ゼロクリック時代でも売上につながるコンテンツマーケティングの実践ガイド
AI時代に成果を出すSEO/AIO戦略を解説 AI-Era SEO & AIO Strategy Guide
資料を無料ダウンロード
既存記事のリライトでクリック数34.6%増。AIO時代に効いた「伸び方」と、再現できる運用手順
SEO/AIO/LLMO 2026.07.23

生成AIの普及によって、検索体験は大きく変化しています。
これまでのように検索結果から記事へ遷移して情報を得るだけでなく、AIによる要約や検索結果上の回答だけで疑問が解決するケースも増えてきました。
その結果、「検索順位は上がったのにクリック数が伸びない」「表示回数は増えているのにCTRが下がる」といった変化も珍しくありません。こうした環境でオウンドメディアの成果を伸ばすには、新規記事を増やすだけでなく、既存記事をAIにもユーザーにも理解されやすい構造へ改善していくことが重要です。
当社では2026年6月、ブログ運用の軸を新規記事の制作から既存記事のリライトへシフトしました。その結果、Google Search Consoleでは主要指標が改善し、ブログ全体のPVも前月比で大きく伸長しました。
目次
6月の運用結果
|
指標 |
結果 |
|
クリック数 |
+34.6% |
|
表示回数 |
+33.3% |
|
平均掲載順位 |
0.9ポイント改善 |
|
ブログPV |
前月比132% |
本記事では、この改善がなぜ起きたのかを分析するとともに、自社でも再現しやすいリライト運用の進め方をご紹介します。
新規制作より、既存記事の改善を優先した
6月の運用方針は「新しい記事を増やすことではなく、既存コンテンツを現在の検索意図に合わせて改善すること」でした。
6月は新規記事も公開しましたが、運用の中心は既存記事のリライトでした。施策の内訳は以下のとおりです。
|
施策 |
本数 |
|
総施策数 |
70本 |
|
リライト |
57記事 |
|
新規公開 |
13記事 |
狙いは、新しい記事を増やすことではありませんでした。すでに検索結果に表示されているコンテンツを、現在の検索意図に合わせて改善し、検索エンジン・生成AI・ユーザーの三者にとって理解しやすい状態へ整えることです。
公開済みの記事は、一度公開したら終わりではなく、改善を重ねることで価値を高められるコンテンツ資産です。
なぜクリック数が34.6%増えたのか
クリック数が増えた理由は、「表示回数の増加」「掲載順位の改善」「CTRの改善」という3つの指標が同時に改善したことにあります。
今回の改善で特徴的だったのは、ひとつの指標だけではなく、複数の指標が同時に改善したことです。具体的には、以下の3つが重なりました。
- 表示回数が増えた
- 掲載順位が改善した
- CTR(クリック率)が改善した
SEOでは順位だけが注目されがちですが、生成AIが検索結果に要約を表示する現在では、「表示されたあとにクリックされるか」という視点も重要です。
つまり、順位改善だけではなく、検索結果上で「読みたい」と思われる情報設計まで含めて改善することが、クリック数増加の鍵になります。

改善が大きかったのは「実務で検索される記事」
クリック増加が目立ったのは、制作・開発・SEO・Webマーケティングなど、実務に直結するテーマを扱った記事でした。
クリック増加上位10記事のうち4記事が制作・開発系の記事となっており、「今すぐ解決したい課題」を扱うコンテンツほど改善効果が高い傾向が見られました。
こうした記事は、生成AIが回答を作成する際にも参照されやすい一方で、以下のような構造になっているほどAIにもユーザーにも理解されやすくなります。
- 手順が整理されている
- 前提条件が明確に書かれている
- 注意点が書かれている
- 比較・判断材料がある
「今すぐ解決したい課題」に答える構造化されたコンテンツは、SEOとAIO(AI最適化)の両面で評価されやすいといえます。
最も効果が出やすかったのは「20〜30位」の記事
リライトの優先対象として最も効果が出やすいのは、検索順位が11〜30位付近の記事です。
この順位帯の記事は、すでにGoogleから一定の評価を受けています。そのため、情報設計や検索意図とのズレを改善することで、比較的短期間で順位が伸びるケースがあります。なお、リライト対象として抽出する範囲は11〜30位ですが、そのなかでも実際に大きな改善が見られたのは主に20〜30位の記事でした。今回も、20〜30位から10〜15位へ改善した記事が多く見られました。
もし自社で取り組むなら、まずはSearch Consoleで以下の条件の記事を抽出することをおすすめします。
- 平均掲載順位:11〜30位
- 表示回数が一定以上ある
- CTRが低い、またはクリック数が伸び悩んでいる
表示回数は多いもののCTRが低い記事は、検索ニーズとのズレや情報設計に改善余地がある可能性があります。この「ズレ」の解消こそがリライトの核心です。
CTR改善で見直したのは「記事構造」
タイトルだけではなく、記事そのものの構造を見直したことが、CTR改善の主な要因です。
今回のリライトでは、以下のような構造的な改善を実施しました。
- 冒頭で結論を伝える
- 用語の定義を明確にする
- 手順を番号で整理する
- FAQや注意点を追加する
- 比較表や図解を追加する
- よくある失敗例を書く
- 内部リンクを整理する
こうした改善は、生成AIが内容を正しく理解し、検索結果やAI要約に引用されやすくなるだけでなく、検索結果画面(SERP)上での見え方そのものにも影響します。例えば、FAQを追加した記事はFAQリッチリザルトとして表示され、検索結果上の表示面積が増えることでクリックされやすくなります。また、結論を冒頭に示すことで、タイトル・ディスクリプションと本文の一致度が高まり、「クリックした先に欲しい情報がある」と検索結果の時点で伝わりやすくなります。
検索エンジン向けの最適化というより、こうした一つひとつの「伝わりやすさ」の積み重ねが、結果としてCTR改善に寄与したと考えています。
| □ 結論を冒頭に書く □ 定義を追加する □ 手順を番号化する □ FAQを追加する □ 比較表・図解を追加する □ 注意点・NG例を書く □ 内部リンクを整理する |
流入だけで終わらせないために、CTA計測も見直した
検索流入が増えても、お問い合わせや資料請求などの成果につながらなければ、事業へのインパクトは限定的です。記事改善と並行してCTA計測環境を見直したことも、今回の取り組みの重要な柱でした。
具体的には、以下の計測環境の整備を実施しました。
- イベントの二重計測の解消
- ボタン・テキストリンクの計測ルール統一
- GA4でのイベント整理
生成AIの普及によって検索流入の質は今後も変化していくと考えられます。だからこそ、改善施策を正しく評価できる計測基盤を整えておくことも重要です。
「流入を増やす」と「成果を計測できる状態にする」の両輪を回すことが、AIO時代のオウンドメディア運用の基本姿勢といえます。

6月の結果まとめ
今回の運用を改めて整理すると、以下のとおりです。
|
項目 |
結果 |
|
総施策数 |
70本 |
|
リライト |
57本 |
|
新規記事 |
13本 |
|
クリック数 |
+34.6% |
|
表示回数 |
+33.3% |
|
平均掲載順位 |
0.9ポイント改善 |
|
ブログPV |
前月比132% |
既存記事を改善することで、表示回数・順位・CTRが連動して改善し、検索流入全体の底上げにつながりました。
自社で実践するなら、この4ステップがおすすめ
今回の取り組みを再現するための手順を、4ステップにまとめました。Search ConsoleとGA4があれば、明日から始められます。
Step1:候補記事を抽出する
Search Consoleから、以下の条件で記事を抽出します。
- 順位11〜30位
- 表示回数が多い
- CTRが低い
Step2:改善方針を決める
記事ごとに、改善ポイントを1つ決めます。複数の問題を同時に直すより、1つの軸を決めて改善した方が効果の要因が追いやすくなります。
- 定義不足→冒頭に用語の定義を追加する
- 手順不足→ステップを番号で整理する
- 比較不足→表や選択基準を追加する
- 意図ズレ→タイトルと見出し構成を検索意図に合わせ直す
Step3:構造を改善する
結論・FAQ・比較表・図解などを追加し、情報を整理します。前述のリライトチェックリストを参照しながら進めることをおすすめします。
「AIにも伝わるか」という視点を常に意識することが、AIO時代のリライトでは特に重要です。
Step4:2〜4週間後に効果を検証する
公開後2〜4週間経過したら、以下の3指標を確認します。
- 表示回数
- 平均掲載順位
- CTR
順位が大きく変わらなくてもCTRが改善すればクリック数は伸びますし、その逆も起こります。3指標をセットで見ることで、次の改善方針が立てやすくなります。

おわりに
生成AIの普及により、SEOでは「検索順位を上げること」だけでは十分とはいえない時代になりました。
検索エンジンだけでなく、AIにもユーザーにも理解されやすい情報設計が、これからのコンテンツ運用では重要になります。
今回の取り組みでは、新規記事を増やすのではなく、既存記事を戦略的に見直すことで、クリック数は34.6%、表示回数は33.3%、ブログPVは前月比132%まで改善しました。
まずは、Search Consoleで11〜30位に位置する記事を抽出し、「今の検索意図に合っているか」「AIにも伝わりやすい構造になっているか」という視点で見直してみてください。
既存コンテンツの価値を引き出すことが、これからのSEO・AIO施策における大きな成果につながるはずです。
PV減少時代に成果を出す「SEO×AIO戦略」資料を無料配布中
本記事で紹介したリライト手法を体系化した「ゼロクリック時代のSEO×AIO戦略」資料を無料で配布しています。AI Overviewにも選ばれるコンテンツ設計の実践ガイドとして、自社のオウンドメディア改善にお役立てください。
関連する記事
pagetop