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ユーザビリティとは?Webサイト・アプリでの意味と改善方法を解説
UI/UXデザイン 2026.06.17

Webサイトやアプリ、さまざまな商品などについて、「ユーザビリティ」という言葉を耳にする機会が増えたのではないでしょうか。
ユーザビリティは、一般的に「使いやすさ」という意味ですが、IT業界ではさらに発展させた意味でも使われます。この記事では、そんな「ユーザビリティ」について、Webサイトやアプリでの意味や改善方法を解説します。
なお、「ウェブユーザビリティの定義について詳しく解説した記事」および、「Webサイトのユーザビリティを確認するヒューリスティックス分析についての記事」も併せてごらんください。
目次
ユーザビリティとは何か?ITにおける意味を解説
Webサイトやアプリでの「ユーザビリティ」とは、簡単に言うと「ユーザーがそのWebサイトやアプリで目的を達成するために、効率のいい方法で、ストレスなく一連の操作を行えるかどうか」を表すものです。

例えば、ECサイトにおいて、購入ボタンがとこにあるのかわからずユーザーが迷ってしまう場合はユーザビリティが高い(いい)とは言えません。逆に、初めて訪れたユーザーでも商品の検索から購入までスムーズにできた場合、そのWebサイトはユーザビリティが高いと考えられるでしょう。
ユーザビリティは、単純な「使いやすさ」という言葉では表されない、わかりやすさやユーザーの快適な使い心地も含んだ考え方だといえます。

ユーザビリティとよく似た言葉「アクセシビリティ」「UI/UX」とは
ユーザビリティと同じような場面で使われる言葉に、「アクセシビリティ」や「UI/UX」があります。以下では、それぞれの言葉が持つ意味を解説していきます。
アクセシビリティとの違い
ユーザビリティと似た場面で使われる言葉のひとつに「アクセシビリティ」があります。アクセシビリティも、場合によっては「使いやすさ」というニュアンスで使われることがあります。しかし、アクセシビリティの基本的な意味は「アクセスしやすさ」となっています。つまり「そのWebサイト、またはそのWebサイト上の情報や機能にたどり着くまで」に焦点が当たっているといえます。
UI/UXとの違い
ユーザビリティとよく混同される概念に「UX(ユーザーエクスペリエンス)」と「UI(ユーザーインターフェース)」があります。それぞれの意味と関係性を整理しておきましょう。
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概念 |
定義 |
Webサイトにおける具体例 |
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ユーザビリティ |
製品やサービスの「使いやすさ・効率性・満足度」を指します。ISO 9241-11では「特定のユーザーが特定の目標を達成するための有効さ・効率・満足度の度合い」と定義されています。 |
フォームのエラーメッセージがわかりやすい、メニューの項目名が直感的に理解できるなど。 |
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UX(ユーザーエクスペリエンス) |
製品・サービスとの接触全体を通じてユーザーが得る体験・感情の総体です。ユーザビリティを包含する、より広い概念です。 |
サイトを訪れてから購入・お問い合わせを完了するまでの一連の体験全体。 |
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UI(ユーザーインターフェース) |
ユーザーと製品・サービスをつなぐ接点(画面・ボタン・レイアウトなど)そのものを指します。ユーザビリティを実現するための手段の一つです。 |
ボタンの色・フォントサイズ・入力フォームのデザイン・ナビゲーションの配置など。 |
3つの関係性を一言で表すと、「UIはユーザビリティを実現する手段であり、ユーザビリティはUXを構成する要素の一つ」です。ユーザビリティが高いサイトは、UX全体の向上にも直結します。
ユーザビリティの主な評価指標
ユーザビリティを改善するためには、まず「現状を正しく測定する」ことが重要です。主観的な印象ではなく、以下の定量・定性指標を組み合わせて評価することで、課題の優先順位が明確になります。
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指標 |
概要 |
活用場面 |
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タスク成功率 |
ユーザーが設定された課題(商品を購入する・フォームを送信するなど)を完了できた割合です。数値が低いほど、操作の途中でつまずいている箇所があることを示します。 |
ユーザビリティテスト・ユーザー行動分析 |
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タスク完了時間 |
ユーザーが課題を完了するまでにかかった時間です。同じタスクを完了するのに時間がかかるほど、操作効率が低いことを意味します。 |
競合サイトとの比較・改善前後の比較 |
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SUS(システム・ユーザビリティ・スケール) |
10項目の質問への回答を元に0〜100点で評価するアンケート手法です。68点以上が平均的なユーザビリティの水準とされています。 |
改善施策の効果測定・定期的なモニタリング |
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NPS(ネット・プロモーター・スコア) |
「このサービスを他者に勧めたいか」を0〜10で評価する指標です。ユーザビリティそのものの測定というよりは、体験全体の満足度・推奨意向を測る指標です。 |
ユーザー満足度の定点観測 |
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エラー発生率 |
ユーザーが操作中に誤った操作をした回数・割合です。入力フォームの送信エラーやナビゲーションの迷子が多いほど高くなります。 |
フォーム改善・ナビゲーション設計の見直し |
これらの指標は単体で使うのではなく、「タスク成功率+タスク完了時間」のように複数を組み合わせることで、より精度の高い課題特定が可能になります。定期的に計測し、改善前後で比較する習慣をつけましょう。
ユーザビリティの改善方法
ユーザビリティを改善するためには、感覚的にデザインを変えるのではなく、以下の手順で体系的に取り組むことが重要です。
STEP 1:現状の課題を特定する
まず、GA4などのアクセス解析ツールでどのページ・どのステップで離脱が多いかを確認します。「どこで」「どのくらい」ユーザーがつまずいているかを把握することが改善の起点です。ヒートマップツール(Mouseflow・Hotjarなど)を併用すると、ユーザーの実際のクリック・スクロール行動を視覚的に確認できます。
STEP 2:評価手法で原因を深掘りする
課題のあるページや機能を特定したら、ユーザビリティテスト・ヒューリスティック分析・アンケートなどの評価手法で「なぜつまずいているか」の原因を掘り下げます。数値データだけでは見えない「ユーザーの思考・感情」を把握することが、的確な改善につながります。
STEP 3:改善施策を立案・優先順位をつける
特定した課題に対して改善案を複数立案し、「影響範囲の大きさ」と「実装コスト」のバランスで優先順位をつけます。全課題を一度に解決しようとするのではなく、最もコンバージョンへの影響が大きい箇所から着手することが効率的です。
STEP 4:改善を実施してA/Bテストで検証する
改善施策を実装したら、A/Bテストや改善前後の比較でその効果を定量的に検証します。「変えたことで成果が改善したか」を数値で確認することで、次の施策の精度も上がります。改善→検証→再改善のPDCAを継続することが、ユーザビリティ向上の本質です。

具体的な改善のポイント
ユーザビリティ改善の具体的なポイントとしては、以下のような施策が挙げられます。
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ナビゲーションの整理 |
メニュー項目を5〜7項目程度に絞り、ラベル名をユーザーが直感的に理解できる言葉に統一します。 |
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フォームの最適化 |
入力項目を必要最低限に絞り、エラーメッセージをリアルタイムで表示することで離脱を防ぎます。 |
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ページ読み込み速度の改善 |
画像のWebP化・遅延読み込みの実装・不要なスクリプトの削減で表示速度を改善します。 |
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モバイル対応の徹底 |
タップターゲットのサイズを44px以上に確保し、スマートフォンでの操作性を優先した設計にします。 |
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エラー・フィードバックの改善 |
「何が問題か」「どう修正すればいいか」を具体的に示すエラーメッセージを設置します。 |
2026年現在では、ほとんどのWebサイトがレスポンシブデザインとなっています。
詳しくは、「レスポンシブデザインについての記事」をご覧ください。
まとめ:ユーザビリティ改善は継続的なPDCAで
ユーザビリティとは、Webサイトやアプリの「使いやすさ」を示す概念であり、有効さ・効率・満足度の3要素で構成されます。UIやUXと混同されやすいですが、「UIはユーザビリティを実現する手段、ユーザビリティはUXを構成する要素」という関係性を理解しておくことが重要です。
ユーザビリティを改善するためには、アクセス解析で課題を特定し、ユーザビリティテストやヒューリスティック分析で原因を深掘りしたうえで、A/Bテストで効果を検証するPDCAサイクルを継続することが重要です。
「離脱率が高いのにどこを改善すべきかわからない」「ユーザビリティを改善したいが社内に専門家がいない」という場合は、UI・UXの専門家によるヒューリスティック分析や診断サービスを活用することが、最も効率的な解決策になります。
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