オウンドメディアAXの進め方を解説
AIと人間が協働するオウンドメディア運営の実践ガイド Owned Media AX Guide
資料を無料ダウンロード
CRMとは?導入するメリット・デメリット、上手に活用するためのポイントを紹介!
マーケティング 2026.07.07

顧客と良好な関係を構築するために欠かせない「CRM」。顧客接点がデジタルチャネルにシフトしてきており、CRMに再び注目が集まっていることをご存知ですか?
この記事ではCRMについて詳しく解説します。顧客との関係の構築方法を見直したいとお考えの方は、ぜひ記事を参考にしてみてください。
目次
CRMとは何か、わかりやすく解説!
最初に、CRMとは何かについて、解説します。
CRMとは
CRM(Customer Relationship Management)とは「顧客管理」を意味します。CRMには、次の2つの意味が存在します。
(1)広義の意味
顧客情報やこれまでの対応履歴を集約させて、1人1人の顧客に最適なアプローチを図り、顧客と良好な関係を維持するための施策のこと。
(2)狭義の意味
顧客情報の管理や共有を行うために導入する顧客管理システムのこと。

CRMの目的
CRMの目的を簡単に述べると「売上拡大」です。顧客情報を管理して最適にアプローチすることで、LTV(Life Time Value)が向上できます。LTVとは直訳すると「顧客生涯価値」となり、顧客が取引開始日から取引終了日までの期間にもたらす収益の総額を示します。
CRMデータを見ながら、顧客一人一人に最適なアプローチを行うことで顧客満足度の向上につながるのです。そして、その結果、顧客のリピート率や購入金額がアップし、LTVが高くなります。
CRMに蓄積したデータは、マーケティングやセールなどのように経営戦略に役立てることも可能です。
CRMの市場規模
国内CRM市場は引き続き拡大傾向にあります。デジタルチャネルの普及により顧客との接点が多様化し、それらを一元管理・分析するCRMへのニーズは高まり続けています。
インターネット上では商品の比較・検討が簡単に行えることから、市場の主導権は顧客側が握る傾向にあります。そのため、CRMに顧客情報を蓄積し、多様化する顧客ニーズを的確に把握することが一層求められています。
CDPとの違い
近年、CRMと混同されやすい用語として「CDP(Customer Data Platform)」があります。CDPは、Web行動データや購買データ、メール開封状況など多様なデータソースを統合し、個人レベルで統一された顧客プロファイルを構築するためのプラットフォームです。
CRMが営業・顧客対応の履歴管理を中心とするのに対し、CDPはあらゆるタッチポイントのデータを統合してマーケティング施策の精度を高めることに特化しています。両者を連携させることで、より精緻な顧客理解と一貫したコミュニケーションが実現できます。
CRM(顧客管理)のやり方にはどんなものがある?
顧客情報を管理する方法は様々ですが、「Excel」や「CRMシステム」を利用される会社が多いでしょう。顧客を多数抱えている企業ほどCRMシステムの導入率が上がります。それぞれのメリット・デメリットをご紹介します。
Excel
表計算ソフトのExcelを活用して顧客管理が行う企業も多いです。
メリット
- 慣れ親しんだソフトのため導入しやすい
- 初期費用や月額費用が発生しない
- 関数を活用すればデータベースとして利用ができる
デメリット
- データが破損するリスクがある
- 大量のデータを入力した場合は立ち上げに時間がかかる
- 他のシステムとの連携ができない

CRMシステム
CRMシステムとは、顧客と良好な関係を構築していくために用いるツールです。顧客情報や対応履歴などを一元管理し、関係部署と共有できることから、顧客への適切なフォローが可能になり、結果として顧客満足度の向上に役立ちます。多くの顧客を抱えている企業では、CRMで顧客管理が行われる傾向にあります。
メリット
- データの探索・閲覧が簡単
- CRMに蓄積したデータの分析ができる
- 他システムとの連携が可能
デメリット
- 初期費用と月額費用がかかる
- システム操作など従業員の教育が必要
- CRMシステムの選定に悩む
CRMシステムを導入するのはあり?どんな機能がある?
結論からお伝えすると、CRMシステムを導入することをおすすめします。CRMシステムを導入することをおすすめします。顧客の増加や顧客ニーズの多様化により、経験だけでは顧客行動を予測できなくなってきています。
そのため、CRMシステムの機能(データ管理・収集・加工・分析・活用)を活用して、人力では不可能な顧客ニーズの把握をしていく必要性が高まっています。
代表的なCRMシステム
国内外に多様なCRMシステムが存在します。代表的なものを以下に整理しました。
|
ツール |
特徴・ポイント |
|
Salesforce |
世界シェアトップクラスのCRM。MA・SFA機能との連携が豊富。大企業向けから中小企業向けプランまで幅広く対応 |
|
HubSpot CRM |
無料プランあり。マーケティング・営業・サポートを統合管理。中小企業やスタートアップに人気 |
|
kintone |
業務アプリを柔軟に構築できる国産クラウド。顧客管理カスタマイズの自由度が高く、日本語サポートが充実 |
|
Zoho CRM |
コストパフォーマンスが高く中小企業に普及。AIによるリードスコアリング機能も搭載 |
CRMシステムの主な機能
一般に、CRMシステムには、次のような機能が搭載されています。
- 顧客管理:氏名・住所・連絡先・対応履歴・アンケート結果などを一元管理し、セグメント別に分類
- メール配信:セグメント別の顧客へ一斉送信。開封率・クリック率の確認が可能
- 問い合わせ管理:問い合わせ内容や対応履歴をメンバー間で共有。対応漏れや二重対応を防止
- アンケート調査:フォーム作成と集計・分析が可能。顧客ニーズの把握に活用
- セミナー・イベント運用:申込みフォーム作成、受付完了メールの自動配信、来場者リスト管理
- データ分析:多角的な顧客データ分析により、マーケティング・セールス戦略の立案をサポート

CRMシステムを導入するメリット
CRMシステムを導入するメリットには、次のようなものがあります。
情報共有の強化
CRMシステムを導入することで、各営業担当者が保持している顧客情報や商談内容を一元管理できます。また、顧客情報の見える化により、他の担当者も情報を閲覧可能になります。業務を分業化する際や部門間での連携を強化する際などの、情報共有にも大いに役立つでしょう。
顧客満足度の向上
顧客情報や対応履歴を一元管理しておけば、最適なアプローチが行えるようになります。顧客が抱えている課題や要望を把握して仮説を立てることで、具体的な提案が行えるようになるからです。
また、担当者の不在時に顧客から連絡があった場合でも、代理の担当者が顧客対応を行えます。このように、顧客対応の強化および顧客満足度の向上が期待できるのです。

マーケティング業務の効率化
CRMシステムで蓄積したデータを分析することで、よりリアルな顧客ニーズを把握できます。顧客ニーズに沿った商品開発や広告宣伝を行っていくことで、マーケティングで高い効果が見込めることでしょう。マーケティングに役立つデータが収集できることもCRMシステムの魅力です。
PDCAサイクルの活性化
CRMシステムを導入すれば、顧客からのお問い合わせや商談、契約までの流れを把握できるようになります。業務プロセスを可視化することにより、業務の改善点を明確にすることができます。
CRMシステムを導入するデメリット・注意点
CRMシステムのメリットを最大限引き出すためには、導入に伴うデメリットや注意点も把握しておくことが大切です。
導入・運用コストがかかる
CRMシステムには初期費用に加え、月額または年額のランニングコストが発生します。機能が豊富なツールほど費用は高くなる傾向があるため、自社の利用目的に照らして必要な機能を見極めたうえでツールを選定することが重要です。費用対効果を事前に試算し、ROI(投資対効果)を意識した導入計画を立てましょう。
定着・浸透に時間がかかる
CRMシステムは現場で日常的に操作するものであるため、従業員への教育やルール整備が不可欠です。入力ルールが徹底されていないと、データの精度が下がり分析の信頼性も損なわれます。導入後も継続的なフォローアップと社内のCRM担当者の任命が定着のカギになります。
データ品質の維持が必要
CRMシステムの価値はデータの量と質によって決まります。入力漏れや重複データ、古い情報が混在すると、分析精度が低下し誤った意思決定につながる可能性があります。定期的なデータクレンジングとメンテナンスの仕組みをあらかじめ設計しておきましょう。
生成AIとCRMの融合が加速
2024〜2025年以降、SalesforceのEinstein GPTやHubSpotのAI機能など、生成AIをCRMに組み込む動きが急速に広がっています。
具体的には、以下のようなAI活用がCRMの現場で普及しつつあります。
- 顧客とのメール文案や提案書の自動生成
- 商談履歴の要約と次のアクション提案
- 顧客のチャーン(解約)リスクをスコアリングして事前にアラート
- 過去の購買パターンからのレコメンド自動化
生成AIの活用により、CRM担当者は定型的な入力・分析作業から解放され、より高付加価値な顧客コミュニケーションに集中できるようになっています。CRMを導入・刷新する際は、AI機能の充実度も選定基準の一つとして検討するとよいでしょう。
CRMを上手に行い、マーケティングに活かそう!
CRMシステムの魅力は理解していただけたと思います。ここからは、システムの導入・運用時のポイントを押さえておきましょう。
最初に目標を描いておく
導入前に、CRMシステムを導入して叶えたい目標を具体的に描いておきましょう。「売上目標」「契約者数」「商談数」「見込顧客数」などを数値化しておくことで、組織の見直しが図りやすくなります。また、目標を明確にすることで、自社に見合うCRMシステムを選定しやすくなります。

従業員からの理解を得ておく
CRMシステムは現場で働く従業員が頻繁に操作するものです。そのため、例えば、商談業務を終えた後に、顧客情報や商談内容を記録するなどの業務量が増えます。
同意を得ないままCRMシステムを導入してしまうと、従業員は「業務量が増えた」と感じて不満を募らせてしまう場合があります。そのため、CRMシステムの導入目的を理解させておくことが好ましいでしょう。また、現場の従業員が操作しやすいシステムを導入することが導入を成功させるための需要なポイントです。
CRM担当者を任命する
CRMシステムを浸透させるためには、CRM担当者を任命することが大切です。導入当初はもちろん導入後も、入力ルールを指示したり、質問に回答したりする担当者が必要となります。CRMシステムに関する知識を持った人材を育てていかなくてはなりません。
すぐに効果は出ないことを理解しておく
残念ながら、CRMシステムを導入すれば、すぐに売上が拡大するわけではありません。データ分析により業務プロセスを改善していくことで、売上アップなどの効果が見込めるようになります。
CRMシステムは、顧客満足度を高めて顧客育成する戦略を実現できるツールですが、導入すればすぐに売上拡大が見込めるわけではない点に注意してください。
費用対効果を考える
CRMシステムを導入するとランニングコストが発生します。豊富な機能が搭載されているCRMシステムを導入しても活用しなければ意味がありません。CRMシステムの用途を把握して、自社にとって最適なツールを選びましょう。CRMシステム導入は費用対効果を考えることも大切です。
CRMの導入により企業活動の課題解決を
顧客接点のデジタル化が進み、多様化する顧客ニーズを正しく把握して最適なアプローチを図るためにCRMシステムは欠かせない存在となっています。CRMシステムの機能(データ管理・収集・加工・分析・活用)を活用すれば、人力では不可能なデータ解析ができるようになります。
さらに、生成AIとの融合により、CRMの活用範囲は顧客管理にとどまらず、コミュニケーションの自動化やリスク予測まで広がっています。導入・運用時はデメリットや注意点も踏まえたうえで、自社に最適なCRMシステムを選定・活用していきましょう。
パンタグラフでは、インターネット事業を中心とした戦略立案に向けて、課題抽出から企画提案まであらゆるサポートを実施しています。ご相談は無料ですので、お気軽にお問い合わせください。
関連する記事
pagetop