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良質な投稿コンテンツがエンゲージメントの効果を高める!真似したい企業のSNS運用事例5選
マーケティング 2017.05.18
今回はその中でも、多くの企業がマーケティングに活用しているFacebook(フェイスブック)、Twitter(ツイッター)、Instagram(インスタグラム)の3つにフォーカスを当て、クオリティが高い運用事例をピックアップ。
・とりあえずSNSを始めたけれど、思うように効果が出ない
・どんな投稿をすればいいのかわからない
など、SNS運用担当者にヒントとなる情報を集めました。変化の早いSNSだからこそ、この記事で人気のコンテンツを知り、自社のSNS運用にお役立てください。
目次
マーケティングに欠かせないSNS
SNSとは、ソーシャル・ネットワーキング・サービスの略でコミュニティ型の会員制サービスと定義されます。現在普及しているものは、FacebookやTwitter、Instagramのほか、LINEやmixi、WeChat、Pinterestなど挙げ始めたらきりがありません。現在も、新たなSNSが続々と誕生している状況です。
まずは、各SNSにおいて、どれくらいの利用者がいるのかをご紹介します。今回フォーカスする3つのSNSにおける2017年4月時点の国内ユーザー数は
・Facebook:2,700万人
・twitter:4,000万人
・Instagram:1,600万人
となっています。
各SNSでコンテンツの種類や特徴が異なり、企業の創意工夫が見られます。特にInstagramは、20代~30代の女性から人気を集めている新たなSNSとして注目を集めています。企業のターゲットによって、これらのSNSを使い分ける必要があることも、明確となってきました。
そこで以下では、マーケティングでは欠かせない、それぞれの特徴を各SNSの特徴を事例を交えながら紹介していきたいと思います。
真似したいFacebookの運用事例
Facebookページは、モノやサービスを問わず、様々な企業が活用しているSNSです。しかし、ただ投稿しているだけでは意味がなく、ユーザーからのコンスタントなレスポンスがあって初めて、成り立つものです。
そのため、宣伝ばかり投稿してしまうと、あっという間にファンが離れていってしまいますので注意が必要です。Facebook運用事例では、投稿のバランスが優れている2社を紹介します。
ANA Facebookページ運用
まず、ご紹介したいのは、160万人以上が「いいね!」している航空会社ANAのFacebookページです。
飛行機の写真は勿論ですが、思わず「行きたい」と言ってしまいそうな、世界各地の素敵な風景がたくさん投稿されています。また、普段は見ることができない機窓からの風景写真、飛行機にまつわるトリビア、季節の一枚など、様々な題目が設定されており、代わる代わる投稿されています。
https://www.facebook.com/ana.japan/
投稿頻度
・1日1投稿
投稿内容
キャンペーン情報、飛行機関連写真、航空関係トリビア、社員の顔など
エンゲージメント状況
・常に100件以上がシェアされている(多いときは1000件以上)
・5,000~10,000前後の「いいね!」を獲得
運用目的
ファンの囲い込み(継続的な接点を持つ)
投稿例
週の初めには「おはようございます」というテキストとともに、各地で働く職員の笑顔を掲載している点も、見逃せません。このように中の人の顔を見せることで、航空会社に欠かせない”安心感”を醸成しているのではないでしょうか。
キャンペーン等の情報は控えめに、あくまで自然に「旅したい」「飛行機に乗りたい」という思いを喚起させるような投稿が目立ちます。ANAのFacebookページでは、サービス情報とそれ以外の情報のバランスの取り方を参考にしてみてください。
藤巻百貨店 Facebookページ運用
続いて紹介したいのは、ECサイト藤巻百貨店のFacebookページです。いいね数は24万件。
https://www.facebook.com/fujimakiselect/
ECサイトとなると、どうしても商品を押し出したものが多くなってしまうと思いますが、”商品が持つストーリーを大切にする”という同社のコンセプト通り、商品に興味を持ってもらえるような写真と文章の組み合わせを重視しています。そのため、価格が前に出てくることはありません。あくまで自発的に「ストーリーの続きが知りたい」「この商品をよく見たい」と促す役割になっているようです。
投稿頻度
1日3投稿
投稿内容
商品紹介、アプリ紹介など
エンゲージメント状況
・シェア数は0~5件程度
・200~800程度の「いいね!」を獲得
・動画の再生回数は5000回以上
運用目的
ECサイトへの集客(売上アップ)
投稿例
見習えそうなポイントとしては、動画投稿。藤巻百貨店では複数の写真をスライドショーのように見せることで、動画として配信しています。動画を1から制作するのは労力がいりますが、写真を組み合わせる手法であれば、ハードルも低くなると思います。ちょっとしたひと手間で、リーチも変わってきますので、投稿のバリエーションを増やすためにも、取り入れてみてはいかがでしょうか。
真似したいtwitterの運用事例
twitterは投稿が流れていくという性質上、投稿数が多いのが特徴です。また、企業アカウントでは、いわゆる”中の人”のキャラクターも重視されている傾向があります。販促やPRだけでなく、ユーザーが親近感を感じられる”キャラ設定”や”語り口調”、”ユーモラスな投稿”がウケているようです。そのため、ほかのSNSと比べて、砕けた印象の企業アカウントが多いようです。
企業からすれば、ハッシュタグ(#)をつけたキャンペーンを簡単に行えるというメリットもありますので、ないがしろにはできないSNSとなっています。
ニッセン twitter運用
カタログ通販ニッセンのtwitterは、プロフィールによるとニッセン社員スミス(38歳男性)さんが運用しています。適度なゆるさと人間味あふれる投稿で、ファンを着実に増やしています。現在は9万人以上のフォロワーが、その動向をチェックしています。
投稿頻度
1日10投稿程度(返信は除く)
投稿内容
商品紹介、キャンペーン情報、仕事の様子など
エンゲージメント状況
・いいねは10~80件
・日常のつぶやきの方がリツイートされる傾向にある
運用目的
ECサイトへの集客(売上アップ)
投稿例
投稿を見てみると、日常のつぶやきも見逃せません。
モールス信号でご挨拶です↓
・-・・・ -・・・ -- ・・- ---- ・・ -・-・- ・・ ・- -・・- ---・-
— カタログ通販のニッセン (@nissen) 2017年4月24日
商品紹介もユーモアがあり、つい見てしまいますよね。
ということで、「おれの名前を言ってみろ!」という時に便利かもしれないグッズをご紹介します。
【お名前オーダー】お名前スタンプ10本セットhttps://t.co/46Tj7jchDX pic.twitter.com/Y7DI5JWrKM
— カタログ通販のニッセン (@nissen) 2017年4月25日
猫→名前はまだない
僕→役職はまだないという話はおいといて、かわいい猫グッズをご紹介します。https://t.co/5Gb0ZBqU82 pic.twitter.com/Lm6AUea4Br
— カタログ通販のニッセン (@nissen) 2017年4月20日
過去には、エイプリルフールに”社名が似ている”というという理由で、日産自動車とコラボし、日産をニッセン、ニッセンをニッサンに社名変更するなど、企業間コラボが時々発生。またtwitter上で盛り上がった「激怒Tシャツ」を販売したことでも話題になりました。このような一連のやり取りは、話題性を生み、結果としてビジネスにつながっています。
投稿数が多いからと言って、twitterでも宣伝ばかりになってしまうと、見ている方はうんざりしてしまうので、注意が必要です。しかし、同じ商品紹介でも、スミスさんの主観が混ざったつぶやきを通せば、押しつけがましくなくなります。このように、twitterでは運用担当者を前面に出した運用方法もひとつの手段かと思います。
真似したいInstagramの運用事例
Instagram(インスタグラム)は、最近メジャーになってきたSNSです。Facebookやtwitterと比べるとユーザー数は少ないですが、徐々に成長中。写真をメインにしたSNSのため、特に若者、女性に人気のあるSNSとなっています。
ハーゲンダッツ Instagram運用
Instagramで思わず真似したくなるのが、アイスクリームの定番、ハーゲンダッツジャパンの投稿です。
投稿例
Instagramは1枚ずつ画像(または動画)を投稿していくものですが、実は3×3の9枚合わせると、1枚の絵になるというもの。
アカウントホーム画面をiPhoneでキャプチャ
同社は定期的にこの手法を取り入れており、スマートフォンユーザーが、アカウントのホーム画面で見たときに思わず「可愛い!」と言ってしまいそうな”計算された”投稿です。
また最近は、定期的に動画での投稿も増えてきている点も重要です。CM以外にも、思わず続きが見たくなる演出は必見です。エンゲージメントも高くなっているため、今後、動画はInstagramでも欠かせないコンテンツとなりそうです。
投稿頻度
週1~2回。ただし、9枚の絵を完成させる場合には3枚ずつ投稿があり、投稿頻度は高め。
投稿内容
商品紹介、キャンペーン情報など
エンゲージメント状況
・いいね数は各投稿3000件以上
・動画の場合は5000件を超えている
運用目的
商品認知
ローソンに見るFacebook/twitter/Instagramの並行運用事例
最後に紹介しておきたいのが、ローソンの事例です。ローソンでは、「あきこちゃん」というSNS用のキャラクターが20種類以上のSNSに登場し、盛り上げています。また、各SNSを使い分けているのも特徴です。
http://www.lawson.co.jp/lab/akiko/
上記で取り上げた3つのSNSの状況はどうなっているのでしょうか。
ローソン Facebookページ運用
https://www.facebook.com/lawson.fanpage
運用目的
商品・キャンペーン認知、イメージ向上など
投稿頻度
1日に2~3件
投稿内容
商品紹介、キャンペーン情報など
エンゲージメント状況
・いいね!数は61万件以上。
・投稿はコンスタントにシェアされている
・動画投稿へのレスポンスが高いため、定期的に動画を投稿
投稿例
ローソン twitter運用
運用目的
商品・キャンペーン認知、顧客とのコミュニケーションなど
投稿頻度
1日に4~6件程度
投稿内容
Facebook同様に新商品の紹介やキャンペーン情報など
エンゲージメント状況
・フォロワー数は128万人以上。
・タイムラインが流れていく性質上、反応が良かったものをFacebookに展開
投稿例
「UC贅沢チョコレートバー 京都(みやこ)抹茶」好評発売中です♪抹茶の苦味とフランス産チョコの優しい甘さが美味しいアイスです(^^) #ローソン #アイスクリームの日 https://t.co/ETO4gXBDy4 pic.twitter.com/Uek12YwEeV
— ローソン (@akiko_lawson) 2017年5月9日
また、キャンペーンなどの際には、定期的に過去の投稿をリツイートすることでフォロワーへのリマインドを図っている。
ローソン Instagram運用
運用目的
商品認知、ブランディング
投稿頻度
平均すると1日1投稿
投稿内容
Facebook同様に新商品の紹介やキャンペーン情報など
エンゲージメント状況
・フォロワー数が46,500人。
・タイムラインが流れていく性質上、反応が良かったものをFacebookに展開
投稿例
またFacebookやtwitterでも使用されていたハッシュタグ(#)が多めに使用されている点も見逃せません。
例えば、#foodstagram というタグは、食べ物とインスタグラムを掛け合わせた造語で、インスタグラムならではのもの。各SNSに合わせた投稿形態にするのは、手間はかかりますが、確実にユーザーにリーチすると思われるため、見習いたいところです。
ローソンの運用事例まとめ
なお、①~③で共通しているのは、動画への反応の高さです。動画については別SNS「youtube」や「C CHANEL」で使用しているものを一部転用しているようです。複数のSNSを活用するメリットとしては、このようにコンテンツを共有できる点が挙げられるかもしれません。
その他、LINEやmixi、GREEやgoogle+など様々なSNSを運用しているローソンの事例は必見です。
まとめ
ここまで3種類のSNSでの運用事例を紹介してきましたが、企業のSNS成功の秘訣をまとめると…
- 近年SNSにおける動画コンテンツの需要が高まっている
- ターゲットや用途に合わせて、使用するSNSを選ぶべし(わからなかったらご相談を)
- 押し売りではなく共感を得るコンテンツ作りを目指す
といったところでしょうか。企業でSNS運用担当者になった方、まずはクリエイティブが優れている上記企業のSNSをチェックしてみてください。
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