SNSマーケティングとは?事例をもとにやり方を解説!

マーケティング 2022.08.18

近年はSNSを利用するユーザーが増え、SNSマーケティングの重要性が高まっています。SNSマーケティングに取り組むことで、認知拡大や集客が可能です。

この記事では、SNSマーケティングの概要や手法、成功事例などについて解説します。

SNSマーケティングとは?

SNSマーケティングとはTwitterやInstagram、Facebookなど人気の高いSNSを利用したマーケティング手法です。SNSの普及にともなって、新たなマーケティング手法として注目されています。

SNSマーケティングでは商品の認知度を高めたり、消費者とのコミュニケーションをとったりして、購買につなげることが可能です。従来とは異なる販促手法として、SNSマーケティングを取り入れる企業が増えています。

SNSマーケティングが重要な理由

SNSマーケティングの重要性が高まっている理由の一つは、SNS利用者の数が年々増加しているためです。総務省が発表する通信利用動向調査によると、令和2年には全年代で73.8%だったSNS利用率は、令和3年には78.7%にアップしています。
参考:総務省「令和3年通信利用動向調査」

若年層だけでなく40代以上のSNS利用率が高まっていることも、SNSマーケティングが重要な理由です。SNSの活用により、幅広い年齢層に対してアプローチできます。また、企業についてもSNS利用率は増加傾向です。

さらに、SNSの利用目的にも変化が見られます。総務省の調査によると、SNSの利用目的の第2位は「知りたいことについて情報を探すため」でした。検索エンジンだけでなくSNSで商品やサービスの情報収集をする人が増えているため、SNSマーケティングの取り組みが重要です。
参考:総務省「令和元年通信利用動向調査」

SNSマーケティングのソーシャルメディア

企業がSNSマーケティングに取り組む際は、各ソーシャルメディアの特徴を理解し、自社の目的に合ったSNSを選ぶ必要があります。SNS運用を始める前に、メディアの違いを把握しておきましょう。

SNSマーケティングに利用される主なSNSの特徴は次の通りです。

Twitter

Twitterは、「ツイート」と呼ばれる全角140文字以内の短い文章を投稿できるSNSです。ツイートには文字だけでなく、画像や短い動画などを含めることもできます。Twitterのユーザー層は10代~50代と幅広く、さmざまなユーザーにアプローチが可能です。

Twitterには、ほかのユーザーのツイートを自分のアカウントで紹介できる「リツイート機能」が備わっています。面白いツイートは多くのユーザーからリツイートされるため、拡散力が高いという点がTwitterの特徴です。自社のツイートが人気になれば、短期間で多くのユーザーに認知を広げられます。

ただし、ユーザーが不快に感じたツイートも拡散されやすく、炎上のリスクがあります。SNS運用に携わるマーケティング担当者は、不適切な内容がツイートに含まれていないか確認することが大切です。

Instagram

Instagramは、写真や動画など視覚的なコンテンツが楽しめるSNSです。若い女性の割合が高い印象があるものの、近年では男性や30代以上のユーザーも増加しており、さまざまな業種のマーケティングに活用できます。

コンテンツを投稿する方法が複数あることも、Instagramの特徴です。ストーリーズ機能で投稿した内容は、一定の時間が経つと自動的に削除されます。また、ライブ配信機能を使うと、ユーザーとのやり取りをしながらリアルタイムの動画配信が可能です。

Instagramをマーケティングに活用する場合、投稿の種類ごとの違いを把握した上でSNS運用に取り組みましょう。

Facebook

Facebookは、テキストや画像を組み合わせて情報発信ができるSNSです。アカウントは実名で登録することが推奨されています。そのため、ユーザー情報の確実性が高く、自社のターゲット層を狙ってアプローチすることが可能です。

全世界での月間アクティブユーザー数(MAU)は2022年6月30日時点で29億3,000万人に達し、海外では最もメジャーなSNSとなっています。

日本では30代~50代が主要なユーザー層で、ビジネス用に利用するユーザーも一般的です。ビジネスパーソンを対象としたマーケティング施策で、特に高い効果が期待できます。Facebookユーザーの属性を押さえた上で、SNS運用に取り組みましょう。

LINE

LINEは1対1でのチャットや電話、グループでのチャットなどができるアプリです。国内の月間アクティブユーザー数が9,000万人以上を超え、幅広いユーザー層に利用されています。

LINEでは、スタンプや公式アカウントなどさまざまな機能が利用可能です。クーポンを配布して商品購入や来店を促すなどのマーケティング施策にも活用できます。SNS運用担当者の方は、LINEを使ったマーケティング施策の導入も検討してみましょう。

YouTube

YouTubeは、動画コンテンツの投稿や閲覧ができるSNSです。子どもから大人まで、幅広いユーザー層がYouTubeの動画を楽しんでいます。

YouTube内の動画を検索する機能の利用者数は月間20億人です。Googleの検索エンジンの次に多く利用されています。

YouTubeでは、動画上や概要欄に自社のWebサイトのリンクを表示することが可能です。自社のターゲット層向けの動画を公開し、Webサイトへのアクセスに繋げるといったマーケティング施策ができます。

TikTok

TikTokは、15秒など短い動画が楽しめるSNSです。国内の主なユーザー層は10代や20代ですが、徐々に年齢層の幅が広がっています。

TikTokでは、動画をおすすめする機能に独自のアルゴリズムが採用されている点が特徴です。フォロワー数が少なくても、ユーザーからの反応が良い動画は積極的に拡散されます。拡散力の高さが、TikTokの魅力の一つです。

また、最近ではECプラットフォームShopifyとの連携や広告サービスの拡充など、企業が利用しやすいプラットフォームへの進化が見られます。

SNSマーケティングの手法

一口に「SNSマーケティング」といっても、多種多様な手法があります。手法によって、コストや成果が出るまでにかかる期間などが異なるため、特徴を把握しておくことが大切です。

ここでは、SNSマーケティングの主な手法について解説します。

SNSアカウントの運用

SNSアカウントの運用は、SNSマーケティングの基本的な手法です。公式アカウントを作成し、商品やサービス、自社の活動に関する最新情報などを発信します。

SNS運用は、顧客と近い距離でコミュニケーションを取り、接点を増やせることがメリットです。自社の商品についてよい感想を発信している人にお礼を伝えたり、不満や困りごとを発信している人に解決策を提案したりできます。

自社のSNS投稿がユーザーによって拡散されると、広告費をかけずに認知を広げることが可能です。また、自社のWebサイトにアクセスを促すための入り口としても、SNSアカウントが活用できます。

SNSの種類によって、ユーザーが反応しやすいコンテンツは異なります。ターゲット層や自社商品の特徴を踏まえて、最適なSNSでアカウントを運用しましょう。

SNS広告

SNS広告とは、SNSのプラットフォーム上に配信できる広告です。テキストだけでなく、画像や動画などを含む広告が作成できます。

SNS広告のメリットは、年齢や性別、趣味嗜好などで緻密なターゲティングを設定できることです。また、クリック率やコンバージョン率など、SNSマーケティングで重要な指標を確認し、広告内容を最適化できます。

SNS広告は、少ない予算からでも取り組みやすいマーケティング手法です。まずはテストとして少額の広告予算でスタートし、十分な費用対効果が確認できてから規模の拡大に取り組めます。

SNSキャンペーン

SNSキャンペーンとは、ユーザー参加型のSNSマーケティング手法です。新商品の感想をSNSに投稿してくれたユーザーの中から、抽選でプレゼントを進呈するなどの企画が実施されています。

ハッシュタグやリツイート機能などを活用することが、SNSキャンペーンを盛り上げるポイントです。ハッシュタグがトレンド入りすると、さらに多くのユーザーにキャンペーンを知ってもらうことができます。

インフルエンサーマーケティング

インフルエンサーマーケティングは、影響力の強いユーザーに自社の商品やサービスを紹介してもらうSNSマーケティング手法です。

特定のSNSで強い影響力を持つユーザーは、「インフルエンサー」と呼ばれます。インフルエンサーはフォロワー数が多く、高い信頼を獲得しているため、効果的な宣伝が可能です。

例えば、ファッション関連の情報を発信しているインフルエンサーに協力してもらうと、アパレルやコスメ、美容グッズなどの販促ができます。ほかにも、グルメ情報やガジェット情報など、インフルエンサーによってアプローチできるユーザー層はさまざまです。

ソーシャルリスニング

ソーシャルリスニングとは、ユーザーからの投稿を収集し、分析するSNSマーケティング手法です。SNS上に投稿された情報を分析すると、商品開発やマーケティング施策に役立つ情報が得られます。

ソーシャルリスニングを行うと、ターゲットユーザーのニーズや悩みを知ることが可能です。それらを満たすような商品を開発したり、広告クリエイティブを作ったりして、施策の精度を高められます。

ユーザーのリアルな声をもとに、自社が求める情報を抽出できることがソーシャルリスニングのメリットです。

情報の収集・分析を自社で行う場合は、コストがかかりません。ただし、SNS上から所定の情報を抽出する技術や、集めたデータを分析するスキルが求められます。

SNSマーケティングの事例

他社の成功事例からは、SNSマーケティングを成功させるためのヒントを得ることが可能です。ここでは、TwitterとFacebookを活用している企業の事例を2つ紹介します。

TwitterのSNSマーケティング事例:シャープ株式会社

シャープ株式会社のTwitterアカウントは、大企業の公式アカウントらしくない投稿が特徴です。トレンドをいち早く取り入れたツイートや、運用担当者の本音が垣間見えるツイートで、多くのユーザーから好感を得ています。

単に面白いだけでなく、ユーザーにとって役に立つ情報を発信していることが、人気を集めている理由です。また、ほかのユーザーが自社に言及したツイートを積極的にリツイートし、コミュニケーションを取っている点も参考になります。

シャープ株式会社公式Twitterアカウント

FacebookのSNSマーケティング事例:ドミノピザ

ドミノピザのFacebookアカウントは、画像や動画投稿を利用して、商品の魅力を視覚的に伝えている点が特徴です。多くの人が夕食のメニューを考える17時半ごろに投稿するなど、タイミングも工夫されています。

お持ち帰りピザをおすすめする投稿には、画像だけでなく「お持ち帰り半額」といった情報を含めていることも参考になるポイントです。ユーザーのメリットとなるような情報を投稿することが、SNSマーケティングの効果を高めます。

ドミノピザ公式Facebookアカウント

まとめ

SNSマーケティングに取り組むと、自社がアプローチしていない新たなユーザー層に対する認知拡大や販売促進が可能です。SNSマーケティングの手法にはアカウント運用だけでなく、SNS広告やソーシャルリスニングなど様々なやり方があります。

新たな集客手法を探している方は、今回紹介した事例などを参考に、SNSマーケティングを始めてみてはいかがでしょうか。

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