場合、過去の良い評価・悪い評価を同時に引き継ぎます。そのため、中古ドメインの中にはペナルティを受けているドメインが販売されているケースがあり、必ずしもメリットだけではないということに注意が必要です。
被リンクに注意
2つ目は、関連のないサイトや低品質のサイトの被リンクを獲得しないようにすることです。被リンクはドメインパワーに大きな影響を与えると説明しました。しかし、関連性の低いサイトや低品質のサイトからの被リンクは評価されません。逆にGoogleのガイドライン違反となり、ペナルティの対象となる可能性もあります。有効な被リンクを得るためにも、良質なコンテンツを作成し続けましょう。
低品質なサイトからのリンクがある場合は、削除するか、あるいは運営者に削除してもらいましょう。もしもリンクを削除できない場合は、Google Search Consoleでリンクを受けないように拒否することができます。この設定により、Googleのクローラーは、低品質サイトからの被リンクを評価する判断材料から除外してくれます。
(参考)サイトへのリンクを否認する(Search Consoleヘルプセンター)
ドメインパワーまとめ
ドメインパワーの基礎知識から、ドメインパワーを無料で調べる方法、そしてドメインパワーを高めるための方策について解説してきました。
ドメインパワーは、SEOにおいて重要な要素の1つです。とはいえ、ドメインパワーは対策してすぐに高まるというものではありません。長期間サイトを運営し、質の高いコンテンツを作成し続けることで、ドメインパワーは段々と高まっていきます。ユーザーファーストの視点を大切にし、長期的な目線でサイトを運営して、ドメインパワーを高めていきましょう。
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