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Webやアプリのサービスを提供する上で、サーバーの種類や値段を知っておこう!

制作/開発 2019.04.24

Webやアプリのサービスを提供する上で、サーバーの種類や値段を知っておこう!

いざWebサイトを運営したい!と思ったときに悩むのがサーバーの選定ではないでしょうか。
開発中は安価なサーバー上で開発していることが多いかと思いますが、本番リリースをする上で、どのサーバーを利用するべきか迷う方も多いです。
そこで、この記事では、サーバーの種類や値段について、エンジニアではない方にもわかりやすく解説していきます。

 

サーバーの種類の前に知っておきたい!サーバーの役割は?

Webサイトやアプリのサービスを提供するために、サーバーの種類をどうするかは重要なポイントです。
なぜなら、Webサイトを表示するためのデータを保存しておく場所がサーバーだからです。

サーバーの種類の前に知っておきたい!サーバーの役割は?

商業施設をイメージすればサーバーの役割が解る

商業施設を造るためには土地と建物、住所が絶対に必要です。
サーバーが土地、サイトは建物、ドメインは住所と例えると、とてもイメージしやすいのではないでしょうか。
つまり、商業施設を造るためには、土地が必要なように、Webサイトを公開するにはサーバーが必ず必要になります。
ただし、立地が良く、広い土地の方が価格が高いように、サーバーにも性能により費用が大きく変わります。
どのようなサーバーを使うかは、そのサイトにどれくらいの人が訪れるのか、忙しい時間帯や時期はあるのかなどを考慮して決める必要があります。

サーバーは1種類だけではない!用途に合わせたサーバーを選ぼう

Webの担当者であれば、サーバーという言葉を聞いたことがない人は少ないでしょう。
自社でサーバーを準備しようと思うと、機器の購入や専門知識が必要になります。
昔は自社でサーバーを用意するのが当たり前で、高額な費用と高度な知識を持ったインフラエンジニアが必要でした。
当然、その場合、サーバーにトラブルが発生した場合でも、自社で対処しなければなりませんでした。
しかし、Web専業の企業でない一般企業にとって、これらはかなりハードルが高いです。
そのため、近年ではサーバーの構築や保守を専業とする企業のサーバーをレンタルしたり、委託したりして使うのが一般的です。

レンタルや委託ができるサーバーには、いくつかの種類があります。

  • 共用サーバー
  • 専用サーバー
  • VPS
  • クラウドサーバー

などから、自由に選ぶことができます。

サーバーの種類や用途を少しでも知っておくと、無駄なコストや時間の削減ができ、事業運営を有利に進めることができます。
以下で、1つずつ紹介します。

サーバーは1種類だけではない!用途に合わせたサーバーを選ぼう

共用サーバー

共用サーバーとは名前の通り、複数ユーザーで共用するサーバーのことを表します。
サーバーを共用して使用するため、サーバー利用料が大幅に安くできるというメリットがあります。
また、申し込みからすぐに利用できるため、初心者には共用サーバーがおすすめといえるでしょう。

しかし、複数のユーザーで使うため、共用する他社のサイトでアクセスが増えると、サーバーに負荷がかかることがデメリットです。
共用サーバーに負担がかかると、自社のサイトにも影響が出て、サイトにアクセスができなくなってしまうこともあります。
また、使用者の一人でも、共用サーバーをメールサーバーとして使用していた場合には、突然サーバーがスパムメールのブラックリストに登録されてしまい、相手にメールが届かなくなるというケースも考えられます。

共用サーバーの料金は、安いプランで月額100円程度~となっています。
ただし、料金が安いサーバーは、その分弱い(質が悪い)ことが考えられます。
些細なことでサーバーが落ちてしまい使い物にならなくなる可能性もありますので、サーバーにはある程度予算を当てるべきだと言えます。

共用サーバーの利用シーン

共用サーバーは、WEBの知識がまったくない初心者におすすめのサーバーです。
これからWEBサイトを作りたいと考えているのであれば、お手軽に使用できる共用サーバーという選択肢も考えられます。
サーバーのスペックとしては、中小企業のホームページなどであれば、アクセスも多くないので、共用サーバーでも十分です。
ただし、先ほども述べた通り、サーバーに相乗りしている別の使用者の影響を受けることがあるので、デメリットを理解した上で利用する必要があります。
筆者としては、企業利用の場合は、できるかぎり後述の専用サーバーを利用するのが良いかと思います。

とはいえ、共用サーバーは、その手軽さが売りの種類です。
サーバーホスティング会社のレンタルサーバーから共用サーバーのプランを選んで、初期設定するだけで、すぐにサーバーが利用できるようになります。
また、専門知識が必要なサーバーのメンテナンス、保守もサーバーホスティング会社が行ってくれるので安心だといえます。

専用サーバー

専用サーバーとは、共用サーバーとは違い、1台のサーバーを自社で独占できるものです。
共用サーバーと比べて、費用は高くなります。
しかし、サーバーの性能・リソースを1社で使用できるため、アクセスが多く負荷が高いサイトを運営している場合には、専用サーバーが大いに役立ちます。

専用サーバーには、サーバーホスティング会社が管理してくれるマネージドサーバーと、自社で管理するセルフマネージドサーバーの2種類が存在します。

セルフマネージドサーバーは、サーバー自体はホスティング会社のデータセンターに置かれているものの、自社でサーバーの管理やソフトウェアのインストール、設定、セキュリティ対策を行う必要があり、専門知識を持つエンジニアが不可欠です。

一方、マネージドサーバーは、先述の共用サーバーと同様に、管理やセキュリティ対策をホスティング会社が行ってくれますが、ホスティング会社によってどこまでサポートしてくるかは変わります。セルフマネージドサーバーに比べて、難易度はかなり下がりますが、それでも利用するには専門の知識が必要になります。

専用サーバーは、利用するのに専門の知識が必要になりますが、自由度が総じて高く、ほとんどの設定を自分好みにすることができ、回線速度も速いというメリットがあります。

専用サーバーの費用は、ほとんどの場合、初期費用が10万円近くかかります。
さらに、月額費用も数万円ほど必要なケースが多いです。

しかし、安全性や信頼度は、共用サーバーよりもかなり高いといえます。
もし、アクセスの多いWEBサイトを運営している、もしくはその予定があるのであれば、信頼性の高い専用サーバーを検討するべきでしょう。

専用サーバーの利用シーン

専用サーバーでは、やはり1台のサーバーを最大限利用することができるため、安定したWEBサイトの運営に向いています。
企業として一般に公開するサイトの場合、信頼性や安定性を考慮すると、よほど予算がない場合や、期間限定のサイトでない限りは、専用サーバーをお勧めします。
また、root権限付のサーバーでは、ミドルウェアやOSを選ぶことができます。
自由にカスタマイズができますし、いらないサービスをやめることも可能です。
サーバーホスティング会社が管理してくれるマネージドサーバーを利用することで、インフラエンジニアのいない企業でも、比較的気軽に使用することができます。

VPS(バーチャルプライベートサーバー)

VPSとは、バーチャルプライベートサーバーの略で、仮想専用サーバーとも言います。
VPSの場合、ハードウェアは共用サーバーと同じように、複数ユーザーで共用します。
しかし、仮想化技術により、OSやミドルウェアはユーザーごとに自由に設定が可能です。
そのため、利用者は、実質的には専用サーバーと同じように利用することができます。

そのため、共用サーバーより自由度が高く、専用サーバーと同等の機能を持ちつつも安価に利用できるというメリットがあります。

VPSと後述のクラウドサーバーは、いずれも仮想化技術を使用しております。
この2種類のサーバーの大きく異なる点は、VPSが1台ごとの契約となり、契約した構成のリソースの拡張や縮小に制限があることです。
そのため、サーバーの拡張性や柔軟性では、VPSはクラウドサーバーに劣ります。
また、そのほかのデメリットとして、専用サーバーやクラウドサーバーと同じように、サーバーの構築、管理やメンテナンスを行う必要があるため、高度な知識を有するインフラエンジニアが必要であることが挙げられます。

VPSの利用シーン

共用サーバーは自由度が低いため、使用したいOS、ミドルウェアやバージョンが提供されていない場合や高度な設定変更をすることはできません。そのため、自由に設定を行いたいのであればVPSを使用するといいでしょう。
また、Javaサーブレット、Java Server Pages(JSP)など、サーバー側で処理が必要となるプログラム言語を利用したい場合には、共用サーバーよりもVPSが適しています。
ただし、サービスを運用していく中で、サーバー構成やスペックを拡張・縮小する必要がある場合は、後述するクラウドサーバーを選択すべきです。
そうでなければ、後々サーバーを移行する羽目になってしまいます。

VPSの費用は、サーバースペックにもよりますが、月額数百円から数万円程度です。

クラウドサーバー

クラウドサーバーとは、VPSを進化させたサーバーです。
VPSと同じように仮想化技術を活用したサーバーになりますが、VPSとの大きな違いは、サーバー構成やスペックの拡張・縮小が容易なことです。
一部を除いて、クラウドサーバーの多くは従量課金制となっています。
そのため、使ったら使った分だけ費用が発生し、逆に使わなければ専用サーバーより毎月の価格を抑えることができるというメリットがあります。

デメリットとしては、サーバーの構築、管理やメンテナンスを行う必要があるため、高度な知識を有するインフラエンジニアが必要になることです。

クラウドサーバーの利用シーン

クラウドサーバーは、複数のサーバーをあたかも1つのサーバーのように利用できるサーバーです。
そのため、サーバーに格納するデータも分散して配置されることになるため、災害に強い、急なアクセス負荷(スパイクアクセス)に強いなどのメリットがあります。
特に、クラウドサーバーを利用する上での大きなメリットとして、サーバーの性能アップや拡張が容易にできるということがあります。

例えば、いつものように会社のブログを更新すると、ホットトピックとして予期せずYahoo!ニュースに載ったという場合。また、自社の製品でテレビCMなどのマス広告を打ち、多くの視聴者が商品ページに訪れた場合。
そのような場合は、普段とは桁違いの数の「瞬間アクセス」が来て、長時間にわたり、サイトが表示されないなどということが考えられます。
そのため、クラウドサーバー以外のサーバーでは、事前の準備をしないとサーバーがダウンしてしまいます。

しかし、そのような場合でも、クラウドサーバーでオートスケール構成を構築しておけば、急なアクセスの増大・減少に合わせて、自動でサーバーの台数を増やしたり、サーバーの性能をアップしたりすることができるます。

また、将来的にサービスが成長し、利用者が増えていくことを前提としたオウンドメディアやWebサービス、アプリでも、クラウドサーバーを使用するべきでしょう。
クラウドサーバーでサービス提供をしていれば、利用者が増えたときに、多大な費用と時間をかけてサーバー移行をせずとも、簡単にサーバーの増強が可能だからです。

クラウドサーバーで有名なものには、GCP(Google Cloud Platform)、AWS(Amazon Web Service)、Microsoft Azureなどがあります。
どれも、最近話題のGAFAですね。
国内では、さくらインターネット社が提供するクラウドサーバーもあります。
こちらは、「サーバーの構成を変えなければ、アクセスの量に変わらず月額費用が固定」というクラウドサーバーでは珍しい料金体系です。

クラウドサーバーでは、GoogleやAmazonの保有する最先端のテクノロジーを活用することもできます。
今後、どういったサービスを提供するかという見通しをもって、どの会社が提供するクラウドサーバーが最適かを考える必要があります。

まとめ

今回ご紹介したように、サーバーにはさまざまな種類があります。
また、サーバーを提供する企業ごとにも、料金体系や付加価値となるサービスが異なります。
なにも解らないまま適当なサーバーに申し込んでしまうと、無駄な費用をかけてしまうだけでなく、そもそも思っていたサービスが開発できなかったり、運用中にサーバー移行をしなければいけなかったりという労力が発生してしまいます。
そのため、まず自社がどんなサービスを提供したいのかを考え、適切なサーバーの種類を選定することが重要です。

パンタグラフではサーバー構築からサイト制作・運営まで一気通貫でお客さまのサポートを行っています。
サーバーに関するご相談も承りますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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