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アップルウォッチの次世代デバイスとして3つの特徴

その他 2014.09.29

アップルウォッチの次世代デバイスとして3つの特徴

2014年9月9日にアメリカで開催されたアップルのイベントにて、アイフォン6の発売とともにアップルウォッチの来年の発売が正式に発表されました。
注目度の高かったアップルのウェアラブルウォッチだっただけに世界的に大きな話題となり、ニュースでも大々的に取り上げられました。
しかしアップルウォッチ発売には賛否両論あり「アップルウォッチが次世代を代表するデバイスとなるだろう」といった肯定的な意見がある一方、「アイフォンがあるのにわざわざアップルウォッチを買う必要があるのか?」といったアップルウォッチの利用シーンを疑問視する意見もみられます。

Apple-Watch

そこで今回はアップルウォッチが次世代デバイスとして注目されている理由、その特徴を3つの観点から考察し、それらの疑問に答えていきたいと思います。

(1)時計としての進化

アップルウォッチはスマートフォンの代用機なのか?

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それに対するアップルの回答は・・

時間を伝えるだけでなく、時間の使い方を進化させる時計です。驚くほど正確なタイムピース。今日のスケジュールも、誰かとの連絡も、どこかへ向かう時も、思い通りになるようにサポートするデバイス。どうすればよりアクティブで健やかな毎日を送れるか、あなたのために休まず考える健康とフィットネスのパートナー。そのすべてを一つにしたApple Watchは、腕時計をはるかに超えた存在です。でもこれこそが、私たちが考える、腕時計のあるべき姿です。

つまり、アップルウォッチはアイフォンの代用機ではなくアイフォンの持つ機能をよりパーソナルにした形で搭載した腕時計だということです。
これまで時刻を知らせるという目的しか持たなかった時計に、知人とのコミュニケーション、スケジュールなどの通知、さらにスケッチや心拍数カウントなど新たな可能性と付加価値が提案されたデバイスだと言えます。

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特に“コミュニケーション”においては、シンプルな連絡内容で十分である親密な間柄においてはアップルウォッチを使い、丁寧で慎重なやり取りが必要なコミュニケーションはアイフォン本体で行うといった使い分けを行うことができれば、アップルの目指すよりパーソナルなデバイスとしての存在意義を発揮するでしょう。
アップルウォッチは、人間が常に追われている“時間”の周辺にある情報を集めたり付加価値を与えるツールであると考える必要があります。

(2)デザインの多様性

これまでアップルの製品のデザインといえば徹底したシンプルさの中に美しさを求めてきました。
マックブックやアイフォン、アイポッドに関しても、基本的には一製品に対して一つもしくはカラーバリエーションによる数種類のデザインでした。

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今回のアップルウォッチはベルト部分を中心に大きさや形状・色、そして文字盤の選択によって様々なデザインを楽しむことができます。

公式サイトによれば、文字盤は200万通り以上からカスタマイズ可能、リストバンドの種類もたくさんありステンレススティールのほか、NASA無人火星探査機のパラシュートと同じ素材などもあります。今後随時ハイブランドとのコラボレーションも期待されているとのことです。
またアップル社は、今回タグ・ホイヤーのセールス担当だったPatrick Pruniaux氏をはじめ、高級時計業界からデザイナーなどの引き抜きを行いました。
これはアップルウォッチがファッションの一部としても成立させることの重要性を意識しており、いろいろなデザインを楽しみたいという欲求を満たすものとして設計していくことが伺えます。

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Patrick Pruniaux

アップルウォッチのデザインはこれまでのアップル製品と異なり、あくまで時計の楽しみ方と同様デザインの多様性を持った市場で展開されていくと考えられます。

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ファッションとしても定着するか

(3)健康管理という新しい基軸

IT×医療、テクノロジーを健康管理にという動きはここ数年で高まっています。
ウェアラブルデバイスで言えば代表的なものがナイキのFuelBandであり、UP by Jawboneです。
これらは腕に巻くことで、人々の睡眠やカロリーを管理するウェアラブル健康管理デバイスです。
アップルウォッチも同様に腕に巻くメリットを生かし、人々の健康管理への活用が試みられるようです。

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具体的な機能としては日々のライフスタイルにおける健康を管理する「アクティビティアプリケーション」、有酸素運動など激しいトレーニングに対応した「ワークアウトアプリケーション」の二つのアプリがプリインされています。

アクティビティアプリケーション

日々カラダの運動量をリッチなグラフィックスで表してくれるアプリです。消費したカロリー量や、活発に動いた時間、休憩するために席から立ち上がった頻度を示します。1日で必要な運動量の指標が、リング状で示されており、毎日そのリングを完成させることで、十分な健康状態を維持することが出来ます。

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ワークアウトアプリケーション

主に有酸素運動時に使用するアプリです。時間、距離、カロリー、ペースなどのデータをリアルタイムで表示します。トレーニングごとに目標を設定することで、目標を達成に向けたサポートをアプリが行います。

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健康管理という生活していく上で最も重要な関心事の1つですが、未だデバイスやITサービスの今後の方向性が確立されるに至らず黎明期です。
今回のアップルウォッチの発表でこの動きが加速するかもしれません。

「未来を見て、点を結ぶことはできない。過去を振り返って点を結ぶだけだ。だから、いつかどうにかして点は結ばれると信じなければならない。」

果たして、アップルウォッチは点を結ぶことが出来るのでしょうか?
今後の動きを注目です。

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