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インフルエンサーマーケティング 注目の11サービスまとめ
マーケティング 2016.07.13
昨今、SNSの台頭によりWEBマーケティングのトレンドとなりつつあるのが、インフルエンサーマーケティング。
ある商品やブランドがターゲットとするコミュニティやセグメント内において、周囲に影響力のある人物を選定し、その人物を通して本来のターゲットへとアプローチするマーケティング方法である。
インフルエンサーマーケティングが、日本で最も主流な場として拡大しているインスタグラムにおいては、以下のような投稿がインフルエンサーマーケティングに該当する。
※インフルエンサーマーケティングはステルスマーケティングに近い広告的特性を持っているため、投稿クリエイティブには十分な知識と注意が必要である。
現時点ではJIAAによるネイティブ広告の定義と推奨規定を最低限のガイドラインとして扱うべきであり、広告であることの表記 ・ 広告主の明示 ・ 広告審査の実施 が必要だと考える。
引用元 http://www.jiaa.org/download/JIAA_rinrikoryo_keisaikijyun.pdf
インフルエンサーとなる人物は芸能人やモデル・読者モデルが多く、企業側が彼らを選定する理由は、フォロワー数を多く持ち、フォロワーから憧れている存在であるからこそ、PRする商品の影響力が強いからである。
今回は旬なWEBマーケティングであるインフルエンサーマーケティングを行なう11のサービスを紹介する。
目次
目次
・インフルエンサーマーケティング 注目の11サービス
-01 UUUM / UUUM株式会社
-02 #GROVE / GROVE株式会社
-03 winsta(ガールズマーケティング) / 株式会社クロスリング
-04 SPIRIT / LIDDELL株式会社
-05 INSTAGRAMMER.JP / 株式会社スリーミニッツ
-06 trenders / トレンダーズ株式会社
-07 expaus / 株式会社Lxgic
-08 #TAGPIC / タグピク株式会社
-09 TWIN PLANET / 株式会社 TWIN PLANET
-10 Snapchatters JAPAN / 株式会社WAVEST
-11 p-conne / テテマーチ株式会社
・インフルエンサーマーケティングとインスタグラムの親和性
-“日常の楽しい瞬間を共有する場”という特徴
-写真を通して”他のライフスタイルに憧れる”という特徴
-さいごに
インフルエンサーマーケティング 注目の11サービス
01 UUUM / UUUM株式会社
youtuberを扱い、動画上で多岐にわたる商材をさまざまな形で紹介することが特徴。
所属するyoutuberたちは個性的なキャラクターが多く、中でも最も人気を誇るのはHIKAKIN。
同社が発表する企業とyoutuberとのタイアップ動画を配信したことによる態度変容の効果としては以下が報告されている。
商材に対する認知度が最大で 65.7%上昇
商材に対する興味関心が最大で 44.9%上昇
商材に対する利用への意欲が最大で 51.8%上昇
商材に対する購買意欲が最大で 49.1%上昇
2016年1月13日付け / 調査方法:インターネットリサーチ
引用元 http://www.uuum.co.jp/2016/01/13/3721
02 #GROVE / GROVE株式会社
主に同社所属のクリエイターたちと共同で映像を扱うマーケティング・映像制作会社。
扱うインフルエンサーたちはtwitter(Vine)とインスタグラムに分かれている。
twitter(Vine)は大関れいかを筆頭に10代への影響力が強く、またユニークな動画を配信するキャラクターのインフルエンサーが多い。
インスタグラムはアーティスティックな写真を投稿するインフルエンサーたちが多い印象を受ける。
一番人気インスタグラマーNajiiのフォロワー規模としては131,436followers(2016年7月現在)。
no.1インスタグラマー Najii はこちら
03 winsta(ガールズマーケティング) / 株式会社クロスリング
株式会社クロスリングが運営。
同社は”ガール”をテーマとしたマーケティング・キャスティング・プロモーションなどを専門としている会社であり、インフルエンサーとしてはインスタグラマーを扱うが、幅広く他SNSにも対応可能な印象も受ける。
所属しているインフルエンサーは130名ほどだが、彼女らは厳しい条件の中選定された印象を受ける。
一番人気インスタグラマーKotoko Yamagaのフォロワー規模としては187,527followers(2016年7月現在)。
モデル業を行なう女性のインスタグラマーが多く、コスメやファッションに商材と相性が良さそう。
no.1インスタグラマー Kotoko Yamaga はこちら
04 SPIRIT / LIDDELL株式会社
LIDDELL株式会社が運営。
扱うインフルエンサー(ソーシャルタレント)は他サービスと比べ多く、その数17,000人ほどであり、国内最大級を謳っている。
また、インフルエンサー(ソーシャルタレント)による、投稿までの流れの中で同サービスが大きく他と異なる点は、プロジェクトの掲載を見て、インフルエンサーが応募する点にある。
そのため、クライアント側からすると、自社の商品を積極的に体験・宣伝したい子の中から、選定することが出来る。
扱うSNSはインスタグラムをはじめ、twitter・facebook・Vine・wear。
また、サイトの印象からも、都会で洗練された20代女性が多い印象が強い。
※インフルエンサー情報公開なし
05 INSTAGRAMMER.JP
株式会社スリーミニッツが運営。
インスタグラマーを扱い、その数およそ1,000人以上。
一番人気のインスタグラマーizuのフォロワー規模としては118,282followers(2016年7月現在)。
また、同社は自社のインスタグラマーやyoutuberを活用し、自社動画メディアMINEや企業のマーケティングやプロモーションのマネジメントを行なっている。
サイトの印象からして、若い10代女性のインスタグラマーが多い印象を受け、コスメやファッションの商材と相性が良さそうである。
06 trenders / トレンダーズ株式会社
こちらは衣・食・住をテーマとし、macaroniなどのキュレーションメディアと連携して、instagram施策を展開。
Instagram内の拡散力だけでなく、キュレーションメディアとの連携により様々なメディアでの拡散を期待できる。
一番人気のインスタグラマー(デリスタグラマー)amehtmのフォロワー規模としては142,469followers(2016年7月現在)。
同社はマーケティングPR全般に強い印象であり、その中の一環としてインフルエンサーマーケティングに注力している様子。
インスタグラマーたちがアップする写真はどれもきれいで洗練されている印象を受ける。
no.1インスタグラマー(デリスタグラマー) amehtm はこちら
07 expaus / 株式会社Lxgic
株式会社Lxgicが運営。
こちらは世界規模でインフルエンサー(インスタグラムに限る)を保有していることが一番の特徴である。
同サービスはもともとアジアにおいても展開していたことに加え、ハンガリーのクリエイティブエージェンシーとも業務提携契約を締結したことにより、アメリカとヨーロッパとも含む欧米もカバーする。
また、独自の管理システムを使うことにより、インスタグラマーを直接的に検索・やり取り・依頼することが可能であり、また彼らのフォロワー属性をも確認することが出来る。
実績やクライアントとしては飲食系の案件を挙げており、カフェなどのやらかい雰囲気の投稿を得意とする印象。
※インフルエンサー情報公開なし
08 #TAGPIC / タグピク株式会社
インスタグラムに特化し、その中でのマーケティング支援、モデルキャスティング、メディア運営などを行なう。
扱うインスタグラマーとしては6カ国に渡り、その数およそ約1,600名(2016年7月現在)。
クライアントのニーズに応じたインスタグラマーの選定には、2016年6月に運用を開始した人工知能(AI)を用いて、より早く、より的確なキャスティングを可能とした。
また、”女子高生社長”として話題となった椎木里佳代表の株式会社AMFと戦略提携し、経営体制を強化。
※インフルエンサー情報公開なし
09 TWIN PLANET / 株式会社 TWIN PLANET
関連会社に芸能事務所である株式会社TWIN PLANET ENTERTAINMENTを持つ会社が運営。
カルチャーブランディング事業やエッジマーケティング戦略・ブランドアイデンティティの設計・クリエイティブまであらゆることに対応している印象。
こちらもPR&プロモーション事業の一環としてインフルエンサーマーケティングを行なっている。
また、SPIRITを運営するLIDDELL株式会社とも関連企業のようである。
TWIN PLANET ENTERTAINMENT 所属タレント(鈴木奈々など) はこちら
10 Snapchatters JAPAN / 株式会社WAVEST
株式会社WAVESTが運営。
国内初のSnapchatを扱うユーザーネットワークであり、2016年5月30日に設立したばかりのサービス。
インフルエンサーマーケティングに直接つながるサービスで取り上げると、”クリエイターと企業のコラボレーションを企画、収益化の手助け”や、”クリエイターと企業のマッチングを自動化するシステムを開発”など、Snapchat内でインフルエンサーマーケティングの活性化が期待できる。
現在はクリエイターとなるSnapchatユーザーの募集に力を入れている様子。
また、同社は女子中高生が発信源となるSNSによる口コミ拡散サービスをも行なっている。
※インフルエンサー情報公開なし
11 p-conne / テテマーチ株式会社
テテマーチ株式会社が運営。
同社はインスタグラムを使った企業アカウントの運用事業を行なっており、その事業の一環として現役大学生を使った、いわば口コミ拡散サービスを提供する。
上記に上げたインフルエンサーマーケティングと決定的に異なる点は、”投稿(口コミ)するユーザーや投稿内容はクライアントが操作しない”点にあり、アサインしたユーザー情報やその投稿内容は後にまとめてレポートとして報告される。
扱う現役大学生は15,000名以上。
投稿内容やフォロワー数の保証はないが、若者間による、より自然なかたちでの認知拡大は図れるかもしれない。
インフルエンサーマーケティングとインスタグラムの親和性
インフルエンサーマーケティングが他SNSと比べ、インスタグラムの中で特に活発な理由は、やはりインスタグラムならではの独自の特徴にあると言える。
“日常の楽しい瞬間を共有する場”という特徴
普段生活する中で”写真を撮る瞬間”は自然と”テンションが上がる”・”楽しい瞬間”である。
悲しいことがあったときにわざわざその対象を写真で残す機会は、楽しい瞬間に比べて格段に少ないだろう。
よって、その自己や他者の”テンションが上がる”瞬間が集約されたアプリに接触している時間は”楽しい”のである。
ほかのSNSアプリと比べると、twitterはその名の通り、日常でぽろっとこぼれる”つぶやき”を共有する場である。
文字で表現するその“つぶやき”は正の感情・負の感情、いろんな自己の感情や思い・考えを吐き出すことが可能だ。
筆者の完全に個人的なイメージでは、日常の些細なつぶやきを通して”他人と深くつながれる場”というイメージがある。
ユーザーの目線から考えてモノやサービスを勧められるとき、それらを売る会場としてはtwitterの”人と深くつながれる場”や、facebookの”少しかしこまった近況を共有する場”よりも”日常の楽しい瞬間を共有する場”の中で「これも良いよ!」と商品を訴求されたほうがより響くのではないかと考えている。
写真を通して”他のライフスタイルに憧れる”という特徴
インスタグラムは写真を通すことで、テキストよりもよりリアルな日常や景色を仲間と共有することが出来る。
またアップする加工された写真やそれに付け加えるコメント、総じた1つの投稿によるクリエイティブは、投稿するユーザーによって表現方法は大きく異なる。
各ユーザーのトップ画面は、その人の人となり・生活感が分かる、いわば人物としてのポートフォリオだとも言えるだろう。
また、フォローするユーザーとしては仲良い友人やモデル・芸能人であるため、タイムラインには、自然と親近感や憧れの気持ちがある他者のライフスタイルが流れてくる。
ここに、インフルエンサーマーケティングにおいてインスタグラムが主流である理由のひとつがある。
例えば、あるユーザーが休日に友人とおしゃれなカフェに行った場合
≪ 発信するユーザー ≫
「このカフェ、美味しいし、なによりおしゃれでテンション上がる!インスタグラムで仲間に伝えたい。」
カフェにテンションが上がり、インスタグラムにアップ
→自己のライフスタイルを他者に共有
▽
≪ 受け手となるフォロワー ≫
「なにここおしゃれ!○○ちゃん、こんなところ行ったんだ、わたしも行ってみたい!」
→仲の良い友人・憧れる芸能人からの口コミということで一気に心理的ハードルは一気に下がり、
またその共有した内容(ライフスタイル)に憧れの気持ちを持ち、来店への気持ちが高まる
親近感や憧れがある他人の”テンションがあがった瞬間”を共有したコンテンツは、おのずと非常に高い好感度を与えるのだ。
また、上記の要素に相まり、アップする被写体が写真栄えする対象であると、より投稿の魅力度が高まり、拡散度やインパクトが高まるようである。
最近筆者があるニュース番組で見たのだが、現在のグルメ業界における流行るひとつの条件は、インスタグラムの載せる際に”写真栄えするかどうか”の点にある。
-アイスモンスター http://matome.naver.jp/odai/2142706918475405201
-ローストビーフ丼 http://matome.naver.jp/odai/2142717392672846301
被写体がきれいであったり、見た目が印象的であると、より”興味がある、わたしも食べたい(または行きたい・欲しいなど)”という心理が人々の中で増長され、結果流行るのだ。
さいごに
インスタグラムは写真を扱うことで、ユーザーさえも無意識のうちに、”テンションが上がる瞬間”や”文字よりもよりリアルに伝えられるライフスタイル”を共有・情報収集する場をも担っており、この点は他のSNSが持ち合わせていない、大きく違う点であると筆者は考えている。
もちろん扱う商材や、それを紹介するインフルエンサーなどマーケティングにもよるが、上記のような性質を持ったインスタグラムにインフルエンサーマーケティングを仕掛けるのは当然のことながら相性が良く、他SNSとも比べて効果も高いのではと考える。
また、同じ性質をもったSNSが今後台頭してきたのなら、そちらにも期待が高まるであろう。
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