スタートアップの登竜門となっている世界の代表的なカンファレンス

今、話題に事欠かないモバイル・IoT系スタートアップのピッチイベントやテック系カンファレンスのインフォメーション。
5月以降に開催されるものも多く、１つの最盛期をこれから迎えます。
日本でもTechCrunchや新経済サミット、最近ではSLUSH ASIAなどが開催され、日に増して熱気を帯びている状況です。さて、このイベント・カンファレンスで世界的にメジャーなものは「CES」「MWC」「WWDC」「Google I/O」「MS Build」「Intel Capital Global Summit」あたりが有名です。

注目すべきはシリコンバレーから東欧・中東エリアへ

現在の各国スタートアップに共通して言えることはサービスを当然のように海外展開前提に設計しているということです。
日本の人口は約1億2,800万人、アメリカや中国、インドほどではないにしても巨大なマーケットが当たり前に存在しています。今回の調査対象とした多くの国は人口1億人どころか1,000万人にも満たない国もありました、そのため国外のマーケットを前提に事業を計画しているのです。
この考え方のもと東欧・中東の小さな国で世界的に活躍するスタートアップが育ってきています。

新たにおさえるべきカンファレンス マップ

メジャーでなくても尖っていたり、斬新だったり、熱く盛り上がっているイベント・カンファレンスはまだまだたくさん世界中の国や地域で開催されています。
今回はこれから注目しておきたい新興エリアのイベント・カンファレンスを今回調査しました。

調査にあたってのポイント

1. 米国（西海岸）以外、新興エリアのカンファレンス
2. モバイルテクノロジーの熱量が急上昇中の国・エリア
3. 比較的大きいサイズで開催されているカンファレンス（集客数・スピーカー数・モデレーター数など）
4. 開催エリアの周辺各国のモバイルスタートアップ・テック系が集まるカンファレンス

【１】Mobile Trends（ポーランド）

モバイル関連のカンファレンスと、ポーランドを中心としたヨーロッパ各地のスタートアップが集結したテックコンテストを実施。
開催地：Kraków, Poland
開催時期：2015年2月12日

【２】BERLIN WEB/WEEK（ドイツ）

ドイツで1週間かけて行われるWEBテックイベント。
ハッカソンやピッチイベント、コンベンションなど様々なイベントがこの１週間の期間の間に行われる。2014年は21イベントが行われ18,240人が参加、欧州最大のイベント規模となった。
開催地：Berlin, Germany
開催時期：2015年5月4日-10日

【３】Mobile Summit Estonia（エストニア）

エストニアで開催される東欧・北欧系モバイル技術のサミット。
エストニア最大のモバイルイベントでアプリケーションに関するエキスポなどモバイルに特化したアワードが開催される。
開催地：Tallinn,Estonia
開催時期：2015年5月5日

【４】Pioneers Festival（オーストリア）

オーストリアチューリッヒで開催されるテックイベント。
「ヨーロッパのよりスマートなSXSW（サウス・バイ・サウスウエスト）」とも呼ばれている。スタートアップのショーケース、チャレンジ、ピッチを開催。
開催地：Tallinn,Estonia
開催時期：2015年5月28日-29日

【５】ISRAEL MOBILE  SUMMIT（イスラエル）

イスラエルで開催されるモバイルカンファレンス。
ISRAEL MOBILE WEEK （6月8日-11日）というモバイル関連イベントが並行して行われているためモバイルに関するサービスや情報が一挙にイスラエルに集中する時期に。
開催地：Tallinn,Estonia
開催時期：2015年6月9日

【６】Startup Spotlight（ルーマニア）

東欧エリアでの大規模ピッチイベントがHow to Web。
毎年ルーマニアで開催されているおりルーマニアのスタートアップを中心にコンタクトが可能。
開催地：Rumania
開催時期：2015年7月15日-17日

以上、東欧・中東を中心とした注目エリアの最新カンファレンス情報まとめでした。
今やスタートアップのピッチイベントやテック系カンファレンスは世界中で開催されています。
特に今回ご紹介した東欧や中東などのエリアはその地域特有のスピーカーやスタートアップが集結しています。参加するだけでもその地域の文化やユーザーニーズ、トレンドも感じることができます。
参加するには決して近くはないですが、ぜひ最寄を訪れた際や各カンファレンスのレポートなどチェックしておくことをおススメします。