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2026年IT/Webトレンド予測を半年で振り返る。何が現実になり、何がこれからなのか

その他 2026.07.23

2026年IT/Webトレンド予測を半年で振り返る。何が現実になり、何がこれからなのか

パンタグラフでは、2018年から毎年1月にIT・Webトレンド予測の記事を公開しています。9年間、その年に注目すべきキーワードを独自の視点で選び、解説を続けてきました。

この予測は「当てること」を目的にしているわけではありません。技術やビジネスの大きな潮流を捉え、読者の皆さまが次の一手を考えるきっかけを提供することを重視しています。

2026年も、すでに半年が経過しました。今回は、年始に発表した「【2026年版】IT・Webトレンド予測」を振り返り、何が現実になり、何がこれからの課題なのかを検証してみたいと思います。

① AI社会の加速

年始の予測では、「AIエージェント」「AI PC(AI パソコン)」「AI副業」の3つを、AI社会の加速を象徴するキーワードとして挙げました。半年が経過した今、それぞれどう変化したのかを見ていきましょう。

◎ AIエージェント

これはかなり予測通りの展開となりました。

2026年前半は、「AIチャット」に質問して答えを得る使い方に加え、AIが一定の業務を進める使い方が、企業での導入・実証を中心に広がり始めました。各社がエージェント機能の強化を進めるなか、複数のAIエージェントが役割分担してタスクを処理する考え方にも注目が集まっています。

○ AI PC

普及は始まったものの、「AI PCだから買う」というよりは「買い替えたらAI PCだった」というくらいの温度感にとどまっています。まだ爆発的な広がりには至っていません。

△ AI副業

コンテンツ制作やWeb制作では、AIを活用した副業への関心や実践が広がりました。ただし、その内実は「AIだけで稼ぐ」というより、「AIを使いこなし、成果物の品質や業務効率を高められる人が稼ぐ」という方向にシフトしているように見えます。

AIによるタスク推進

② UX・デバイス進化

年始の予測では、「ゼロUI」「ポストスマホ」の2つを挙げていました。半年が経過してみると、スマートフォンは依然として主役の座にありますが、AIとの対話のあり方は「検索」から「会話」へと変わりつつあります。

ゼロUIについては、まだ画面が完全になくなるような段階には至っていません。一方で、AIによる自動提案や要約、音声操作、利用状況に応じたレコメンドなど、ユーザーが細かく検索・操作しなくても目的を達成できる体験は広がりつつあります。

UIそのものの変化は派手ではないものの、UXは確実に変わってきていると言えるでしょう。今後は、ユーザーがAIに何を任せ、どこで自ら判断するかを適切に設計することが、より重要になりそうです。

③ 政策・制度

政策・制度は、動きの速い分野でした。

AIガバナンスやデジタル規制は、企業にとって「知っておくべきニュース」から「実務で対応すべき前提」へと変わりつつあります。一方で、一般ユーザーが日常的に体感する変化はまだ限定的です。

④ モビリティ

ロボタクシーや人型ロボットは、ニュースで頻繁に目にするようになりました。ただし、一般生活への浸透はまだ限定的な段階です。

この半年は「未来を感じる」段階から「一部では実用化」の段階へと進んだ半年でした。

⑤ 平成レトロ/ポップデザイン

これは意外と当たりだったと言えるでしょう。

AIが大量に画像を生成できるようになった今だからこそ、手描き感のあるイラストや、親しみを感じる配色、少し不完全さを残したアナログな質感を取り入れたデザインが注目されています。

デザイン進化

総評

半年を振り返ると、一番大きかった変化は「生成AI」そのものではなく、「AIが仕事をする」という考え方への変化です。

2023〜2025年は「AIを使ってみよう」という段階でしたが、2026年前半は「AIを業務フローに組み込もう」という段階へと変わりました。AIはチャットツールという位置づけから、実務を担う存在へとその役割を変えつつあります。

その一方で、ポストスマホやロボティクスといったテーマは、予想どおり「一気に普及する」のではなく、数年単位で徐々に社会へ浸透していくテーマであることも、この半年で改めて感じました。

9年分の答え合わせ

2018年から続けているシリーズだからこそ、ここで一度、長期の答え合わせをしてみたいと思います。
各年、実際に記事で取り上げたキーワードと、その後の実際の広がり方を一覧にまとめました。

当時取り上げたキーワード

今振り返ると

2018

フラットデザイン2.0/マテリアルデザイン

◎ その後のUIデザインの標準的な考え方として定着

2019

PWA/QRコード決済/5G/プロトタイピングツール/無人レジ

○ QRコード決済と5Gは社会インフラ化。PWAや無人レジは一部定着にとどまる

2020

5G/XR/自動運転/スーパーアプリ/テレワーク

◎ テレワークはコロナ禍で一気に定着。5Gも普及。自動運転・XRは発展途上が継続

2021

D2C/音声UI/オンラインイベント/ニューモーフィズム/DX

○ DXは合言葉として定着。D2Cも一定の市場を形成。ニューモーフィズムは一時的なトレンドで沈静化

2022

RPA/バーチャルイベント/BIツール/ノーコード・ローコード/サステナブル

○ RPAとノーコード・ローコードは着実に業務に浸透。サステナブルは継続テーマ化

2023

メタバース/Web3.0/画像生成AI/LPWA/HAPS

△〜◎ 画像生成AIは想像以上のインパクト。メタバース・Web3は過熱後に再定義が進行中

2024

モビリティ/宇宙ビジネス/空間コンピューティング/Webデザイン潮流/NFT/AI仮想キャラクター

△ 空間コンピューティングやNFTは限定的。AI活用の裾野拡大という方向性は継続

2025

偽情報セキュリティ/インクルーシブデザイン/AGI/2025年の崖/電動モペット

○ 2025年の崖・偽情報対策は現在進行形の課題。AGI到来は依然として議論が続く

2026

AI社会の加速/UX・デバイス進化/政策・制度/モビリティ革新/デザイン潮流

半年経過時点では、本稿のとおり概ね予測どおりの展開

こうして並べてみると、「派手に登場してすぐ実用化されるテーマ」よりも、「地味に、しかし着実に社会へ浸透していくテーマ」の方が多いことがわかります。5G、DX、RPA、ノーコードといったキーワードは、当初は目新しい言葉として扱われていましたが、今では説明不要なほど当たり前の存在になりました。

この「8年分の答え合わせ」は、単年のトレンド予測だけでは見えてこない、IT・Webトレンドの本当の広がり方を映し出す資産だと考えています。

おわりに

2026年後半も、AIエージェントを中心とした「AIが仕事をする」という流れは、さらに加速していくと予想されます。一方で、ポストスマホやモビリティ、政策・制度といったテーマは、引き続き数年単位でじっくりと動向を見ていく必要があるでしょう。

パンタグラフでは、今後もIT・Webトレンドの動向を追いながら、皆様のビジネスに役立つ情報を発信してまいります。

自社のWebサイトやサービスに、今回ご紹介したトレンドをどう取り入れていくべきかお悩みの方は、お気軽にパンタグラフまでご相談ください。

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