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人気アプリのユーザーオンボーディング施策一覧!エンターテインメント編

UI/UXデザイン 2020.05.01

ダウンロードされたアプリを新規ユーザーに定着させ、継続して利用してもらうための重要な施策のひとつにユーザーオンボーディングがあります。

ユーザーオンボーディングと一口に言ってもさまざまな施策があります、例えば、ユーザーがアプリを使い始める際に、

  • そのアプリがユーザーにどのような価値を提供するものなのか、どのような機能がありどのように操作するのかを説明する
  • アプリを利用するために必要となる各種設定をサポートする

などですが、さまざまな施策がある中で、アプリによって採用している施策に違いがあります。

そこで、アプリのサービス内容の違いによって採用されているオンボーディング施策にどのような傾向があるのかを調査してみることにしました。

調査は、iOSアプリを対象とし、App Storeのいくつかのカテゴリ別に無料アプリの上位の中から10アプリを選んで実施しています。

まず今回は、エンターテインメントカテゴリの調査結果をご紹介します。

 

人気アプリのオンボーディング施策の一覧

冒頭でお伝えしたとおり、アプリのユーザーオンボーディングには様々な施策があります。施策の分類については標準的な分類が存在するわけではなく、また各アプリ(サービス)が工夫をこらして実施しているので完全に分類しきれるものでもないのですが、調査のための指標は必要なので、今回は下記の16に分類して、それぞれの実施状況を調査しました。

ウォークスルー

初回アプリ起動時にアプリの紹介を数スライドで説明(1枚スライドも含む)。スキップが可能だったり、CTAボタンが表示されていたりするパターンも。

設定補助:パーソナライズデータ収集

コンテンツに関してユーザーの好みをいくつか選択させ、その内容に応じてユーザーにパーソナライズされたコンテンツを提示する。

設定補助:プッシュ通知許諾予告

プッシュ通知の配信許諾を得る際に、許諾ダイアログが表示される前にプッシュ通知の内容やメリット、ダイアログでの操作方法を事前に予告する。

設定補助:位置情報取得許諾予告

位置情報の取得許諾を得る際に、許諾ダイアログが表示されるまえに位置情報取得の理由やメリット、ダイアログでの操作方法を事前に予告する。

設定補助:その他許諾予告

その他許諾が必要な項目に関して(カメラへのアクセスなど)、その許諾を得る際に、許諾ダイアログが表示されるまえにその理由やメリット、ダイアログでの操作方法を事前に予告する。

チュートリアル:ツアー

アプリの一連の使い方をステップバイステップのガイドに沿って実際にユーザーに操作させる形式のチュートリアル。ツアーを終えない限り実際にアプリを利用できないケースもある。

チュートリアル:ツールチップ

アプリ画面の主要な要素に(主に)吹き出し形式の短い説明を表示するタイプのチュートリアル。ツールチップ内の「×」や画面の他の部分をタップすると消えるパターンが多い。

チュートリアル:コーチマーク

アプリ画面をオーバーレイし、ユーザーに操作してほしい箇所だけをハイライトさせるタイプのチュートリアル。吹き出し形式で説明を入れたり、操作箇所を矢印で示すパターンもある。

チュートリアル:モジュール

アプリ画面の一定の領域を使い、コンテンツ形式でアプリの使い方や操作方法を表示するタイプのチュートリアル。多くの場合「×」ボタンがあり、表示を消すことが可能。

チュートリアル:別ウィンドウ

閲覧中のアプリ画面上に別ウィンドウ(モーダルウィンドウやダイアログ等の形態で)を表示するタイプのチュートリアル。多くの場合、「×」ボタン等で表示を消すことが可能。

サインアップ:アカウント登録フローの提示

サインアップする際に、そのプロセスを事前にユーザーに認識してもらうために、登録完了までのステップを提示する。

サインアップ:入力アシスト

サインアップのプロセスの中で、できるだけユーザーに手間をかけさせないために、自動入力等の入力補助機能が実装されている。

エンプティステート

画面上に表示できるコンテンツがないときに表示されるメッセージ。コンテンツがない状態を認識させること、コンテンツを表示するためにとるべきアクションを伝えることが目的。

ウェルカムメッセージ:Push通知

アプリの利用を開始した際にPush通知で送られてくる「ようこそ」メッセージ。

ウェルカムメッセージ:In-appメッセージ

アプリの利用を開始した際にIn-appメッセージの形で表示される「ようこそ」メッセージ。

ウェルカムメッセージ:アプリ内お知らせ機能

アプリの利用を開始した際に、アプリのお知らせ一覧の中で表示される「ようこそ」メッセージ。

 

エンターテインメントアプリのオンボーディング調査結果

上記の分類に照らし合わせて調査したエンターテインメントカテゴリの10アプリでの施策実施状況は以下のとおりでした。

 

アプリオンボーディング施策調査結果の考察

今回の調査結果の概要です。

  • 施策軸で見ると、ウォークスルーの実施率が70%と高かった。
  • 施策軸で見ると、エンプティステートの実施率が最も高く、90%だった。
  • チュートリアルでは、コーチマークの実施率が40%と最も高かった。
  • 全10アプリがプッシュ通知許諾の取得をしているものの、許諾予告をしているのは3アプリのみだった。
  • アプリ軸で見ると、TikTokが16施策中5施策と最も多くの施策を実施していた。

ウォークスルーについては、10アプリ中7アプリが実施していましたが、数枚のスライドでサービスを紹介するような典型的なウォークスルーを実施しているのはゲオ、netflix、ABEMAの3アプリで、U-NEXT、Huluは基本的に1スライド、TikTokとTVerはパーソナライズデータ収集のプロセスと抱き合わせでサービス紹介は1スライドという形をとっています。

ランク上位でサービスの知名度が高く、また映像コンテンツの視聴または音声コンテンツの聴取というわかりやすいサービス内容であることから、ユーザーに事前に丁寧な説明をせずともすんなりと使ってもらえる状況にあると推察します。

またプッシュ通知の許諾予告について、調査実施前はそこそこ実施されているだろうと推測していましたが、結果的には実施しているのは3アプリで、中でも、具体的な許諾取得ダイアログのイメージを提示して「許可」をタップするよう促す予告はABEMAだけでした。

iOSにおけるプッシュ通知の許諾取得の形式がある程度広くユーザーに浸透した結果、予告しなくても許可してもらえるようになった、と捉えることもできるかもしれません。

 

この記事では、エンターテインメントカテゴリのアプリにおけるユーザーオンボーディング施策の実施状況の調査結果をご紹介しました。他のカテゴリについても順次紹介していく予定です。
アプリでのユーザーオンボーディングを検討する際の参考にしていただければと思います。

パンタグラフでは、アプリの開発はもちろん、戦略の段階からしっかりサポートいたします。
興味のある方は、ぜひ、お気軽にお問合せください。

 

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