検索ボリュームの調べ方の決定版!効果的なツールの紹介も
SEO 2023.06.15
検索ボリュームとは、キーワードが検索された回数のことです。検索ボリュームを活用することで、ユーザーが検索するときの気持ちを推し量り、より検索ユーザーに求められる記事を作成できるようになります。
検索ボリュームを調べるには、ツールを活用します。ただし、ツールを使うだけでは質の高いコンテンツを制作することはできません。しっかりとSEO対策をすることが大切です。
この記事では、検索ボリュームを調べる目的や活用法についてご紹介します。
目次
検索ボリュームの意味・調べる目的
検索ボリュームとは、キーワードの検索数を表す値です。検索ボリュームを把握することで、検索ユーザーのニーズを把握することができます。
検索ボリュームの多いキーワードでサイトが検索上位に表示されると、多くの人にWebサイトを見てもらえるようになります。また、検索ボリュームと検索上位サイトを照らし合わせることにより、記事の分析に役立てたり、他サイトとの差別化を図ったりすることができます。
例えば、春には「花見」、夏には「海」など、時期や季節によって検索されるキーワードが変化します。そのため、SEOを意識した記事を制作する際は、季節やトレンドを先取りしたコンテンツ制作が重要です。
検索ボリュームは定期的に把握する
キーワードによっては、時期や季節によって検索ボリュームが大きく変化するものがあります。
例えば、2月、3月ごろには「引っ越し」や「入学」、夏には「プール」や「スポーツ観戦」、冬には「温泉」などです。これらのキーワードを使って記事を作成する場合は、時期によって記事への流入が変化しますので注意しましょう。
検索ボリュームを定期的に収集し、年中使えるような検索が淘汰されにくいキーワードを採用すると、検索ボリュームに左右されず、年間を通して安定した流入を確保できます。
SEOについて詳しく知りたい方は「コンテンツSEOとは?対策するメリットとメディアを成長させるコンテンツの作り方」を合わせてご覧ください。
検索ボリュームの目安
検索ボリュームが多いほど、多くの人の関心を集めているキーワードだと言えます。
明確に定義されているわけではありませんが、月間の検索ボリュームが10,000以上のキーワードをビッグワード、1,000~10,000のキーワードをミドルワード、1,000以下のキーワードをロングテールキーワードと言います。
検索ボリューム(月間) |
名称 |
1,0000以上 |
ビッグワード |
1,000~10,000 |
ミドルワード |
1,000未満 |
ロングテールキーワード |
ビッグワードに関する記事は、すでに多くの競合が着手しており、多くの人が利用しています。ビッグワードで上位に表示されている記事は、検索エンジンからの信頼度(ドメインパワー)も高く、まったく新規から参入するのは難しいでしょう。そのため、最初は1,000~3,000ほどの検索ボリュームがあるキーワードから、SEO対策した記事を作成するのがおすすめです。
キーワードの候補を決めたら、そのキーワードを実際に検索して、他の検索ユーザーがどんな疑問をもって検索しているかを分析します。また、キーワードはシンプルな方が、検索ボリュームが多くなる傾向があります。
「カレー」を「カレー スパイス 販売店」や「カレー 作り方 基本」とするように、キーワードを細分化した方が、ユーザーのニーズを絞り込みやすくなるため、記事の方向性を定めやすくなります。
対策するキーワードの決め方については「コンテンツSEOとは?対策するメリットとメディアを成長させるコンテンツの作り方」でも詳しく紹介しています。
検索ボリュームの調べ方はツールを活用するのがおすすめ
検索ボリュームを調べるには、ツールを活用するのがおすすめです。検索ボリュームを調べるツールには、無料で利用できるツールと有料のものがあります。
ここからは、それぞれのツールについて紹介します。
無料で検索ボリュームを調べられるツール
無料で検索ボリュームを調査できるツールは以下のようなものです。
ツール |
特徴 |
Googleキーワード |
・競合性チェックや新規キーワードの抽出が可能 ・Google広告のアカウントが必要 |
Googleトレンド |
・検索ボリュームの推移や上昇キーワードの抽出が可能 ・国や時間を指定して調査できる ・関連キーワードなども表示される ・相対値で表示されるため、実際の数値はわからない |
aramakijake.jp |
・GoogleだけでなくYahooのキーワードも調べられる ・関連キーワード、月の推定検索数、アクセス予想の解析などを効率よく調べられる ・検索ボリュームと同時に競合サイトの検索数をチェックできる ・1つのキーワードについてしか調べられない |
有料ツールではより細かい情報を取得できる
無料のツールで不十分な場合は、有料ツールの活用も検討しましょう。有料ツールでは無料ツールと比べて、より細かい情報を取得することができます。
ツール |
特徴 |
ahrefs |
・サイトの被リンク調査が可能 ・想定流入キーワードの調査が可能 ・15分おきに更新されるため、敏感に情報を収集できる |
Ubersuggest |
・キーワードから月間検索数がわかる ・グラフにより視覚化されるためわかりやすい ・一度に複数のキーワードを調べられない ・文字化けすることがある |
keywordmap |
・競合サイトが表示できていないキーワードを精査でき、競合の分析が可能 ・グラフにより可視化されるためわかりやすい ・1週間無料トライアルがある |
ミエルカ |
・SEO対策ツールとしての要素が強い ・コンテンツの改善策を提案してくれる ・競合サイトの比較が可能 |
無料で使ってみることができるツールもありますので、導入前に一度トライアルしてみるのがおすすめです。
SEO対策には検索ボリュームを調べるだけではダメ!
SEO対策のためには検索ボリュームを調べるだけでは不十分です。検索ボリュームだけに注目せず、質の高い記事を作成することも重要な要素です。他のSEO対策にもしっかり取り組みましょう。
SEO対策についてより詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
狙うキーワードを選定する
まず検索ボリュームを分析し、軸となるメインキーワードを選定します。
次に、前述しましたが、検索ボリュームが1,000~3,000程度になるようにキーワードを細分化します。メインキーワードと関連キーワードから記事を作成してゆけば、ブレのない記事になります。
業種やキーワードによっては、検索ボリュームが多くなったり少なくなったりすることがありますので、戦略をもって記事を作成する必要があります。
ペルソナ・検索意図を明確する
サイトの作成にあたって「キーワードを検索した人はどんな人物か」を明確にすることが大切です。
- 誰が
- どのような検索意図で
- 何を
- どんなタイミングで
検索されるかをしっかり考えると、検索ユーザーに見てもらえる記事になります。例えば、「検索される季節は?」「男性?女性?」「年齢は?」「前提知識は?」「何が一番知りたい?」といった具合に、検索ユーザーのペルソナを想定します。
質の高いコンテンツを作成する
ユーザーは記事が自分にとって有益かを、数秒で判断します。そのため、見やすいレイアウト、行間、デザインを心がけ、結論ベースで記事を作成することが大切です。
さらに、グラフやデータを引用したり、ソースを明記したりするなど、信憑性を確保しましょう。また、実用的・実践的なアドバイスにより独自の付加価値をつけると記事の質が上がります。
これから検索されることが予測されたキーワードを選定する場合は、そのキーワードだけでなく、代替となるキーワードも考えて、記事を作成します。
データを蓄積し、改善する
記事を作成したあとも、そのままにするのではなく、記事を改善・アップデートしていくのが重要です。このとき数字だけにとらわれず、競合がどんな分析をしているかという視点も取り入れて、自社の戦略を立てましょう。
当然、SEO対策がしっかり施されていることも大切な要素です。
SEO対策では、本稿で紹介した
- 検索ボリュームから丁寧にキーワードの選定を行う
- ペルソナや検索意図の想定
- 結論ベースの見やすい記事の作成
といった、ユーザーに寄り添ったコンテンツの作成が必要です。
検索ボリュームを活用してSEO対策を
検索ボリュームを活用したSEO対策について解説しました。SEO対策を施すことで、記事への自然流入を増やして、より多くのターゲットに向けて記事コンテンツを訴求することができます。
検索ボリュームはキーワードの選定に非常に重要な役割を果たしますので、ツールを活用して検索ボリュームを調べ、記事の方向性をはじめに定めましょう。
パンタグラフでは、コンテンツSEOを中心としたコンテンツマーケティングのサポートも行っております。自社だけで進めるのには自信がない、実際に記事を作っているがなかなか成果が出ないといった方からのご相談も受け付けていますので、ぜひ一度、ご相談ください。
関連する記事