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【2024年版】IT・Webトレンドキーワード13選!意味や概要を解説
その他 2024.01.01
2023年は、ChatGPTをはじめとする生成AIが世界中で大きな話題を呼びました。この波は、私たちの生活やビジネスに大きなインパクトを与え、日々のコミュニケーションや情報処理に革新をもたらしました。2024年が始まろうとしている今、テクノロジーの進化はさらに加速することは想像に難くありません。
そこで本記事では、2024年に注目されるであろうIT・Webトレンドのキーワードを、当社パンタグラフの独自目線で紹介します。時代の変化を先取りし、新たなビジネスチャンスを掴みたい方はぜひ参考にしてください。
ChatGPT(チャットGPT)については、「ChatGPT(チャットGPT)の活用事例7選!業務効率化するコツ・注意点は?」で詳しく解説していますので、併せてご覧ください。
目次
モビリティ×IT・Web
AIを活用した自動車の開発が加速しており、モビリティ業界はAI技術の進化により大きな変革を迎えると予測されます。これは私たちの「移動」の概念を根本から変える可能性を秘めています。
特に注目されるのは、ジャパンモビリティショー2023でスバルが公開した空飛ぶ車のような次世代型モビリティです。
これらの技術革新は、未来の自家用車の姿を大きく変え、実現に向けた一歩を踏み出しています。2024年以降は、これらの技術がさらに進化し、新しいモビリティの形が現実のものとなることが期待されています。ここからは、具体的なモビリティ業界の注目技術についてご紹介します。
自動運転(タクシー含む)
2024年には、自動運転技術がさらに進化し、公道での実用化が進むと予測されています。米国、中国、中東などでは公道実証が進んでおり、すでに中国では事実上実用化されています。
例えば、自動運転タクシーは専用アプリを通じて配車が可能であるほか、AIが学習して効率の良いコースを走行します。実用化につながれば、移動時間の短縮や運転手の負担軽減、サービス品質の向上が期待されます。
しかし、アメリカでは歩行者が自律走行車に引きずられるという重大な事故が発生するなど、まだ検証が必要な段階です。したがって2024年以降は、車両の安全レベルの向上が重要な焦点となると予想されます。
ライドシェア
ライドシェア(Ride Share)とは、自動車の相乗りを指します。海外ではUberをはじめとするライドシェア市場が拡大を続けていますが、日本国内でもタクシー運転手の人手不足を背景に「ライドシェア新法」の検討が進んでいます。
ライドシェアは、ドライバーが自家用車を活用して収入を得られるほか、乗客にとってはタクシーよりも2〜3割安く乗車できるというメリットがあります。
一方、ドライバーと乗客との間にトラブルが発生するリスクも考慮しなければなりません。2024年以降はライドシェア解禁に向けて、サービス品質の担保、責任の所在、運転手の免許要件などの法整備が進むことが予想されます。
宇宙ビジネス×IT・Web
宇宙ビジネスは、イーロン・マスク氏やジェフ・ベゾス氏などのIT業界の大物が続々と参入したことで、大きな注目を集めています。米モルガン・スタンレーの予測によると、この市場は2040年までに日本円で約150兆円規模に拡大すると予測されており、その潜在的な市場規模は計り知れません。
近年では国内でもベンチャー企業の参入が増加しており、宇宙ビジネスは衛星の開発、企業間の競争、市場規模の拡大といったさまざまな側面で進化しています。例えば、宇宙ベンチャー企業の「PDエアロスペース」は、HISとANAホールディングスの3社合同で、宇宙旅行をはじめとする宇宙輸送の事業化に向けて資本提携を開始しました。
宇宙は地球から離れた未知の領域であり、多くの課題を抱えているものの、2024以降は宇宙ビジネスに新たなビジネスチャンスを探る企業が増えることが予想されます。以下に、具体的な宇宙ビジネスの例をご紹介します。
宇宙観光
2024年以降は宇宙が多くの人にとって、より身近な存在へとなってくると予想されます。宇宙観光(宇宙旅行)は、現在「無重力を体験する小宇宙旅行」「数日間滞在する宇宙旅行」「宇宙を経由して移動する旅行」の3種類があります。
中でも「無重力を体験する小宇宙旅行」は、1,000万円~3,000万円で体験可能となっており、宇宙空間へのアクセスはますます現実的なものとなりました。
株式会社グローバルインフォメーションが発表した、市場調査レポート「宇宙観光・旅行市場:第2版」によると、宇宙観光・旅行の市場規模は、2030年までに累積売上高が79億ドル(約9,900億円)に達すると予想されています。
宇宙旅行は、宇宙空間に旅立つという人々の夢とロマンを現実のものとするだけではなく、今後の宇宙ビジネスの発展に大きく貢献することが期待されています。
衛星通信
衛星通信とは、宇宙に打ち上げた人工衛星を介した、電話・データ・FAXなどの通信技術のことです。人里から遠く離れた場所でも電波が届くほか、移動しながら利用することも可能など、数多くのメリットがあります。
中でも有名なのが、イーロン・マスク率いる宇宙開発企業スペースXの衛星通信サービス「スターリンク」です。日本ではKDDIが国内初の「認定Starlinkインテグレーター」として法人・自治体向けに導入をサポートしています。
衛星通信が普及することで、社会インフラの老朽化対応や自然災害対応、山間部における建築現場の生産性向上など、多くの課題解決に期待が寄せられています。
空間コンピューティング
空間コンピューティングとは、現実空間の映像とバーチャルなモノを合成させた映像を提供する技術です。この技術により、物理モニターが不要になる可能性があり、私たちの生活や医療、ビジネスを大きく変えることが期待されています。
2023年6月には、Apple社がARゴーグルの「Apple Vison Pro」を発表し、空間コンピューティングの新たな可能性を示しました。この技術は、現実世界とデジタル情報を融合させることで、消費者に新しい体験と可能性をもたらすと予想されます。
医療への貢献
空間コンピューティングは医療分野において大きな貢献をもたらすと予想されています。離れた場所にいる医師同士が協働する遠隔手術が可能になり、手術中の患者の身体に3Dナビゲートを投影することで、患者の状態をより詳細に把握できるようになります。
また、研修生がARを通して手術に立ち会うことができるようになり、技能育成に役立てることが可能となるでしょう。これらの技術は、現実世界と現実空間を融合させ、新たな医療の可能性を大きく広げることが期待されます。
小売の変革
空間コンピューティングの進化は小売業界にも革命をもたらすと予想されています。例えば、店舗に直接行かずとも遠隔ショッピングを楽しんだり、自宅にいながら不動産の内見をしたりできるでしょう。さらに、購入前の家具を自宅に配置して、サイズ感を確認できるようになります。
すでにアパレル業界では、アディダス、H&M、GUCCIなどが活用している「バーチャル試着」がトレンドとなっています。これらの技術は、現実世界と現実空間を融合させ、新しいショッピング体験の可能性を提供します。
Webデザイン
Webデザインのトレンドは常に変化し続けており、2024年には過去に流行したスタイルから個性的な芸術を取り入れたデザインまで多様化すると予想されています。
こうしたWebデザインのトレンドを理解することは、ユーザーの興味関心を引く上で重要です。ここでは、Z世代を中心に注目を集めているデザイン手法を3つ紹介します。
Y2K
Y2Kとは西暦2000年という意味の「Year 2 Kilo」の略語で、2000年当時に流行していたデザインを現代風にバージョンアップさせたものです。Y2Kはポップで明るい雰囲気のデザインが特徴で、UXが成熟した現代のデザインとは異なる魅力があります。
マキシマリズム
マキシマリズム(maximalism)は、ミニマリズムの対極デザインで余白を使わずに画面を埋め尽くすアプローチです。非対称性や大胆で派手な色調、躍動感あるタイポグラフィなどがマキシマリズムの特徴であり、近年のWebトレンドとして注目されています。
クレイモーフィズム
クレイモーフィズムは、粘土(クレイ)のような質感でぷっくりと丸みを帯びた3D要素を特徴とするデザインスタイルです。メタバースやNFTのような三次元の世界が注目を浴びたことで近年人気を集めています。
クレイモーフィズムは、写真やグラデーションなどの背景と組み合わせることで、透明感や幻想的なアクセントを出してくれる表現です。カラフルでポップな要素との相性が良く、親しみやすい印象を与えることができます。
ユーザーの使いやすさを考慮したUIデザインの基礎については、「UI(ユーザインターフェース)デザインとは?事例・基礎知識を紹介」で詳しく解説していますので、併せてご覧ください。
NFT
NFT(非代替性トークン)は、ブロックチェーン技術を使用して作成されたユニークなデジタル資産です。各NFTは独自の識別情報を持ち、ほかのものとは異なるため、一つとして同じものは存在しません。ブロックチェーン上での記録は改ざんが困難であるため、所有権の透明性と安全性が保障されます。
こうした特性により、アートやファッション、ゲームのアイテムなど、さまざまなデジタルコンテンツがNFT化されています。ここでは、2024年以降トレンドになりそうなコンテンツを2つ紹介します。
NFTチケット
NFTチケットは、偽造や転売の問題が起こりにくいという特性を持っています。すでにNFTチケット販売プラットフォームもいくつか存在しており、2024年のパリ五輪チケットや2025年の大阪万博ではNFTチケットが使用される予定です。
また、格闘技、野球、サッカー、バスケットボールなど、さまざまなスポーツ団体がNFTチケットを取り入れ始めており、その取引には仮想通貨のイーサリアムなどが使用されています。近年“転売ヤー”などによる高額取引の問題が取り沙汰されている中、2024年以降はチケット売買の仕組みが大きく変わる可能性があります。
NFTによる音楽やアルバムの販売
近年では、アーティストがNFTを活用してアルバムを販売する事例も増えており、自作NFTの販売や、買ったNFTの転売ができます。NFT音楽の販売には特別な資格やスキルが不要で、誰でも参入しやすいことが特徴です。
特に音楽が転売(二次流通)された場合でもアーティストに報酬が入る仕組みで、従来のコンテンツに比べて長期的な収益化が目指せます。この分野では取引に仮想通貨が使用され、デジタルデータの価値が重要な要素となります。
AIを活用した仮想キャラクター制作プラットフォーム
AIを活用した仮想キャラクター制作プラットフォームは、AI技術を用いて、バーチャル上の人物やNPC(ノンプレイヤーキャラクター)に、性格、思考、記憶、行動などの個性を与えます。それにより、アバターが人間のような深いコミュニケーションを行うことが可能になります。
代表的なプラットフォームには、米国のベンチャー企業TheAI, Incが提供する「Inworld AI」がありますが、すでに電通やNTTなどの大手企業が同社に出資しており、この分野のさらなる発展が期待されています。
Inworld AIでは、バーチャルキャラクターのイラストやモデルを活用し、企業のさまざまなサービスに応用される可能性を秘めています。
今後仮想キャラクター制作プラットフォームが役立つとされる分野は以下のとおりです。
ゲーム
AIを活用した仮想キャラクター制作プラットフォームは、ゲーム開発においても重要な役割を果たすことが期待されています。ゲームエンジンの2大勢力である「Unity」「Unreal Engine」と仮想キャラクター制作プラットフォームを連携することで、これまで以上にユーザー体験を豊かにするゲーム開発を可能にします。
例えば、ゲームの脚本やクエストをランダムに設計できるため、ユーザーは独自のストーリーを楽しめるようになります。さらに各キャラクターに独自の思考を持たせることで、より人間の思考に近い会話ができます。
オンライン接客
AIを活用した仮想キャラクターは、オンライン接客においても効果を発揮することが期待されています。例えば、バーチャルショップにおいて、深夜や早朝などユーザーが少ない時間帯における接客を、仮想キャラクターに任せることで効率化できます。
ユーザーとの自然な会話を通じてエンゲージメントの構築を実現することが可能になり、新しい顧客体験の提供が可能です。
まとめ
本記事では、2024年に注目されるIT・Webトレンドのキーワードを紹介しました。これらのトレンドは、私たちの生活やビジネスに新たな変革をもたらし、今後の発展が大いに期待されています。2024年はテクノロジー技術がさらに進化し、新しい価値を創造する一年になることでしょう。
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