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効果に直結する!グループインタビューを成功に導く5つの手順
マーケティング 2017.02.27
サービス開発やマーケティングの方向を定めるため、ユーザーの生の声が聞けるグループインタビューは有効です。
しかし、実施には費用と期間が必要となるため、プロジェクトごとに毎回実施することは難しく、未だ実施経験がない方も多いかと思います。
筆者は大規模レシピサービスの立ち上げにおいて、グループインタビューを実施し、そこから得た情報を活用したサービスやUI設計の構築に携わりました。
今回の記事では、その経験をもとに、「グループインタビューとは何か?」また「その方法や手順とは?」を解説していきます。
こちらの記事を読めば、グループインタビューを経験したことのない方でも、効果に直結するグループインタビューを実現できることと思います。
目次
グループインタビューの重要性
サービス開発やマーケティングの方向性決定においてグループインタビューが重要とされる理由としては以下3点が挙げられます。
- ユーザーと直接対話でき、生の声を収集することができる
- グループ形式であるため、相互作用で意見が活発になりやすい
- ユーザーを直接観察することでペルソナのイメージをより明確化できる
グループインタビューの価値は、その場限り一過性の情報収集ではなく、今後もサービス設計の指針や軸となり続けるユーザーの声を集めることができる点にあります。
当時の参加者さんたち会話や表情を思い浮かべたり、インタビュー中の記録や議事録を見返すことで、現在でも迷いなく企画や戦略を進められることがあります。
グループインタビューをサービス提供しているエージェントさんの多くは、インタビュー中の会話を録音したテープ、書き起こした原稿をデータとして頂くことができます。
かなり多くの情報量を受け取ることができ、大切に保管しておくことで、長期的に活用すること可能です。
特に近くにターゲットがいない、ペルソナのイメージがつかめないなどの場合は、オススメです。
より顧客に刺さるサービス開発が可能になるかと思います。
グループインタビュー実施までの5つの手順
グループインタビュー実施までの5つの手順を書き出してみました。
1)ペルソナ・ジャーニーマップを作成
サービスのターゲット像を元に、より明確化された2~3人のペルソナと、彼らのライフスタイルの中にサービスとの関わりを取り入れたジャーニーマップを作りましょう。
ペルソナの作り方についてはこちら
2)ペルソナを元にエージェントへ依頼
サービスの概要と上記で作成した2~3人ペルソナをエージェントへ送り、そのサービスやペルソナの詳細を理解してもらいましょう。
必要であればジャーニーマップもお送りしてもよいかと思います。
3)実際にインタビューする人物を選定
エージェントからペルソナ像に重なる対象者リストが送られてくるので、そのリストから実際にインタビューする人物を数名選定します。
インタビューする人によって結果は大きく変わってくるので、人物選定はもちろんペルソナに基づくことが前提ですが、その上で偏らない意見を収集出来るようにしたいです。
そのため、ペルソナ設定の可能な範囲内で良いので、出来れば趣向やライフルタイルなど多少バラつかせ、バランスよい人物選定を目指しましょう。
4)日程を調整
エージェントのほうで選定した人物に連絡、日程などを調整していただきます。
せっかく選定したインタビュアーですが、日程が合わずに参加いただけないこともあります。
そのため、インタビュアーは前もって少し多めに選定し、かつ詳細はエージェントと調整するようにしましょう。
5)グループインタビュー実施
当日はグループインタビュー会場を別室で、モニターかマジックミラー越しに見るかたちとなります。
エージェントから後からフィードバックはいただけますが、各々でも気になったポイントなどはメモを取るようにしましょう。
大切なのは1と3の工程を今回のサービスのターゲットおよびペルソナ像に合わせてしっかり時間をかけて行うことで、より精度の高いグループインタビューが実現するかと思います。
グループインタビューを行った筆者の感想
グループインタビューを経験した筆者の感想としては、グループインタビューの質は「集まったインタビュアーに依存し、それらはペルソナ設計と司会次第」という印象でした。
インタビューなので当然ですが、結果はインタビュアーの発言がすべてです。
なので、しつこいですが、より本質に迫った意見を聞き出すためにも精度が高いペルソナ設計を目指しましょう。
また、より理想的なインタビュアーに出会うために、所属するインタビュアーが多いエージェントを最重要項目のひとつとして選ぶとよいかもしれません。
また、司会役の人にもインタビュー結果は依存すると言えるでしょう。
司会役はエージェントのほうで用意してくれ、司会がインタビュアーの意見へと口を出すことはないですが、話題の進行やテーマ、話の振り方など、スムーズな司会進行ですべての参加者の意見を均等に聞き出してくれるテクニックが必要です。
コミュニケーションできる機会があれば、積極的に会話を図り、こちら側の意図を伝えるなどして親睦を深めましょう。
グループインタビューを成功させるために
そもそもグループインタビューの適している場合とは、進めているサービスや開発に対する消費者の理解や反応を確認したいときが最も効果を得られるかと思います。
なので、ある程度サービスの内容や設計が定まった時点で、グループインタビューを実施し、方向性を確認・修正する進め方がよいでしょう。
消費者の本音や当人たちでしか分からないことをたくさん収集できることが理想的です。
エージェント一覧
筆者が調査したエージェント一覧になります。
業界においてはおそらくごく一部ですが、ぜひ参考になさってください。
▼グループインタビュー問わず幅広い調査
・マーシュ
▼リサーチを使ったマーケティング支援事業
・ネオマーケティング
▼ネットで行うアンケート調査も充実
・マクロミル
▼調査と同時に課題解決方法も提案
・バルク
おわりに
いかがでしたでしょうか。
新しいサービスの開発においてグループインタビューを実施することは、よりターゲットへ刺さる、ブレない設計が可能になるかと思います。
弊社ではグループインタビューも取り入れたサービスの設計・開発も行っておりますので、もしお悩みであればぜひご相談ください。
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