あなたのサイトはレスポンシブにすべき?7つの観点から比較する、レスポンシブwebデザインのメリットとデメリット
UI/UXデザイン 2012.11.02
「うちの会社のサイトをレスポンシブにしたいんだけど。どうですか?」 「新サービスのサイトを作ってくれませんか?レスポンシブで」 弊社でもレスポンシブ・webデザインに関して色々なお客様から要望をいただく事があります。 レスポンシブ・webデザインは、従来のようにサーバ側でユーザーの端末を判別し、それぞれの表示に最適なHTMLやCSSを表示する方法に対して、1ファイルで様々な端末に表示する方法の事です。 弊社でもお客様から 「実際にレスポンシブ・webデザインで作る方が良いの?」という質問もいただくのですが、 「サイトの目的や、想定している運用方法に応じて、最適な作り方は異なりますよ」とお伝えしております。 では、実際にレスポンシブ・webデザインではどのようなメリットとデメリットがあるのか。7つの項目毎に比較したいと思います。
目次
操作性・UIへの最適化
レスポンシブ・webデザイン △ 複数のHTML ◯ レスポンシブ・webデザインの場合1ファイルである事で、レイアウト・デザインの自由度が低くなってしまいます。
SEO
表示速度
よく、「GoogleがSEO上でレスポンシブ・webデザインを優遇する」という声を聞きますが、実際の所は、推奨するとしか言っていません。推奨する理由は、先にあげた2点が理由となります。 実際に、Googleでは、 ・レスポンシブ・webデザイン(同じURLと1つのHTML/CSS) ・動的な配信(同じURLと別々のHTML/CSS) ・モバイル専用のURL(異なるURLと別々のHTML/CSS) の3つのタイプのモバイルサイト構成もサポートしており、Googleのジョン・ミューラー氏も、「レスポンシブ・webデザインだからといって、検索結果の上位表示を行わない(2013/10)」と言及しています。 正確な運用が出来たり、コンテンツは全てCMSなどで管理出来ていれば、無理にレスポンシブ・webデザインにする必要はなさそうです。
サイト更新 CMSを用いない簡易的な更新
レスポンシブ・webデザイン ◯ 複数のHTML △ 画像差し替えや、簡易的な文言変更などの場合を想定すると、レスポンシブ・webデザインが有利です。 サイト完成後のメンテナンスの作業時間の短縮や、リンクミス等のリスクも減ります。リンクミスの低減は前述した通り、SEOでも有利になります。
サイト更新 CMSを用いた簡易的な更新
レスポンシブ・webデザイン 複数のHTML CMSを用いた場合、複数ファイルを元々一括で管理している事から作業時間も、リンクミス等のリスクもどちらも差がありません。
サイト更新 バナー追加や、レイアウト変更等の更新
レスポンシブ・webデザイン △ 複数のHTML ◎ 「サイト内に特集コーナー告知のために新たにバナーを追加しなければならない」サイト運用をやっているとそんなケースも多々あると思いますが、レスポンシブ・webデザインの場合、非常に手間がかかります。各デバイスでの共通のレイアウト変更が必要になるため、修正作業はもちろんの事、表示確認作業・テスト等も通常より時間がかかってしまいます。
コスト
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