ヒューリスティック分析詳細資料無料配布中!

資料ダウンロードはこちら

×専門家の視点で課題を抽出する「ヒューリスティック分析」の詳細資料を配付中! 資料ダウンロードはこちら

2020年最新AMPメール対応状況まとめ【AMP for Email】

制作/開発 2020.05.27

2020年最新AMPメール対応状況まとめ【AMP for Email】

2019年春頃にGoogleにて導入が発表されたAMPメール。
当時はメール運用における革新的な進化として注目を集めました。
しかし、AMP対応メーラーはGmail以外にもいくつかあるとされている状況にも関わらず、まだ日本国内で一般的に普及されるまでには至っていません。

そこでこの記事では、2020年5月現在でのAMPメールに関する情報をまとめました。
最新のAMPメールの概要/制作手順/メリット・デメリット/国内対応状況をご紹介します。

 

AMPメールとは

Googleが開発・導入する技術

Googleが開発・導入を行なったメールの形式のことを指します。
従来のメール配信には2種類あり、テキスト情報のみを配信する「テキストメール」、静的なhtmlでの表示が可能な「htmlメール」がありました。
そして2019年、Googleにより動的なhtmlメール「AMPメール」が発表がされました。

元々Googleでは2015年からwebページを高速表示できる技術・AMPプロジェクトを開発及び推奨しており、TwitterやPinterestをはじめとする世界的企業が参加しています。
AMPプロジェクトの「ユーザー最優先のエクスペリエンスをウェブ上で実現する」というミッションに基づき、メール分野においてもAMPを対応させた技術、すなわちAMPメールの開発が行われました。

AMPプロジェクト

Google AMPを使ってメールの未来を構築する
AMPとは?モバイルサイトに導入すれば表示が早くなる!

AMPメールでできること

AMPメールは動的メールであるため、webページのような以下の機能をメールに実装することができます。

  • フォーム入力
  • リスト選択
  • カルーセル
  • タブ切り替え
  • メニュー
  • アコーディオン

上記を使って、例えばメールの受信画面だけでイベントなどの予約/商品購入/アンケート回答/いいね・コメント/切替によるより多くの写真の表示、が実現可能になります。

参照:https://developers-jp.googleblog.com/2019/05/amp.html

上記はほんの一例です。
他にも表現できることは多くあるので、詳細はGoogleが提供するAMPガイドサイトである以下URLをご確認ください。

AMP Email Examples

 

AMPメールの制作手順

1.仕組み

従来のhtmlメールでは、配信の際に“テキストパート”と“htmlパート”を用意する必要がありましたが、AMPメールでは左記に加えて“AMPメールパート”を用意する必要があります。
3つのパートを配信ツールに設定及び配信をおこない、AMPメールの受信設定を行なっているユーザーにはAMPメールが表示される仕組みです。
同じように、一つのメールでもテキストでの表示を設定しているユーザーにはテキストパートが、htmlでの表示を設定しているユーザーにはhtmlパートが表示されます。

2.受信対応メーラー

2020年5月現在では、以下のメーラーでAMPメールの受信が可能とされています。

  • Gmail
  • Yahoo Mail
  • Outlook
  • Mail.Ru(ロシアで主に展開されているメーラー)

ただし今回調査した限り、少なくともGmailとOutlookでは、ユーザー側でAMPメールの受信設定を行い、かつAMPメールを受信したい送信者のアドレスを指定する必要があります。
以下で詳しくご説明します。

Gmail

1.Gmail管理画面の右上にある歯車アイコンから設定を選びます
2.動的メールの設定にて「動的メールを有効にする」をON状態とします
3.さらに「デベロッパー向けの設定」にてAMPメールを受信したいメールアドレスを設定、「この送信者からの動的メールを常に許可する」にチェックが入っていることを確認します
 ちなみに「amp@gmail.dev からの動的メールを常に許可する」の左記のアドレスはGoogleが提供するAMPメール専用のテスト配信ツールのアドレスです
4.保存ボタンを押下、設定を保存します

Outlook

1.Outlook管理画面の右上にある歯車アイコンから設定を選びます
2.メール>メッセージの取り扱いにて「自分のメールボックスで動的メールを有効にする」をON状態とします
3.さらに「開発者の設定」にて追加を押下し、AMPメールを受信したいメールアドレスを入力します
4.保存ボタンを押下、設定を保存します

Outlook 個別のメールボックスでの登録

このように、GmailとOutlookではAMPメールを受信する場合、ユーザー側でAMPメールを受信したい送信者のメールアドレスを指定する必要があります。
また今回の調査ではYahoo Mailの設定を見つけられませんでしたが、同じような設定方法があるかもしれません。

3.ソース制作

上記でもご紹介しているAMPガイドサイトに、対応できるコンポーネントがソースコードとともに提供されています。

ソースコードと共に提供されるコンポーネント一覧

また、コンポーネントだけではなく、制作に役立つ各種ツールも提供されています。

制作に役立つとされているツール集

上記を参考にすれば、コーダーであれば簡単にAMPメールを作成できると言えるでしょう。

4.テスト配信

実際に顧客へ向けた本番配信はAMPメール対応の配信ツールでなければ行うことはできませんが、テストメールであれば誰でも配信を行うことができます。
以下で2つのツールをご紹介します。

AMP Playground

AMP Playgroundは、Googleが提供するAMPメール専用のテスト配信ツールです。
操作としては、右上のプルダウンでテンプレートを読み込むこともできます。
画面左側がソースコードを記述するエリア、右側がそのプレビュー。
画面中央下にある「SEND」ボタンで自身がログイン中のGmailアカウントへテスト配信を飛ばすことができます。

AMP Playground

sendtest.email

AMPガイドサイトにも紹介されているテスト配信ツールです。
上記ツールはログイン中のGmailアカウントでしか送信することができませんが、本ツールは送信先を指定することが可能です。(ただし同時に配信できるのは1アドレスのみ)
また、本ツールはAMPメールのソースだけでなく、テキストパートとhtmlメールパートも挿入することができます。
そのため、GmailやOutlookなどできちんとAMPメールの受信設定ができているかどうか、表示チェックを行うのにも役立ちます。

sendtest.email

5.配信ツール

2020年5月現在では、以下の配信ツールがAMPメール対応可能とされています。

上記3つは英語でのサービスとなるため、日本国内で実際に本番配信を行うには、配信ツールが限られている状況です。

併せて、本番配信を行う際は、少なくともGmailとOutlookでは、それぞれが用意するホワイトリストに自らの送信者としての情報を入力及び申請する必要があります。
例えば弊社パンタグラフが顧客に対してAMPメールを配信する場合は、パンタグラフの送信者としての情報をGmailとOutlookへそれぞれ申請する作業が発生するということです。

Outlook グルーバルな登録
Gmail Sender Registration – AMP for Email in Gmail

また今回の調査ではYahoo Mailでは見つけられませんでしたが、同じような設定方法があるかもしれません。

 

AMPメールのメリット/デメリット

現状でのAMPメールのメリット/デメリットとしては以下が挙げられます。

メリット

表現の幅が圧倒的に増える
webページに遷移しなくともメール受信画面だけで目的を完結することができる

デメリット

受信を行うにはユーザー側で設定を行う必要がある
制作パートが増えるため、その分コストがかかる

AMPメールを受信するためには、htmlメール設定をしているユーザーに自動でAMPメールが表示される仕様ではないので、ユーザー側でメールアドレスを設定してもらう必要があります。
そのため、現状ではユーザーに設定を促すところから始めなければならない点は大きなハードルとなりそうですね。

 

AMPメールの国内対応状況

世界ではBooking.comやPinterestといった大手企業が既にAMPメール導入を行なっています。
今回調査したところ、確認できた限りでは日本国内ではPinterestが対応しているようです。

現状では本番配信までを実施するには配信ツールを変える必要があるので、その点ハードルが高いと言えるでしょう。
また、先述の通りユーザー側でアドレスの登録が必要であることからも、AMPメールが一般的になるまでにはまだ課題がいくつかありそうです。

 

まとめ

まだ開発・普及の途中段階にあるAMPメール。
技術自体は運用に耐えそうなラインにまで達しているのですが、対応配信ツールの少なさやユーザー側での設定が必須など、周囲の状況が追いついていないような印象を受けます。
しかしAMPメールがより一般的に普及するようになれば、LINE運用に傾きつつあったマーケティング訴求(メルマガ運用)の流れも、再び注目されることになるでしょう。
これからの実用化に向けて、AMPメールのさらなる進化に期待したいです。

 

お問い合わせはこちら

  • facebook share
  • Twitter share
  • Hatena share
  • Pocket share
  • Line share

pagetop