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企業がロゴ制作にクラウドソーシングのコンペを使ってみた【自社事例で解説】

UI/UXデザイン 2019.07.03

弊社パンタグラフの運用するサイト「受験のミカタ」が、月間140万PVを達成いたしました!

サービスの規模拡大と今年でメディア5年目の節目として、5月には「受験のミカタ」のロゴマークもリニューアル。
学生帽をかぶったかわいらしいデザインに変身しました。

「受験のミカタ」新ロゴデザイン

ロゴデザインの制作は、クラウドソーシングのコンペ形式を利用。
2週間の募集で46件もの応募があり、その中から最もサービスに合っていると思うものを、学生含めた運用メンバー全員で選びました。

そこで本記事では、Webサービスのロゴマーク制作におけるクラウドソーシングの利用方法について、スムーズに進めるコツや気を付けるべきことをシェアさせていただきます!

手順は簡単で、ロゴ制作の経験のない初心者であっても参考にできる内容です。
ぜひご覧ください。

ロゴ制作STEP①依頼書を書く

まずは、ロゴデザインを新しく決めるにあたって準備すべきことをご説明します。
この依頼書を書くという作業は、クラウドソーシング利用やコンペ形式であるかどうかにかかわらず、また全く新しいサービスのロゴ制作かリニューアルかにかかわらず必要となります。

以下の小見出しで、ロゴ制作の依頼書に書くべき事項をまとめました。
内部・外部のデザイナーに依頼する際は、ぜひ参考にしてください。

ロゴに込めたいメッセージの深掘り

はじめに、「ロゴからどんな印象を受け取ってほしいのか」「サービスの顔となるロゴでどのようなことを表現したいのか」ということを考え、書き出していきます。

このとき、いきなり完成形のロゴを想像して話し合うのではなく、ロゴをつける予定のサービスの概要やイメージから深掘りしていくことが重要です。
すでに運用しているサービスで、クライアントにむけた資料・スライドが完成している場合は、そのような資料がヒントになると思います。

パンタグラフでも、今回の「受験のミカタ」ロゴリニューアルにおいて、サービスの媒体資料作成の際に定めたコンセプトを深掘りしました。
そして、いくつかの「強み」をピックアップし、それぞれに優先順位をつけました。

優先順位

 

ロゴルールを指定して、イメージ違いを防ぐ

次に必要なのが、「ロゴルール」の決定です。
ルールを定めることで、大幅なイメージ違いや手違いを防ぐことができます。

ロゴルールにおいて、最低限決めるべき事項は、以下の2つです。

① 使用する色
 …具体的な色コードでも、「赤系」「青系」などざっくりとした指示でもOKです。
② 納品形式
 …特に決まっていない場合は、「.ai」のAdobe illustrator(イラスト編集ツール)のデータと、背景が透過(透明)になるように高解像度の「.png」での画像データの2つを指定するといいでしょう。

また、ロゴのイメージ違いを防ぐ方法には、参考イメージとして他社サービス等のロゴを載せるという方法もあります。

パンタグラフでは、このほかに「受験のミカタというサービス名を表記すること」「横長バージョンと正方形バージョンを納品してもらうこと」「なにかモチーフを入れること」をロゴルールとして決めました。

ロゴルール

制作者にロゴの使用箇所を共有する

作ってもらうロゴについての概要が定まったら、次はロゴを使用する場所を洗い出します。
これは、デザイナーがロゴの使用をイメージしやすくなり、より用途にあったロゴデザインを作ってもらえることにつながります。

今回は、リニューアル前のロゴ使用箇所を踏まえ、使う場所・使う可能性のある場所について以下のようにまとめました。

使用例

競合サービスもチェックすべき

最後に、忘れてはならないのが競合サービスについての情報です。
これは、類似のサービスについて伝えることでデザイナーがイメージしやすくなるというほかに、競合サービスとのロゴイメージが被ることを防ぐという目的があります。
競合サービスに関する情報は、サービス名とロゴだけでなく「競合サービスが赤色なので赤色は避けてください」「競合サービスと比較した際に、アドバンテージである“親しみやすさ”を感じさせるロゴをお願いします」など一言添えるといいでしょう。

ロゴ制作STEP②クラウドソーシングにてコンペ開催

今回、「受験のミカタ」のロゴ案の募集を、大手クラウドソーシングサービス「ランサーズ」にて、コンペ形式で行いました。

外注手段として、クラウドソーシングは一般的な方法になってきたものの、コンペ形式というのはまだなじみの薄い方も多いと思います。
しかし、デザイナーでない方でもロゴを制作でき、しかも予算を変えずに複数人から複数のパターンを提示してもらえるコンペ形式は、メリットが多いのではないでしょうか。

ここからは、そんなクラウドソーシングでのコンペ開催方法について、今回の経験をもとに振り返ります。

ロゴ制作の発注に必要な内容とは?

今回使用したランサーズを含む多くのクラウドソーシングサービスでは、コンペ開催時に以下のような情報を入力する必要があります。

  • 募集するロゴの概要・特徴
    …依頼書から抜粋し、希望するロゴの種類を選びます。ランサーズでは、文字主体の「ワードロゴ」、イメージキャラクターをデザインに入れた「キャラクターロゴ」などいくつかの種類が指定できます。

ロゴ依頼

  • 希望イメージ、希望する色
    …ランサーズでは「シンプルか複雑か」「未来的か伝統的か」などのイメージや、8種類の色の系統が任意で指定できます。

色選択

 

  • 金額
    …ランサーズでは、いくつかのプランのほか、予算に合った金額設定のできる「カスタムプラン」が用意されていました。

ロゴ金額

  • 募集期間
    …ランサーズの場合では、1日後~3週間後(21日後)までの期間が選択できます。この範囲内では期間による料金の差はないため、3週間使うのがおすすめです。また、期間内なら締め切りの延長もできます。
    ただし、多くの応募が締め切り直前に集中するという特性があるため、ロゴが出そろうのは募集期間の終了後と思った方がいいでしょう。
  • 選定確約の有無
    …「選定確約」とは、コンペに応募されたロゴの中から必ず1つを採用するという約束のことです。
    この約束をすると応募数が上がる可能性が高いですが、たとえ応募数が少なかったり、あまりいい応募作がないと感じたりした場合でも、かならず1つを選ぶことになります。
  • 商標登録予定の有無
    …商標登録の予定があるかどうかを選びます。 サービスのロゴに関する商標登録については、この記事の下 でまとめましたので、ぜひご覧ください。

そして、さきほど作成したロゴ依頼書を添付します。

依頼する際には、あらかじめ、これらのことを決めておくといいでしょう。
内容が固まっていれば、入力は遅くとも20分程度で終わります。

募集期間の終了後、採用するロゴを決める

今回、利用した「ランサーズ」では、募集期間の終了後3週間が選定期間として定められていました。
今回は「選定確約」を選んでいたため、3週間の間に必ず1つの案を決めなければなりません。

注意点として、さきほども述べましたが、終了日ぎりぎりにいくつかの案が応募されることがあります。
おそらく、自分の案を他のデザイナーに盗作されたくないという理由ではないかと思われます。
そのため、募集期間があと少しになっても、終了まで待ってから選定作業を行う方がいいでしょう。

今回は、2週間の募集で46件もの応募がありました。
その中から、サービスの運用メンバーである社員の多数決により、最も票の多かった案を採用しました。

採用する案を決定したら、その1案のみ、募集期間終了後に若干の修正をお願いすることができます。
また、募集期間中には、すでに応募された複数の案に対して修正をお願いすることができます。
この場合、まだ採用が決まったわけではないので、実際に修正するかどうかは制作者の自由ということになります。

予想よりも応募されたロゴ全体のクオリティは高く、社員や学生の票も割れていました。

ロゴ先行

 

ロゴ制作STEP番外編:ロゴ制作ができるクラウドソーシングサービス一覧

ここで、ロゴ制作依頼をコンペ形式でできるクラウドソーシングサービスをまとめました。
これからロゴ制作の依頼を考えている方は、ぜひ参考にしてください。

ランサーズ

ランサーズ

今回のロゴ制作でも利用したクラウドソーシングサービスです。
コンペ方式以外にも、「ランサー」と呼ばれる登録者の中から直接依頼したい人を選び、相談することもできます。
「ロゴデザイン」をスキルとして登録しているランサーを検索できるため、効率的にロゴデザイナーを探すことができるでしょう。

クラウドワークス

クラウドワークス

クラウドワークスでも、コンペ形式・直接依頼の両方でロゴ制作が可能です。
登録しているクラウドワーカーの実績と評価、希望単価、稼働時間、リソース状況などが一目で確認できるため、直接依頼方式でもロゴデザイナーを探しやすいといえます。

Coconala

coconala

ココナラでは、直接依頼形式のほか、コンペよりも手軽な「リクエスト」という形式での依頼が可能です。
リクエスト形式では、多くの人に広くリクエストしたい依頼のカテゴリ・期限・テキストでの簡単な概要などを入力すると「提案」という形で登録者からの応募が集まります。
提案を購入すると、提案者とのやり取りが可能になります。

ロゴ制作STEP③納品後に行うこと

さいごに、ロゴ納品後にすべき2つのことについて解説します。
どちらもサービスの信頼度を上げるために大切なことなので、ぜひ参考にしてください。

ロゴの商標登録をしよう

商標登録とは、サービス名や商品名などのネーミング、ロゴなどを「商標権」という財産として守るための制度です。
商標権を持つと、自社の商標に類似する商標が近い分野で使われることを防ぐことができます。

商標登録するためには特許庁への書類申請が必要です。
自分で書類を提出する方法と、弁理士に代理で提出してもらう方法の2パターンがありますが、専門的な知識が必要なので、弁理士に相談した方が無難だといえます。

申請してから商標が登録されるまでには、およそ10カ月かかると言われています。(2019年6月現在)
ただし、登録されれば、その商標を申請した時点から権利がスタートしていたという扱いになるため、早めに申請することが大切です。

リニューアル作業で注意するポイント

今回の「受験のミカタ」のロゴは、以前のロゴから新しいロゴに変えるというリニューアル作業を伴いました。

「受験のミカタ」はすでに運用していたサービスであるため、サイト内のさまざまな場所に以前のロゴが使われていました。
その中で、異なる2つのロゴが混在する状況を防ぐために、一斉にロゴを変える必要がありました。
その際の手順およびポイントは、以下のようにまとめられます。

① ロゴが使われている場所を洗い出す
② 差し替えの役割分担をする
③ 画像の中に含まれている場合は、新しいロゴの入った画像を作成する
④ 準備が完了してから、具体的なリリース日を決めてロゴの差し替え作業を行う

ロゴのリニューアルの際には、参考にしてください。

ここまで、パンタグラフの運営する受験生応援サイト「受験のミカタ」のロゴリニューアルについて振り返りました。

サービスに関するリニューアルということで、プレスリリースを多くの方に届けることができました。
結果的に、サービスの認知度向上にもつながったのではないかと思います。

今回のロゴリニューアルのように、事前に調査・設計した上でリニューアルを行えば、手間はかかりますが、一定の効果を見込むことができます。
パンタグラフでは、Webサイト全体の最適化を考えてリニューアルをご提案することも可能です。ご検討の際はぜひお気軽にご相談ください。

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