コンテンツSEOに必要な3要素とは?メディアの運営に欠かせない知識を解説
SEO 2022.04.25
コンテンツSEOはコンテンツマーケティングの手段の1つです。この記事では、SEO (Search Engine Optimization)がどんなものかを説明したうえで、メディアの運営に欠かせないコンテンツSEOについて、ご紹介します。
目次
「コンテンツSEO」と「SEO」の関係
SEO(Search Engine Optimization)とは、検索エンジンからのサイト訪問者を増やすことで、Webサイトの成果を向上させる施策のことです。検索順位別にCTRが異なるため、できるだけ1ページ目(1~10位)、さらには1位を目指して施策を行う必要があります。
SEOには、主に以下の3つの施策があります。
- 内部施策:HTML構造など、サイト内の仕組みを改善する
- 外部施策:外部の優良サイトからリンクをはってもらう
- コンテンツ施策:サイトに掲載するコンテンツ(情報)を強化する
今回お話するコンテンツSEOは、「コンテンツ施策」のひとつです。
コンテンツSEOのメリット
コンテンツSEOを行うメリットとしては、以下の4つが挙げられます。
集客効果を長時間維持できる
検索結果上位をキープすれば、集客力は衰えることなく長期間維持できます。
継続することで集客力が大きくなる
検索結果上位のコンテンツを増産・蓄積することで、時間経過とともに集客力がアップします。
より多くの潜在顧客との接点を作れる
さまざまな検索キーワードから、潜在顧客がコンテンツに来訪。潜在顧客を自社サービスへの登録、製品の購入などのアクションにつなげることができます。
Web広告よりも費用対効果が高い
Web広告費は掛け捨て、集客数が増加すると広告費も増加します。
一方、コンテンツSEOにおいて、コンテンツは資産として残ります。過去コンテンツも集客源となり、継続するほど集客単価が下がっていきます。
コンテンツSEOに欠かせない3要素
では、コンテンツSEOを進めていくためには、どのようにすればいいのでしょうか?
ここからは、コンテンツSEOに欠かせない以下の3要素について詳しく紹介していきます。
- 大元となる質の高いコンテンツをつくること
- 適切な内部施策・コンテンツ施策を行うこと
- データを蓄積し、改善を続けていくこと
1.大元となる質の高いコンテンツをつくること
コンテンツSEOにはさまざまな施策がありますが、まずは大元となる質の高いコンテンツを作ることが最重要です。「質の高いコンテンツ」と「質の低いコンテンツ」は、Googleによって定義されています。
質の低いコンテンツ
Googleから「ユーザーにとって価値がない」と判断されるため、検索上位に入ることができません。
- 自動生成コンテンツ
- 独自の付加価値のないアフィリエイトサイト
- 無断複製されたコンテンツ
- 他ページに誘導することを目的としたドアウェイページ など
質の高いコンテンツ
Googleから「ユーザーにとって有益である」と判断されるため、検索上位に表示されます。
- E-A-T(専門性・権威性・信頼性)を満たしている
- ユーザーの検索意図、ニーズに合致している
- 表示速度の速さ、デザイン性(見やすさ)などが担保され、ユーザーに対する良質なエクスペリエンスを提供している
質の高いコンテンツのメリット
検索順位が10位以内にランクインしたコンテンツは、アクセスを獲得し続けることで安定的・長期的な集客を可能にします。
また、ドメインパワーの無い新規サイトでも、質の高いコンテンツは時間経過により、高い確率で検索結果上位に表示されます。
2.適切な内部施策・コンテンツ施策を行うこと
上位表示を狙う場合、SEO対策における内部施策とコンテンツ施策をセットで進めると効果的です。
■内部施策
- GoogleがWebページをクロール(巡回)するように促す
- Webページの内容が適切にクローラーに認識されるように整理する
- ユーザーにとって快適にWebページが表示されるようになる
■コンテンツ施策
- 信頼性があり、十分な情報量がある質の高いコンテンツを作る
- SEOで評価されやすい文章構造にする
内部施策とコンテンツ施策を適切に行い、質の高いコンテンツができたら、以下のような流れでWebページが上位表示されます。
また、上位に入る記事が増えるにつれ、新規でアップした記事が評価されるスピードが早まります。それによって、記事がより短期間で検索上位に表示されるようになります。
外部施策より内部施策・コンテンツ施策を重視する理由
なぜ上位表示を狙うためには、外部施策より内部施策・コンテンツ施策を重視する必要があるのでしょうか?
それは、10年前のSEOと違って、外部施策でGoogleからよい評価を得るのが難しくなっているからです。外部施策の結果が出やすかったかつてのSEOでは、ダミーサイトなどを多数所有するSEO業者にお金を払って依頼して、順位を上げるサイトもありました。
しかし、現在のGoogleからの評価では、クオリティや信頼性が担保されていないコンテンツは、Googleから「質が高いコンテンツ」とは評価されません。さらに、「不正の疑いあり」と認識された場合には、順位が一気に下がってしまうor検索結果に表示されなくなる可能性もあります。
そのため、外部施策に注力するのではなく、内部施策とコンテンツ施策を効果的に進めていくのがおすすめです。これが実現できれば、自然と外部施策にプラスの影響を与え、サイトのSEO効果が高まっていきます。
3.データを蓄積し、改善を続けていくこと
記事を公開した後、なかなか記事が上位に入らなかったり、順位が下降したりすることがあります。
上位表示されない原因としては、狙ったキーワードに対して、コンテンツの内容に過不足があった場合、自社のコンテンツよりユーザビリティーの高いサイトが上位に入った場合、Googleコア・アップデートにより評価基準に大きな変化があった場合など、さまざまです。
そのため、コンテンツを作ったあと、「作りっぱなし」で終わらせることなく、順位変動や流入数などのデータを収集・分析し、最新のWeb環境に合わせたチューニングが必要です。
パンタグラフでサポートしているメディアでは、コンテンツ作りからデータの分析、改善点を洗い出し、チューニングを重ねていくことで、コンテンツSEOの効果を高めていきます。
改善例
既に制作した記事で検索順位が上がらない、集客数が伸びないという場合は、記事のリライトによって改善できる可能性があります。
ユーザーの閲覧状況やCV数の記録をもとに、ビジネスの成果につなげていきたいというケースでは、A/Bテストが有効です。バナーやボタンの見せ方を検討し、A/Bテストを用いて最適パターンを探ります。
弊社クライアントでは、バナーの有無、バナーのクリエイティブによって、CVRに差異が出るのかを2段階にわたり検証し、コンバージョン率がアップした事例があります。
パンタグラフのコンテンツSEOの具体例
ここからは、パンタグラフで行った「受験のミカタ」における具体例を紹介します。「受験のミカタ」とは、2015年9月から自社で運営している「現役大学生が創る、受験生応援メディア」です。
コンテンツSEOに欠かせない3要素のうち、
- 大元となる質の高いコンテンツをつくること
- 適切な内部施策・コンテンツ施策を行うこと
で行った施策と結果について共有します。
メディア立ち上げ時のコンテンツ制作で、大元となる質の高いコンテンツ作りに重点的に取り組みました。大学受験生に最も近い存在である、大学生インターンを中心にコンテンツを制作。よりユーザーに近い観点の記事を制作するとともに、コンテンツSEOの知見を注入しました。その結果、約1年半で、月間67万PVを突破することができました。
さらに、一定の集客ができるようになったメディアでは、ユーザビリティー向上のため、ページ表示速度改善を目的とした内部施策を定期的に実施しました。
具体的には、画像の軽量化による表示速度改善やCSS・JSの最小化によるパフォーマンス向上、ファーストビューに必要な素材のプリロードなどを行いました。
並行してコンスタントな記事更新を続け、2020年5月には月間170万PVを突破することができました。
より良いメディアにするために
この記事では、メディアの集客に欠かせないコンテンツSEOの3要素についてご紹介しました。
- 大元となる質の高いコンテンツをつくること
- 適切な内部施策・コンテンツ施策を行うこと
- データを蓄積し、改善を続けていくこと
パンタグラフでは、メディアの成長・改善をサポートするコンテンツマーケティングのほか、インターネット事業を中心とした戦略立案に向けて、課題抽出から企画提案まであらゆるサポートを実施しています。ご相談は無料ですので、お気軽にお問い合わせください。
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