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ロングテールキーワードとは?適切な選定方法やSEO上のメリットを解説

SEO 2024.06.06

ロングテールキーワードとは?適切な選定方法やSEO上のメリットを解説

ロングテールキーワードとは、3語~5語ほどで構成されるキーワードのことです。本記事では、ロングテールキーワードの詳しい説明やメリット・デメリットなどを紹介します。

ロングテールキーワードを選ぶ際の手順も紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。

ロングテールキーワードとは?分かりやすく解説

ロングテールキーワードとは、3語~5語を組み合わせたキーワードを指します。

ロングテールキーワードには検索ボリュームが少ないという特徴があり、スモールキーワードやニッチキーワードとも呼ばれます。

たとえば、「SEO 対策 やり方」は「SEO」「対策」「やり方」の3語からなるキーワードなので、ロングテールキーワードになります。

ビッグキーワード・ミドルキーワードとの違い

ロングテールキーワードと、ビッグキーワード・ミドルキーワードの違いは次のとおりです。

  • 構成されたキーワードの個数
  • 検索ボリューム数

ビッグキーワードは1語で構成され、検索ボリュームは10,000以上とされています。ミドルキーワードは2語で構成されており、検索ボリュームは1,000~10,000とされています。

ビッグキーワード・ミドルキーワード・ロングテールキーワードをグラフで表すと下記の図のようになります。グラフにした際、長いしっぽ(ロングテール)のように見えることから、ロングテールキーワードと呼ばれています。

キーワードの大きさを表した棒グラフ

 

SEO対策するならロングテールキーワードに注目

SEO対策をするのであれば、ロングテールキーワードは狙い目といえるでしょう。検索ボリュームが少ないロングテールキーワードは、上位表示を狙う競合が少ない傾向にあり、その分上位表示しやすいといえるからです。

検索ボリュームが多く競合も多い傾向にあるビッグキーワードやミドルキーワードでは、ドメインパワーが弱いサイトや個人ブログで上位表示を狙うのは難しいケースが多いです。

そのため、まずはロングテールキーワードを狙い、上位表示される記事を増やしましょう。上位表示される記事が増えると、ドメインパワーが上がったりGoogleからの評価が上がったりするため、結果的にビッグキーワードやミドルキーワードで上位表示される可能性も高まります。

ロングテールキーワードでSEO対策を行う4つのメリット

ロングテールキーワードでSEOを意識した記事を作成すると、以下のメリットがあります。

  • 検索順位上位を狙いやすい
  • ユーザーのニーズを理解することが比較的容易
  • 音声検索でヒットしやすい
  • アップデートされたGoogle検索アルゴリズムと好相性

それぞれのメリットを順番に解説します。

検索順位上位を狙いやすい

1つ目のメリットは、検索結果で上位の順位を狙いやすいことです。ロングテールキーワードは検索ボリュームが少なく、ニッチな層向けのキーワードです。その分、競合の記事も少ないため上位表示させるハードルは低いといえます。

また、ロングテールキーワードは特定のトピックやニーズに特化していることが多いです。そのため、特定のキーワードで上位を獲得すると専門性の高い記事とGoogleに認識され、SEO効果を高めることにつながります。

Googleは、記事の専門性や信頼性などを高く評価する傾向があります。「E-E-A-Tとは?意味を理解したうえでSEOで検索上位に載る記事を書こう!」では、記事の専門性や信頼性を高める方法を紹介していますので、ご一読ください。

ユーザーのニーズを理解することが比較的容易

ビッグキーワードやミドルキーワードに比べ、ユーザーのニーズを理解することが容易な点もメリットです。3語以上の単語で構成されるロングテールキーワードは、どのような検索意図が込められているかが分かりやすいといえます。

たとえば、「ブログ」「ブログ おすすめ」「ブログ おすすめ 無料」で検索したユーザーそれぞれの検索意図は以下だと考えられます。

キーワードの種類

検索キーワード

想定されるユーザーのニーズ(検索意図)

ビッグキーワード

ブログ

ブログとは何か、ブログの書き方、ブログの始め方など

ミドルキーワード

ブログ おすすめ

おすすめのブログサービスを知りたい

ロングテールキーワード

ブログ おすすめ 無料

おすすめのブログサービスで無料のものを知りたい

ビッグキーワードの「ブログ」は、ユーザーがブログに関して何を知りたいのかが曖昧です。

「ブログ おすすめ」は、おすすめのブログサービスを知りたいのだろうと推測できます。「ブログ おすすめ 無料」であれば、ユーザーは無料のブログサービスを探しているのだろうと、さらに細かいニーズまでキーワードから予想できるようになります。

このように、ビッグキーワードと比べて検索意図が明確になるのが、ロングテールキーワードです。ユーザーのニーズを正しく認識し、そのニーズに応える記事を作ることで、コンバージョン率も高められる効果もあります。

音声検索でヒットしやすい

音声検索と相性が良いこともロングテールキーワードのメリットの一つです。音声入力で検索されるキーワードは、複数の単語が組み合わさった口語的な長文になりやすい傾向があります。この傾向はロングテールキーワードと非常に親和性が高いです。

たとえば、「無料でブログを始める方法は?」と言って音声入力を使った場合、自然とロングテールキーワードで検索することになります。そもそもビッグキーワードやミドルキーワードなら、ユーザーは手入力で検索してもさほど負担になりません。そのため、音声検索の対象になりづらいといえます。

音声検索を意識するなら、ロングテールキーワードを狙いましょう。

アップデートされたGoogle検索アルゴリズムと好相性

BERTアップデートとの相性という観点でも、ロングテールキーワードは狙うメリットがあります。BERTアップデートとは、2019年12月に導入されたGoogle検索アルゴリズムのアップデートのことです。検索クエリのニュアンスや文脈を理解して、より関連性の高い検索結果を表示するために実施されました。

BERTアップデートにより、複数のキーワードが組み合わされたロングテールキーワードなど複雑なクエリに対して検索意図に沿った検索結果が表示されるようになっています。

アルゴリズムを意識する意味においても、ロングテールキーワードを狙うメリットはあるといえます。

検索エンジンで検索している人の様子

 

ロングテールキーワードを用いる3つのデメリット

ロングテールキーワードを取り入れる際には、以下のデメリットに注意が必要です。

  • 大量のアクセスは期待できない
  • SEOの成果が出るまでに比較的時間を要する
  • 内容の似た記事が増えやすい

それぞれ詳しく解説します。

大量のアクセスは期待できない

1つ目のデメリットは、ユーザーの大きな流入は見込めない点です。ロングテールキーワードの検索ボリュームは、大体1,000以下と少ないです。そのため、対象のロングテールキーワードで上位表示されたとしても、そもそもそのキーワードで検索しているユーザーが少ないため、大量にアクセスを集められるとは限りません。

ロングテールキーワードで記事を作る際は、その記事だけで大量のアクセスを獲得できるわけではないと認識しておく必要があります。

SEOの成果が出るまでに比較的時間を要する

成果が現れるまでに時間がかかる点もデメリットです。そもそもSEO対策自体が、即効性を期待できるものではありません。その中でも、ロングテールキーワードのように検索ボリュームが少ないキーワードは、集められるアクセスが少ないため、効果が出るまでに時間を要します。

ロングテールキーワードのSEOは、他のキーワード以上に長期的な戦略であるという認識が必要です。

内容の似た記事が増えやすい

同じような中身の記事を作ってしまいやすい点も、デメリットといえます。複数のロングテールキーワードを選定しても、実際記事を作ったら内容が重複するケースが起きやすくなります。

たとえば、「ブログ 入門 本 おすすめ」と「ブログ 勉強 本 おすすめ」で記事を制作しても、ほとんど似た内容になると予想されます。

重複した内容の記事を作成しないためには、キーワードを選ぶ際にそのキーワードで作るとどのような内容の記事になるのかまで考えることが大切です。

ロングテールキーワードの効果的な選定手順

ロングテールキーワードを選ぶときのステップは以下のとおりです。

  1. メインとなるビッグキーワードを決定する
  2. 選んだビッグキーワードを含むロングテールキーワードを洗い出す
  3. 洗い出したロングテールキーワードを分類する
  4. 検索ボリュームを確認する
  5. 可能な限り競合の少ないロングテールキーワードを選ぶ

順番に手順を見ていきましょう。

なお、ロングテールキーワードに限定しない場合のキーワード選定の方法については、「SEOの検索キーワード選定のやり方|基本の手順・使用ツールを解説!」で解説しているので、あわせてご覧ください。

①メインとなるビッグキーワードを決定する

まずは軸となるビッグキーワードを決めます。ロングテールキーワードを構成するベースになるので、検索ボリュームが月間1万回以上の単語キーワードにしましょう。

たとえば、サッカー関連のブログを運営するなら「サッカー」がメインとなるビッグキーワードです。この時点で決定するビッグキーワードが、この後掘り下げていく記事の専門性や方向性を決定づけます。

②選んだビッグキーワードを含むロングテールキーワードを洗い出す

ビッグキーワードを決めたら、ロングテールキーワードを洗い出します。Googleキーワードプランナーなどのツールを利用し、①で選んだビッグキーワードを含むロングテールキーワードを洗い出しましょう。

キーワードプランナーの場合、「サッカー」と入力すると、関連性の高いキーワードが検索ボリュームとともに表示されるので、その中からロングテールキーワードを選ぶと効率的です。

 

キーワードプランナーでキーワードを検索している様子

 

③洗い出したロングテールキーワードを分類する

ひとつ前のステップで洗い出したロングテールキーワードを、ユーザーニーズ別に分類していきます。文言が違っていても、同じ検索意図のキーワードであると判断されるキーワードは同じ1つのグループにします。内容の似た記事を複数作らないためにも、ユーザーのニーズが同じキーワードはまとめて1つの記事にしましょう。

一例を挙げると「サッカー 人気度 どの位」と「サッカー 好きな人 人数」の検索意図は同じであると推測できるため、1つのグループ(記事)にまとめることができます。記事にする際、どちらのキーワードをメインのキーワードとするかは、この後の手順で定めていきます。

④検索ボリュームを確認する

Googleキーワードプランナーなどのツールを利用し、分類したキーワードの検索ボリュームを調査します。検索ボリュームは、どのキーワードを記事化するかの候補や優先度を決める際に必要になります。通常は検索ボリュームが多いキーワードから記事化します。

⑤可能な限り競合の少ないロングテールキーワードを選ぶ

候補にあがったキーワードで実際に検索し、上位表示されている競合がどのような記事・サイトなのかを確認します。上位表示されているのがドメインパワーの強いサイトや公的機関のサイトだった場合は、そのキーワードで上位表示を狙うのはかなり困難だと判断できます。

一方で、上位に表示されている記事がキーワードとの関連性が低かったり個人サイトの記事だったりした場合は、競合は少ないと判断できます。そのキーワードであれば上位表示できる可能性が高いため、優先度も高くなります。

競合の強さもチェックした上で、成果を上げやすい記事から着手しましょう。

「キーワードリサーチ」を基にしたマインドマップ

 

ロングテールキーワードの選定に役立つ無料ツール

ロングテールキーワードを選定する際は、ツールを利用すると効率的です。キーワードの選定に役立つ無料のツールを4つ紹介します

Google Search Console

Google Search Consoleを使用することで、Webサイトのインデックス状況を確認できますインデックスとは、Googleのデータベースに記事が登録されることです。インデックスされると検索結果で記事が表示されます。

また、サイト内のクローラーの動きを追跡し、記事にSEOの成果が出ているか確認できます。クローラーとはインデックスを作成するため、自動でサイトのデータを集める検索エンジンのロボットです。

Googleサーチコンソールの使い方・設定を初心者に分かりやすく解説!」では、Google Search Consoleの使い方を画像つきで紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。

Googleキーワードプランナー

Googleキーワードプランナーでは、ビッグキーワードを入力すると多数のロングテールキーワードの候補が表示されます。大まかになりますが「1000~1万」などの範囲で、検索ボリュームも調べることが可能です。このツール一つでキーワードの洗い出しと検索ボリューム調べをまとめて行えます。ロングテールキーワードに限らず、キーワード選定する際に必須なツールの一つです。

Googleトレンド

Googleトレンドは、Googleで検索されているキーワードの流行や急上昇しているワードを確認できるツールです。運営しているサイトと関連するキーワードがトレンドになっている場合、大きな流入を見込めます。

また、検索ボリュームがどのように推移しているかも確認ができます。この機能は、ボリュームが増加しているタイミングであれば記事を作る、減少していれば新たに作るのは控えた方が良いなどの判断に役立ちます。

ruri-co

Google以外の企業が提供するツールでおすすめなのはruri-coです。ruri-coは調査したいキーワードを入力すると、そのキーワードで上位表示されている記事の多くが順位取得している他のキーワードを表示してくれます。どのような要素を含むと良いのか、同時に狙えるキーワードは何かを判断する材料になります。

ロングテールキーワードを狙ってサイトを上位表示させよう

ロングテールキーワードとは、3語以上で構成される、検索ボリューム1,000以下のキーワードです。ユーザーの大きな流入は期待できませんが、ビッグキーワードより上位表示やコンバージョンしやすいなどのメリットがあります。ロングテールキーワードで記事を作成する場合、まずはキーワードを洗い出したうえでグループ分けするのがおすすめです。

Googleなどが提供するツールも活用すると、効率的にキーワードを選定できます。ロングテールキーワードを取り入れて、サイトを上位表示させましょう。

パンタグラフでは、ロングテールキーワードに限らず、サイトに合わせたキーワード設計~記事制作を一貫してサポートしています。キーワード設計にお悩み等、コンテンツSEOに関するご質問がございましたら、ぜひお気軽にご相談(無料)ください。

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