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MEOとは?SEOとの違い、具体的な対策方法やメリット・デメリットを紹介!
マーケティング 2022.06.30
飲食店や美容院、クリニックなど、店舗を経営する上でもっとも大切なのが「集客」です。Webを活用した集客を行っている方は多いと思いますが、現在「MEO」というWeb施策が注目されているのをご存じですか? MEO対策を行えば、効率的に店舗集客を行うことができます。この記事ではMEOとは何かといった基礎知識から、実際に対策を行うときの手順、おすすめのMEOツールまで詳しく解説します。ぜひ参考にしてください。
目次
MEOとは?
MEOとは、「Map Engine Optimization(マップ検索エンジン最適化)」の頭文字をとった略称です。Googleマップを主とする地図エンジンの検索結果上位に、店舗情報を表示させるために行う施策を指します。MEO対策をするためには、まずGoogleが提供している「Googleビジネスプロフィール(旧:Googleマイビジネス)」に、ビジネス情報(店舗情報)を登録する必要があります。MEO対策をして登録したビジネス情報を最適化すると、「地域名」+「業種・業態」で検索した際に、下の画像のように店舗情報が上位表示されるのです。
地域性に特化したSEO対策ともいえることから、MEOは「ローカルSEO」とも称されます。
MEO対策を行うメリット・デメリット
MEO対策を始める際には、MEO対策を行うメリット・デメリットを正しく理解しておくことが大切です。さっそく、メリット・デメリットについて解説します。
MEO対策のメリット
MEO対策を行う主なメリットは、以下のとおりです。
- 来店見込みの高いユーザーに訴求できる
- 宣伝費用が抑えられる
- 短期間で効果が得られやすい
- まだ対策している店舗・企業が少ないため、競合に勝ちやすい
それぞれ詳しく見ていきましょう。
●来店見込みの高いユーザーに訴求できる
Googleビジネスプロフィールに登録した情報は、「恵比寿 レストラン」「梅田 歯医者」など、場所と関連するキーワードで検索した際に表示されます。つまり、検索ユーザーは「特定の場所に行き、その周辺の店舗を訪問しようと思っている人」であり、検索意図が明確です。「近日中に行きたい」「今すぐに行きたい」と思っているユーザーにアプローチできるため、来店につなげやすくなります。
●宣伝費用が抑えられる
Googleビジネスプロフィールへの登録は無料です。基本的な情報(営業日・営業時間・電話番号・住所・外観写真など)を設定するだけであれば、自店の担当者ですぐに準備できるでしょう。外注してコンサルティングや管理を任せるとしても、MEO対策の費用相場は月額数万円程度であるため、20~30万円が相場のSEO対策と比べると、かなり安価で済ませることができます。
●短期間で効果が得られやすい
MEOは、一般的なサイト制作やSEO対策よりも、短期間で結果が出る傾向があります。 記事ページ等のコンテンツを作る場合、対策キーワードの選定や構成の作成から始まり、ライターのアサイン、画像の準備、執筆、修正、WordPress等への反映……と、さまざまな工程があり、制作に1ヶ月程度はかかります。さらに、結果を出すためにはある程度コンテンツの蓄積が必要となること、Googleにページ評価されるまでの時間がかかることを踏まえると、上位表示されるまでには半年~1年、最短でも3カ月程度必要です。一方MEOの場合は、対策をしてから早くて1週間程度で効果が表れるとされています。 費用を抑えながら短期間で結果を出すことができ、費用対効果が高いのは大きなメリットと言えます。
●まだ対策している店舗・企業が少ないため、競合に勝ちやすい
MEO対策に必要なGoogleビジネスプロフィール(旧:Googleマイビジネス)の提供が開始されたのは、2014年6月。1995年前後に誕生した検索エンジンと共に発展・浸透してきたSEOの歴史に比べると、MEOはまだまだ発展途上といえます。まだ未着手である店舗・企業も多いため、対策することで競合に勝ちやすい状態です。
MEO対策のデメリット
MEO対策は、メリットばかりではありません。以下のようなデメリットがあることも事前に把握しておく必要があります。
●悪い口コミを書かれることで、店の評判が落ちる可能性がある
Googleビジネスプロフィールには、口コミ・写真・5段階の★評価が投稿できる機能があります。この投稿は誰でも行うことができ、利用者の率直な意見が集まります。もちろん、よい口コミが多いと信頼や来店につながりますが、悪い口コミがあると、店の評判が落ちたり、来店を避けたりする原因になります。 正当な批判は受け止め、改善する必要があるでしょう。しかし、時には思い込みや誤解からの酷評、「荒らし」目的で来店していない人からの口コミが投稿されることも。MEO対策をするうえでは、こういった口コミへの対策を用意しておくことも必要になります。
●実店舗がない場合、あまり効果的ではない
ECなどがメインで、実店舗がない場合、MEO対策はあまり効果的ではありません。すでにお伝えした通り、MEOは場所と関連するキーワード検索に対して効果を発揮します。Googleビジネスプロフィールへの登録はできますが、特定の地域・エリアに限定されない商品・サービスを提供している場合は、あえてMEO対策をする必要はないでしょう。
MEOとSEOの違いとは?
ここまでも何度か触れた通り、MEOとSEOでは、目的や実施する対策内容、効果が出るための期間や費用が異なります。 具体的にどのような違いがあるのか、詳しく解説します。
【MEOとSEOの違い】
SEO対策 | MEO対策 | |
対象 | サイト、ページ | Googleビジネスプロフィール |
検索結果上の表示位置 | Googleマップの下部以降 | Googleマップと併記される(検索結果の最上部) |
対策範囲 | キーワード単位での対策になるので、場所に合わせた対策は行わない | 地域ごとに合わせて行う必要がある |
対策の方法 | 内部施策、外部施策(質の高いコンテンツづくり、コンテンツ数が重要) | 内部施策、外部施策(口コミが重要) |
必要な期間 | 上位表示されるまで、最短でも3か月以上。1年ほど対策を続ける必要がある | 早ければ1週間~。SEOより短期間で効果が得られる |
費用相場 | 月額10万~ | 月額1~5万円程度 |
MEOとSEOの主な違いは、上の表のとおりです。特に注目したいのが、集客に直結する「検索結果上の表示位置」です。
上の画像のように、「地域・エリア+業態」で検索した際、MEO対策が有効なGoogleビジネスプロフィールの情報は、SEO対策が有効なWebページよりも上部に表示されます。つまり、SEO対策に力を入れ、検索結果で1位を取っている大手チェーンのHPよりも、MEO対策をしてGoogleビジネスプロフィールが上位表示されている個人店のほうが、検索ユーザーの目に留まりやすくなるといえます。
ただし、地域名を含まないキーワードや、ECサイト、商圏が広い業種に対して対策を行いたい場合は、SEO対策が有効です。
SEOについて詳しく知りたい方は、「コンテンツSEOに必要な3要素とは?メディアの運営に欠かせない知識を解説」をご覧ください。
MEO対策の手順
ここからは、実際にMEO対策を行う際の具体的な手順をご紹介します。初めて行う方にもわかりやすく解説しますので、ぜひ参考にしてください。
1. Googleビジネスプロフィールに登録する
まずはGoogleビジネスプロフィールへの登録を行います。登録は、PC、タブレット、スマートフォンから行えます。なお、これまではタブレット、スマートフォンでの利用には専用の「Googleマイビジネスアプリ」が必要でしたが、2022年7月以降はGoogleマップアプリでの管理となりますので、ご注意ください。
登録にはGoogleアカウントが必要ですので、店舗用のGoogleアカウントを事前に取得しておきましょう。
登録時に必要な基本情報は、以下の通りです。
- Googleアカウントのログイン情報
- ビジネス名、業種
- 店舗の住所
- 電話番号(あれば)
- WebサイトのURL(あれば)
2. オーナー確認を行う
基本情報を入力したら、下の画像のように、オーナー確認の方法を選択するように指示が表示されます。確認コードを取得し、オーナー確認を行うことで、Googleビジネスプロフィールの管理・情報更新ができるようになります。
オーナー確認に必要な確認コードの取得方法には、
- 郵送(登録した住所に、Googleからオーナー確認用のはがきが届く)
- 電話、テキストメッセージ、メールなど
があります。原則確認は郵送で行われますが、ビジネスの種類によっては、電話などで確認できる場合があります。
いずれかの方法で確認コードを取得した後、Googleビジネスプロフィールにログインしてコードを入力すると、オーナー確認完了です。
3. Googleビジネスプロフィールの情報を入力する
登録時の情報に加えて、さらに細かい情報や写真の登録を行います。 営業日、営業時間、電話番号、Webサイト、予約サイト、サービスオプションの有無など、できるだけ詳細に入力しましょう。なお、HPなど他サイトに掲載している情報と相違ないようにご注意ください。
詳細な情報を入力する際のポイントは、「上位表示したいキーワード」を設定しておくことです。
設定するキーワードは、「地域名+業種名」が基本です。都道府県など広いエリアだと競合が増える可能性が高いため、店舗の最寄り駅や、所在する地区などを地域名に設定するとよいでしょう。業種名には、「歯医者」「寿司屋」「エステサロン」などが入ります。
検索ニーズが高すぎるキーワードを設定すると競合が増えてしまい、低すぎるキーワードだけ設定しても検索数が少なく効果的ではありません。ですので、中間程度のキーワードを2~3つ設定し、+αで狙いやすい検索数が小さめのキーワード、上位に入ったら多数の流入が見込める検索数が大きめのキーワードなどを設定するとよいでしょう。 キーワード設定の際には、ツールなどを使って、キーワードボリューム(検索数)を確認するのがおすすめです。ツールについては、あとで詳しく解説します。
設定したキーワードをうまく店舗情報に組み込みながら、写真、動画やメニューなどコンテンツが豊富になるように更新していきましょう。
4. Googleビジネスプロフィール以外のWeb媒体に情報掲載する
Googleビジネスプロフィールの情報が上位表示されるための評価基準のひとつに、「店舗や企業の知名度(視認性)」があります。 Web上にその店舗や企業の情報がどのくらい表示されているか、SNSや口コミサイトでの言及数などが、知名度に関わってきます。 そのため、Googleビジネスプロフィールの登録と併せて、ほかの口コミサイトや予約サービスサイトなどにも、店舗の情報を掲載するようにしましょう。
5. 口コミを増やす
4で解説した知名度とも関連しますが、Googleビジネスプロフィールへの口コミが多いと、Googleに「人気がある店舗・サービスである」と認識され、上位表示されやすくなります。 口コミは来店した客自身に投稿してもらう必要があるため、口コミを増やすためには、口コミしたくなるようなサービス提供や仕組みづくりをしなくてはなりません。 普段の接客や提供するサービス・商品のクオリティを上げることはもちろん、口コミ投稿で割引クーポンを発行する、1品サービスするなどのキャンペーンを行うことも有効でしょう。
6. 定期的な情報更新
豊富な情報を登録しても、更新されず古い情報になってしまうと、Googleからの評価が下がってしまいます。定期的に情報を更新して、常に最新の情報が掲載されているようにしましょう。
MEOツールを利用して効率的に管理しよう!
MEOツールとは、Googleビジネスプロフィールの管理や、上位表示のためのデータ分析ができるツールです。MEOツールを使うことで、簡易的な管理画面で操作できるほか、運用工数を減らしたり、上位表示に有効な施策を行ったりすることができます。
MEOツールの主な機能
一般的なMEOツールで利用できる機能には、以下のようなものがあります。
- 店舗情報ページへのアクセス数解析
- Googleマップでの検索順位
- 特定のキーワードでの順位チェック
- 競合店の順位チェック
- アクセスしたユーザーの検索キーワード
- レポート作成、CSV出力
- 施策の効果測定
- 予約投稿
- 複数アカウントの一括情報更新、修正
- 口コミへの自動返信機能
など
そのほか、ツールごとにさまざまな機能が搭載されています。
MEOツールの相場
一般的なMEOツールの相場は、月0円~30,000円程度です。 「順位のチェックだけできればいい」など、使いたい機能が限られる場合は、比較的安価で済ませることができます。
おすすめMEOツール4選
ここでは、初心者でも使いやすいおすすめのMEOツールを4つご紹介します。 無料で使えるツールもありますので、気になる機能があればぜひお試しください。
【無料】I Search From
I Search Fromは、無料で使えるMEOツールです。英語表記なので注意が必要ですが、「とりあえず順位計測機能が使いたい」という方にはおすすめです。
【I Search Fromの主な機能・注意点】 ・国/都市/言語/端末を指定して、特定の地域でのキーワード検索結果が表示できる ・駅や、都市より小さな単位の位置情報は指定できない
【無料】Promost「MEO順位チェックツール」
Promost「MEO順位チェックツール」は、利用開始日から14日間無料で使える順位チェックツールです。無料で使用できる期間は限られてしまいますが、I Search Fromよりも細かい地域指定をして順位を確認することができます。
また、順位チェックだけでなく、Googleビジネスプロフィールに寄せられた口コミや評価を確認・返信することもできます。順位チェックと口コミの管理を同じツール上で行えるのは、業務の効率化につながるでしょう。
無料期間が終了すると自動でツールが利用できなくなるため、継続利用したい場合は、別途問い合わせをする必要があります。また、その際有料となりますのでご注意ください。
https://www.promost.co.jp/meo-checktool/
【有料】MEOチェキ
MEOチェキは、競合も含めた順位計測、分析、投稿予約機能、口コミ管理など、MEO施策に必要な基本的な機能が備わったMEOツールです。 最大10つのキーワードを登録し、各種レポーティングが可能なほか、ビジネス名や住所、営業時間などが第3者から改ざんされることを防止する機能なども搭載されています。
また、MEOチェキの大きな特徴は、月額3,278円(税込)~と、MEOツールの中でもかなり安価で利用できることです。一番人気のプレミアムプランは、月額5,478円(税込)~で、10キーワードまでの計測、競合順位の取得、インサイト確認やレビュー管理・分析、口コミ自動返信など、基本的な機能を使用することができます。
https://meo.tryhatch.co.jp/meocheki/
【有料】ローカルミエルカ
ローカルミエルカは有料ツールですが、無期限で利用できる無料プランがあるMEOツールです。
無料プランは、MEO対策というよりGoogleビジネスプロフィールの一括管理機能がメインとなっており、最大3キーワードまでの検索順位推移分析、複数店舗のデータ一括更新・分析、店舗情報の改ざん防止機能などを利用することができます。 まずはお試しで使って、「より多くの機能を使いたい」「複数店舗の細かい管理をしたい」と思ったら有料プランに切り替えることができるのが、大きなメリットです。
有料プランには上位表示に効果的な「ローカルSEO(MEO)改善プラン」があるほか、公式サイト・ブログ連携やSNS連携など、より便利なオプション機能も搭載されています。
まとめ
Webマーケティングで実店舗への集客を促すためには、Googleビジネスプロフィールの活用とMEO対策が欠かせません。 店舗の公式サイトのSEO対策と併せてMEO対策も行うことで、Googleの検索結果の上位に、自店舗のページを複数表示することも可能となります。
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