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コアアップデートとは?最新アップデート情報と対策方法を紹介
SEO 2024.06.06
「コアアップデート後に、自社サイトの順位が下がった」
「検索順位を上げたいけど、どうしたら良いかわからない」
上記のように、コアアップデートによる影響でお困りのSEO担当者の方もいるのではないでしょうか。Googleはユーザーにより良い検索結果を提供するために、定期的に検索アルゴリズムのコアアップデートを実施しています。
本記事では、コアアップデートによる影響でお困りの方に向けて、最新のコアアップデート情報や、コアアップデートを乗り越えるための対策方法を紹介します。
コアアップデートによる自社サイトの順位低下などにお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
目次
Googleが行う「コアアップデート」とは?
コアアップデートとは、「コアアルゴリズムアップデート」の略称で、Googleが検索順位を決める核となるアルゴリズムを大きく変更することです。コアアップデートは、Googleの「世界中の情報を整理し、世界中の人がアクセスできて使えるようにする」という理念に基づいて行われています。
検索アルゴリズムに「重大」かつ「大規模」な変更を加えること
コアアップデートが行われると、検索アルゴリズムに「重大」かつ「大規模」な変更が加わります。検索アルゴリズムとは、検索結果の表示順位を決定するプログラムのことです。
コアアップデートが実施されると、この検索アルゴリズムに変更が加わるため、Googleの検索順位に大きな変動が起こります。そのため、コアアップデートの動向は世界中から注目を集めています。
1年で2~4回程度の頻度で行われている
アルゴリズムの小規模な更新は日々行われていますが、大規模なアップデートが行なわれるのは年に2回~4回程度です。2023年に実施されたコアアップデートは3月、8月、10月、11月の計4回でした。
それ以前は、2022年に2回、2021年に3回行われています。
コアアップデートは、Googleが公式に事前告知した後に実施されます。アップデートの内容や影響については、Googleの公式発表で確認するのがおすすめです。最新のアップデート情報をいち早く入手したい方は、GoogleのX(旧Twitter)をチェックしましょう。
コアアップデートを行う理由
Googleがコアアップデートを行う理由は、ユーザーファーストな検索結果を追求し、情報の質を高め、サイトをより使いやすくするためです。悪質なサイトや操作性の悪いサイト、スマホで見づらいサイトなどを検索結果の上位に表示していると、専門性の高い有益な記事を提供できなくなってしまいます。
Googleは、ユーザーのニーズに応えるためにコアアップデートを行い、新しいアルゴリズムやサイトの評価基準を導入することで、検索順位を調整しています。ユーザーが、求めている情報により早くアクセスできるよう日々改良し続けているのです。
コアアップデートが行われることによる影響
コアアップデートが行われると検索結果が大きく変動するため、検索順位はもちろん、PV数やコンバージョン率などにも影響を及ぼします。自社サイトに問題点や不備がない場合でも、検索順位が下がり、競合記事より下位に表示されてしまうことも少なくありません。
一方、今まで低順位だった記事やコンテンツが以前より高く評価され、上位に表示される可能性もあります。コアアップデートの直後は検索順位の変動がしばらく続くため、ユーザーファーストなサイトになっているか点検しつつ、焦らず様子を見るのが良いでしょう。
コアアップデートをどう乗り越える?対策方法3選
次に、コアアップデートの影響でお困りの方に向けて、コアアップデートを乗り越えるための対策方法を紹介します。コアアップデートの対策方法は、以下の3つです。
- 4つの評価基準「E-E-A-T」を高める
- ユーザーにとっての「見やすさ」を意識する
- ユーザーのニーズを把握する
コアアップデートの影響で検索順位が下がってお困りの方に向けて、わかりやすく解説していきます。
4つの評価基準「E-E-A-T」を高める
コアアップデート対策の1つ目は、Googleの4つの評価基準Experience(経験)、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)の「E-E-A-T」を高めることです。
近年のGoogleは、コンテンツやサイトの専門性を重視する傾向にあります。そのため、E-E-A-T を高めてコンテンツの質を向上させると、コアアップデートの影響を最小限にすることができます。専門知識を有するライターに執筆を依頼するなどの対策を行い、専門性を向上させましょう。
また、ページ内に記事を書いたライターの情報も併記すると、より専門性が高いと評価されやすいためおすすめです。
E-E-A-Tについてより詳しく知りたい方は、「E-E-A-Tとは?意味を理解したうえでSEOで検索上位に載る記事を書こう!」の記事も併せてご覧ください。
ユーザーにとっての「見やすさ」を意識する
コアアップデート対策の2つ目は、ユーザーにとっての「見やすさ」を意識することです。特に、近年はスマートフォンでサイトを見るユーザーが多いため、スマホの画面幅での見やすさはGoogleの評価に影響する重要なポイントです。
スマホで見たときに、画像などのコンテンツが画面内にきれいに収まっているかを確認し、修正を行います。どの画面幅のスマホで見ても崩れないように調整することが重要です。また、記事を閲覧しづらいほどの過度な広告を削除したり、ページの読み込み速度を速くしたりすることも重要なポイントです。
見づらいサイトは、サイトを最後まで閲覧せずに離脱する可能性が高まります。コアアップデート対策をする際には、ユーザーにとって見やすいサイトを意識して確認、修正をしましょう。
ユーザーのニーズを把握する
コアアップデート対策の3つ目は、ユーザーのニーズを把握することです。SEO対策において重要なのは、「Googleに評価されるコンテンツを作ること」ではなく、「ユーザーにとって有用な情報を提供すること」です。
サイトのコンテンツ作りでは、ユーザーの知りたい情報を考慮した、ユーザー満足度の高いコンテンツを作成することを意識しましょう。ユーザーのニーズを把握するには、SEOキーワードで検索して出てきた上位記事を参考にするのが効果的です。
現在のアルゴリズムでGoogleに評価されている上位記事を参考にし、ユーザー視点に立ったコンテンツ作成をしましょう。
最新(2024/3)のアップデート情報
2024年3月5日より、2024年1度目のコアアップデートが実施中です。コアアップデートは約1か月に渡り行われます。そのため、本記事の執筆タイミングでは本アップデートでどのような変更が加えられたのか確定していませんがGoogle検索セントラルブログでは、以下のように説明されています。
2024年3月のコアアップデートは通常のコアアップデートよりも複雑なアップデートで、複数のコアシステムに対する変更が含まれています。また、コンテンツの有用性を特定する方法も一段と進化しています。(中略)
複雑なアップデートであるため、ロールアウトには1か月ほどかかる可能性があります。複数のシステムが全面的にアップデートされ、互いに補完し合うことになるため、通常のコアアップデートに比べて、ランキングの変動が大きくなる可能性があります。アップデートが完了したら、Google 検索ステータス ダッシュボードに投稿します。
引用(一部抜粋):2024年3月のコア アップデートとスパムに関する新しいポリシーについてウェブクリエイターが知っておくべきこと|Google 検索セントラルブログ|Google for Developers
引き続き、今後のコアアップデートの動向に注目しましょう。
なお、本アップデートとあわせて、新しいスパムに関するポリシーも公開されました。新しいポリシーとして発表されたのは以下の3つです。
- 期限切れのドメインの不正使用
- 大量生成されたコンテンツの不正使用
- サイトの評判の不正使用
スパムに関する新しいポリシーの詳細はGoogle 検索セントラル ブログで公開されています。
2023年に実施されたコアアップデート
2023年のコアアップデートは3月、8月、10月、11月の計4回でした。
各コアアップデートのポイントを、以下にまとめました。
3月のコアアップデート
2023年3月に、2023年1回目のコアアップデートが実施されました。その前のアップデートは2022年9月だったため、およそ半年ぶりのコアアップデートです。
3月のアップデートでは、コンテンツの専門性、正確性、信頼性が重要視され、キーワードジャンルの順位に大きな影響がありました。特に、健康や医学、財務、金融、法律などのYMYL系のキーワードは順位変動の幅が大きかったと言われています。
YMYLについては、「YMYLとは?該当ジャンルや効果的なSEO対策方法を解説」で解説しているので、あわせてご覧ください。
8月のコアアップデート
2023年8月に2回目のコアアップデートが実施されました。AI生成コンテンツの増加に対応したコアアップデートです。
AIが生成したコンテンツであっても、人が作成したものと同様に専門性や正確性が高いコンテンツが評価されています。なお、海外を含めた一部のツールでは、今までよりも大きな順位変動が確認されました。
10月のコアアップデート
2023年10月に3回目のコアアップデートが実施されました。8月のアップデートからおよそ2ヶ月と、比較的短いスパンで実施されたアップデートです。
本コアアップデートでは、ページ内容や構造、検索意図との関連性を重要視した、検索結果の質を向上させるための変更が行われました。9月に行われたヘルプフルコンテンツアップデートにより、より良いコンテンツを発見する仕組みが改善されたため、全体的な調整を図ったのではないかと推測されています。
11月のコアアップデート
2023年11月に4回目のコアアップデートが実施されました。10月のコアアップデートが完了してから2週間ほどしか経っていないにもかかわらず、前回の間隔よりさらに短いスパンで行われたアップデートです。
10月に実施されたコアアップデートの完了後に、コアシステムにおいてさらなる改善が行われたと見られ、見直し修正が加わりました。本アップデートにより専門性、正確性、信頼性に加え、経験も重視されるようになり(E-E-A-T)、サイトのコンテンツが専門的な知識や経験がある人によって制作されているかが重視されるようになりました。
正しく対策し、コアアップデートを乗り越えよう
本記事では、コアアップデートによる影響でお困りの方に向けて、最新のコアアップデート情報や、コアアップデートを乗り越えるための対策方法を紹介しました。
コアアップデートの影響で検索順位が下がった場合、「ユーザーファーストなサイトになっているか」、「ユーザーにとって有用な情報を提供できているか」を改めて点検し、コンテンツの質を高めることが重要です。
コアアップデートによる影響にお悩みの方は、本記事を参考に自社サイトを点検し、改善を進めていきましょう。
パンタグラフでは、ユーザーファーストなコンテンツ制作のサポートをしています。普段からユーザーのニーズを満たし、分かりやすいコンテンツを作成しておくことで、コアアップデートの影響を受けづらいサイト作りに繋がります。
順位が下がり困っている、コアアップデートへの対策は分かったけどリソースが足りないと悩むオウンドメディア運営のご担当者さまは、ぜひお気軽にお問合せください。
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