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スマートフォンの持ち方はこの3パターン

その他 2026.09.25

スマートフォンの持ち方はこの3パターン

「何でこの画像はこの位置にあるんですか?」「何でこのボタンはここに並べているんですか?」と聞かれることがあります。そんなとき、スマートフォンの持ち方をひとつの理由にすることがあるので紹介します。

スマートフォンにおけるUI/UX設計の参考として端的に整理されているガイドラインのひとつが、Apple社の提供するiOSヒューマンインターフェイスガイドラインです。その中で本記事にて取り上げたいのは「スマートフォンの持ち方から考える画面設計」です。Appleは、スマートフォンの持ち方を次の3パターンと定めています。

※本記事は2026年8月に内容を更新しました
初回公開は2012年11月2日です。今回の更新では、画面の大型化や折りたたみ端末の登場によって、持ち方と操作しやすい領域がどう変化したかを追記しました。

持ち方(1) 「逆利き手持ち」

逆利き手持ちとは、利き手の逆の手でデバイスを支え、利き手の人差し指を使って操作する持ち方です。

smartphone-3pattern_01

持ち方(2) 「片手持ち」

片手持ちとは、利き手を問わずデバイスを握った一方の手の親指を使って操作する持ち方です。

smartphone-3pattern_02

持ち方(3) 「両手持ち」

両手持ちとは、両方の手でデバイスを支え、両方の手の親指で操作する持ち方です。
smartphone-3pattern_03 スマートフォンの持ち方は、大きくこの3パターンしかありません。

スマートフォンの持ち方から考える画面設計

画面上部はユーザーが上記のようにデバイスを持って操作するため、ユーザーにとって最も見やすいスペースとなります。また操作は指先となるため、画面上部がタッチポイントとなることがユーザーにとって最もスムーズです。

smartphone-3pattern_04情報は、トップダウンで構成する必要があります。上部より下部に向かって上位から下位へ、概略的な情報から詳細な情報へ進むようにすべきということになります。そして、指先がタッチしやすいポイントにボタンやリンクを設置したほうが良いといえます。「何でこのボタンはここに並べているんですか?」という問いを想定しても、返答のひとつとして使うことができます。

※この「画面上部がタッチしやすい」という記述は初回公開当時(2012年)のものです。実際には、片手で持って親指で操作する場合は当時から画面の下部〜中央が触りやすい領域とされており、逆利き手持ち(人差し指で操作)を想定した説明である点に注意してください。画面が大型化した現在は、下部が操作しやすいという傾向がさらに強まっています。詳しくは次章で解説します。

2026年の端末事情と「持ち方」の変化

持ち方の3パターン自体は現在も変わりませんが、画面の大型化によって、指が届きやすい領域は画面上部から下部へ移りました。

本記事の初回公開当時、iPhoneの画面は4インチ前後で、片手で握ったまま親指が画面の隅々まで届く大きさでした。現在の主流は6インチを超える端末であり、片手持ちのまま親指で画面上部に触れることは困難です。この変化を受けて、Appleは2014年のiPhone 6以降、画面全体を一時的に下へ引き下げる「簡易アクセス(Reachability)」を搭載しました。さらに2021年のiOS 15では、Safariのアドレスバーが画面下部に配置されるようになっています。主要な操作要素を画面下部に置く設計は、現在では標準的な考え方です。

初回公開当時(2012年頃)

現在(2026年)

画面サイズの主流

4インチ前後

6インチ以上

片手持ちで届く範囲

画面のほぼ全域

画面の下半分から中央付近まで

主要な操作要素の配置

画面上部が中心

画面下部が中心(タブバー・ボトムナビゲーション)

情報設計の考え方

上部から下部へトップダウンに構成

閲覧は上から、操作は下からという役割分担

また、画面を折りたたむ形状の端末も選択肢として定着しました。縦に折りたたむタイプは開くと通常のスマートフォンとほぼ同じ形状になりますが、横に開くタイプは画面がタブレットに近い比率へ変わるため、片手持ちから両手持ちへと持ち方そのものが切り替わります。同じ端末でも折りたたんだ状態と開いた状態で操作しやすい領域が変わるため、画面幅に応じて操作要素の配置を切り替える設計が求められます。

こうした変化はあるものの、「ユーザーがどう持つかを起点に画面を設計する」という考え方自体は変わっていません。むしろ端末の形状が多様になったぶん、持ち方を前提に操作要素の位置を決める重要性は高まっているといえます。画面の上部は見やすい領域、下部は触りやすい領域と役割を分けて設計すると、端末サイズが変わっても破綻しにくい画面になります。

まとめると、スマートフォンの持ち方は「逆利き手持ち・片手持ち・両手持ち」の3パターン。端末が大型化・多様化しても、”画面の上は見る領域・下は触る領域”と役割を分けて設計すれば、サイズが変わっても破綻しにくい画面になります。

※各OSの機能や推奨事項は更新される場合があります。設計時にはAppleおよびGoogleの最新のデザインガイドラインをご確認ください。

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