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【2021年版】5つのキーワードでIT・WEBトレンドを大胆予想!
その他 2021.01.01
2020年は、新型コロナウイルス感染症の流行など、世界中で大きな変化の起こった年でした。
2021年もこの流れは続き、ITやWEBサービスが新しい生活様式を支えると考えられます。
この記事では、2021年に盛り上がりが予想されるIT・WEBトレンドをご紹介します。
目次
D2C
D2Cとは、メーカーやブランドが流通業者を通さず、自社で企画・製造・販売を行うビジネスモデルのことです。「Direct to Consumer」の略で、「消費者直結」と訳されます。
インターネットが普及し、電子商取引(EC)市場が広がっていく中で、D2Cを採用する企業が増えてきました。すなわち、Amazonや楽天市場といった有名なECプラットフォームを利用せずに、メーカーなどが自社のWEBサイトやSNSを使って直接的な集客、販売をしやすい環境が整ったといえます。
特に、アパレルブランドやサプリメント販売においては、D2Cの業態が盛んになっています。
D2Cのメリットとデメリット
D2Cのメリットは、「顧客と直接やり取りができる」「顧客のデータ収集ができる」「仲介手数料がかからない」などがあります。
顧客と直接やり取りすることで、企業のビジョンやブランドイメージ、商品の特徴を直接伝えることができます。
また、自社のWEBサイト上で商品閲覧から購入までを行ってもらえるため、詳細な顧客データを集めることができます。蓄積されたデータは、サービス改善やマーケティングに活用できます。
さらに、仲介手数料がかからずコストを抑えられるため、商品価格を抑えやすいことも、D2Cの強みです。
一方で、D2Cは、ECサイトの開発など、導入のための環境整備に初期費用がかかるほか、売上を出すためには高いブランド認知度が必要といった課題があります。
外出自粛などの影響で、EC市場が拡大しています。2021年は、さらにD2C市場が拡大することが見込まれるでしょう。
音声UI
音声UIとは、音声を使って機器の操作や情報のやり取りを行うUI(User Interface)のことです。英語ではVoice User Interfaceとなり、頭文字をとって「VUI」とも呼ばれます。
身近なところでは、スマートフォンに標準搭載されている「Siri」や「Google音声アシスタント」が挙げられます。スマートフォンに話しかけ、スケジュールの確認やアプリの操作などを行う人もいらっしゃるでしょう。
また、画面に表示された文章を機器が読み上げたり、音声で文字を入力したりといった操作も、音声UIに含まれます。
他にも、以下のような機器・場面で、音声UIは確実に浸透しつつあります。
- スマートスピーカー
- スマートディスプレイ
- 音声アシスタント機能付きの自動車
音声UIは、音声認識や自然言語処理、AIやクラウドコンピューティングなどの技術が発達したことにより、急速に普及してきました。
音声UIは家事や運転といった作業中でも操作が可能であり、アクセシビリティの面からもメリットの大きい技術です。
今後、ますます身近な存在になっていくことが予想されます。
オンラインイベント
オンラインイベントとは、インターネット上(オンライン)で開催されるイベントの総称です。
オンラインイベントの形態には、以下のようなものがあります。
- リアルタイムに視聴・参加できるライブ配信(生配信)
- 事前に録画したものを後から視聴する収録配信
- インターネット上にアップロードされた動画を閲覧するオンデマンド配信
- 仮想のイベント会場で展示会などを行うバーチャルイベント
開催には、「zoom」「Google Meet」といったWEB会議システムのほか、「YouTube」「Instagram」などのSNSプラットフォームも利用されています。
オンラインイベントは、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、多くの人が集う従来のオフラインイベントが避けられるようになったことから、注目を集めました。
ビジネスの会議や展示会のほか、エンターテインメント系のイベントでもオンライン化が進んでいます。
オンラインイベントのメリットとデメリット
オンラインイベントのメリットには、「新しい生活様式への対応」のほか、「イベント開催にかかるコスト削減」「参加機会の拡大」などがあります。
会場の利用費や人件費など多くのコストが必要になるオフラインイベントと比べ、オンラインイベントでは、広い会場や交通費が必要ないため、コスト削減が期待できます。
また、リモートワークに対応できるだけではなく、地方や海外など、遠方に住む人でも参加しやすいことがメリットです。イベントの様子を記録し、資料として活用することもできます。
一方で、安定したインターネット環境のほか、カメラやマイクなどの機材を準備する必要があります。また、主催者から参加者のリアクションが見えづらいことや、ITツールを用いたコミュニケーションに慣れていない人へのフォローが必要であることなどが課題だといえます。
ニューモーフィズム
ニューモーフィズムとは、一大トレンドとなることが予想されるデザイン手法です。New(新しい)+Skeumorphism(スキューモーフィズム=実在するモノに似せたデザイン)の造語で、2019年頃から話題となっています。
面からボタンなどの要素が滑らかに突き出ていたり、逆に面の一部が滑らかにくぼんだりしているように見える、半立体的なデザインを指します。柔らかいイメージと近未来的なスマートさ、シンプルさを兼ね備えている点が特徴的です。
一見、マテリアルデザインと似ていますが、マテリアルデザインは「要素が背景から浮いている」ように見えるのに対し、ニューモーフィズムは「要素は背景と繋がった一部であり、背景からせり出して(へこんで)いる」ように見えます。
ニューモーフィズムは、Adobe Illustrator、Sketch、Figmaなどのソフトで表現することができます。
スキューモーフィズムからフラットデザインまでのトレンド変遷については、デザイントレンドの流れの記事でも取り上げていますので、ぜひご覧ください。
DX
DX(デジタルトランスフォーメーション:Digital Transformation)とは、データやデジタル技術を活用してビジネスのやり方を変革するという考え方です。
老朽化した社内システムのリニューアルや統合、デジタル技術を利用した新しい事業形態などが含まれます。
経済産業省による「デジタルトランスフォーメーションを推進するためのガイドライン(DX推進ガイドライン)」 においては、以下のとおり定義されています。
企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること
経済産業省が、企業に対してDXを推進しているのには理由があります。
「DXレポート~ITシステム『2025年の崖』の克服とDXの本格的な展開~」 によると、もし企業がDXを進められなかった場合、既存システムの老朽化や、IT人材不足が深刻化すると考えられています。またその場合は、2025年以降、1年につき最大12兆円の経済損失が生じる可能性があるとされています。これを「2025年の崖」と呼びます。
一方でDX化を実現できれば、2030年の実質GDPにおいて130兆円超の押上げを実現できると考えられています。
DXの推進は、企業にとっても以下のメリットがあります。
- システム活用によって業務効率化できる
- データ活用によって市場変化に対応しやすくなるデータ喪失やシステムのブラックボックス化を防止できる
「崖」と表現される2025年が迫っています。企業は将来を見据え、DXに取り組んでいくことが急務です。
この記事では、2021年に予想されるIT・WEBトレンドをご紹介しました。
- D2C
- 音声UI
- オンラインイベント
- ニューモーフィズム
- DX
これら5つの技術が、2021年に盛り上がるといえるでしょう。今後の動向に期待が集まります。
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