適切なメディア運営を妨げる7つの罠~コンテンツ編~

SEO 2022.06.24

適切なメディア運営をしていくためには、どうすればいいのでしょうか?

明確な答えを持てず、悩んでいる担当者の方もいらっしゃると思います。

この記事では、運営を行っていくうえで陥りがちな7つの罠を紹介し、そのうち、コンテンツ側に潜む罠について、注意事項とあわせて、詳しくお伝えします。適切なメディア運営のために、ぜひお役立てください。

メディア運営を妨げる7つの罠とは?

メディア運営時、コンテンツとサイトで、陥りやすい”7つの罠”があります。

コンテンツ側

コンテンツ側には、以下の4つの罠が挙げられます。

  1. 幅広いテーマを扱う
  2. 記事の大量生産に走る
  3. 知らぬ間に著作権を侵害する
  4. 安易に専門分野に踏み込む

サイト側

サイト側には、以下の4つの罠が挙げられます。

  1. 増築を重ねたサイト
  2. 表示速度を気にしない
  3. 記事の体裁だけを整える

今回は7つの罠のうち、コンテンツ側の4つの罠について詳しく紹介していきます。

 

コンテンツに潜む罠①幅広いテーマを扱う

メディア運営の際、テーマが幅広い方が、読者は楽しめると思っていませんか?

SEOメディアではテーマを広げるのが正解とは言い難いのが現実です。SEOメディアでは、むしろテーマを絞り、専門性を高めることが重要です。

テーマ特化すべき3つの理由

メディアのテーマを絞るべき理由は次の3つです。

  • Googleから評価されやすい
  • 読者から信頼されやすい
  • 回遊率がアップしやすい

Googleから評価されやすい

Googleはサイトがそのトピックに対して専門性を持っているかを重視しています。

Googleの公式コメントでも、2019年のGoogleオフィスアワーの際、コアアップデートで検索順位が下落したサイトに対して、専門性があることがランキングに関係すると明言しました。

そのため、専門性の高いメディアは、Googleから評価されやすい要素が揃っていると考えられます。

読者から信頼されやすい

発信テーマを絞り、専門性を高めることで読者の信頼を獲得しやすくなります。

例えば、天ぷら、ラーメン、お寿司を扱うお店と天ぷら専門店では、どちらの店の天ぷらを食べたいか考えてみてください。

多くの方が、後者の天ぷら専門店を選択するはずです。メディアでなくとも、専門性がある方が、信頼を得やすいということがおわかりいただけたと思います。

回遊率がアップしやすい

テーマを絞り、関連記事を作っておくことで、ほかの記事も読まれやすくなります。ユーザーが目当ての記事を読んでいる時に、関連記事が表示されていれば、同じテーマの気になる話題も併せて読む可能性が上がり、回遊率のアップを見込めるのではないでしょうか。

このような理由から、SEOメディアにおいては、幅広いテーマを扱うよりも、特定のテーマに特化し、専門性を高めていくことが重要といえます。

 

コンテンツに潜む罠②記事の大量生産に走る

メディア運営の際、記事を量産することがPV(ページビュー)アップへの近道と思っていませんか?

実は、やみくもに記事を量産することは近道とは言い難いんです。せっかく記事を量産したとしても、検索上位に表示されない、PV増がCV(コンバージョン)増につながらないケースも考えられるため、記事の本数よりも、的確なキーワード選びが重要と言えます。

キーワード選びのポイント

キーワード選びで重要なポイントは以下の2点です。

検索上位への表示確度

キーワードを選ぶ際は、まずは検索上位表示が困難なキーワードを避け、検索上位を取れる可能性が高い記事を作成しましょう。そのうえで、狙うべきカテゴリを探るべく、仮説検証を繰り返していく必要があります。

CVの見込み

PVがアップしたとしても、流入したユーザーが会員登録・商品購入等の行動をするとは限りません。そのため、コンバージョンアップに貢献できるキーワードやカテゴリを見極めながら、メディア運営をしていきましょう。

このような点をふまえ、的確なキーワード選びをし、PV・CVを向上させていきましょう。

お客様の成功事例

実際に、弊社でサポートさせていただいたメディアでは、的確なキーワード選びをした結果、毎月3~4本程度の記事公開を1年間継続し、PVを4倍以上伸ばすことができました。

 

コンテンツに潜む罠③知らぬ間に著作権侵害

流石に、盗用はしないだろうし、素材サイトの画像を利用しているから著作権対策は万全!と思っていませんか?

悪意はなくても、知らないうちに著作権を侵害している可能性がありますので、著作権に関する注意点を押さえて、対策をしておくと良いでしょう。

著作権関連で注意すべきポイントは次の3つです。

  • 盗用:テキストや構成を盗用していないか?
  • 引用ルール:引用方法が誤っていないか?
  • 画像素材サイト:画像の利用規約に反していないか?

盗用

当然ですが、文章盗用は禁物です。悪意がなくても知らぬ間に盗用しているケースもあり、注意が必要です。盗用により、盗用元やユーザーからのクレームにより賠償や信用問題に発展するケースもありますし、Googleからペナルティを受け、検索結果に表示されなくなる可能性もあります。

そのため、コピーコンテンツチェックツールを利用するなどして、盗用対策をしておきましょう。

引用ルール

統計データや論文を引用するとサイトの信頼性が高まります。なお、その際には、著作権法上の”引用ルール”を守りましょう。

引用ルールとしては次の項目が挙げられます。

  • 引用の範囲が正当である
  • 著作物を引用する必要性がある:書評・引用しないと成り立たないコンテンツ等
  • 引用部分が明確に区別されている:引用部分が一目でわかるようにする
  • 主従関係が明確である:引用以外がメイン(主)で、引用部分がサブ(従)
  • 出典元が明示されていること:URL・著作物など
  • 画像は改変しない:画像加工(トリミングやカラー補正等)はNG

画像素材サイト

素材サイトの利用時、利用規約等を確認しましょう。禁止されることが多い行為は次の通りです。

  • 素材の著作権者と偽る
  • 著作権表記を記載しない(クレジット・権利元リンク等)
    利用規約に定められた位置、表記の仕方で記載する
  • 商用利用が不可
  • 利用範囲の順守・禁止される使い方をしない
    素材そのものの再配布、貸与、譲渡、転売。無料・有料に関わらず禁止の場合が多い。写真素材に写っている人物の名誉や人格を棄損する使い方(写真に写る人物の特徴を誇張する表現もNG。肥満・薄毛など)

 

コンテンツに潜む罠④安易に専門分野に踏み込む

金融や健康、法律などの分野に参入してみようかな。と、安易に考えていませんか?

これらの専門分野は、Googleが特に厳しくチェックするYMYLというジャンルです。そのため、正確かつ最新の、専門的な情報が求められ、ランキングの変動も大きい領域と理解した上で参入する必要があります。

YMYLとは?

Googleが評価基準を厳格にする「YMYL」とは、Your Money or Your Lifeの略で、個人の将来、経済、健康に影響を及ぼすページを指します。

通常より厳しい基準で評価され、ランキング変動が大きい分野が広範囲にわたるため、自社が該当しないか確認しておく必要があります。YMYLに該当する分野は下図のように多岐に渡りますので、ご留意ください。

YMYLへの対策方法

YMYLのコンテンツを制作する場合、次のようなポイントに注意が必要です。

  • 専門家や専門組織による執筆、監修を行う
  • 情報の裏付けをできるだけわかりやすく明示
    専門家の監修、裏付け論文があるなど信用できる情報なのか第三者の観点で分かりやすく明記
  • 定期的にコンテンツを整備
    法律情報など、定期的に改正が行われる場合は、最新の内容に更新
  • サイトの責任者情報を明記
    サイト運営者の責任者情報・連絡先・サポート情報を明記

パンタグラフでは、専門家の選定・アサインから対応が可能。専門的な記事を制作するサポートを行っています。以下は弊社監修者の一例です。ほかにも、様々な専門家のアサイン・監修が可能です。

 

コンテンツに潜む4つの罠

ここまで、コンテンツに潜む以下の4つの罠を紹介してきました。

  1. 幅広いテーマを扱う
  2. 記事の大量生産に走る
  3. 知らぬ間に著作権を侵害する
  4. 安易に専門分野に踏み込む

まとめると、以下の通りです。注意事項をふまえ、メディア運営を行うことこそ、適切なメディア運営を行う、第一歩となるでしょう。

 

パンタグラフでは、メディアの成長・改善をサポートするコンテンツマーケティングのほか、インターネット事業を中心とした戦略立案に向けて、課題抽出から企画提案まであらゆるサポートを実施しています。ご相談は無料ですので、お気軽にお問い合わせください。

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