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Webアプリとは?特徴やアプリケーション開発について解説
制作/開発 2019.11.20

Webアプリという言葉を聞いて、「Webサイトなの?アプリなの?」と混乱したことがある人もいると思います。
Webアプリとは、ブラウザ上で利用できるアプリのことです。
手軽さが特徴で、ユーザーにとっても、開発する企業にとってもメリットがあります。
この記事では、Webアプリに興味がある企業担当者に向けて、特徴やメリット、開発の流れについて解説します。
目次
Webアプリの概要について
Webアプリとは?Webサイトとの違いは?
Webアプリとは、Webサーバー上で動いているアプリケーションのことを指します。
Webアプリとよく混同されるものとして「Webサイト」があります。
明確な定義はありませんが、「Webサイト」といえば、企業の公式ホームページなどをさします。
興味のある記事を読んで、情報収集することが主な目的です。
一方で「Webアプリ」は、Webサイトの中でも多機能で、コメントやデータの加工、商品の購入などができる、インタラクティブなものを指します。
具体的な例として、YouTubeやTwitter、食べログがあります。
みなさんは、以下のような経験がないでしょうか。
- Googleで予約したいお店を調べると、食べログでお店のページが出てきて、そこから予約した。
- YouTubeで好きな歌手の新曲を視聴して、自分のアカウントから評価やコメントをした
- Safariで話題のキーワードを調べていたら、関連するTwitterのツイートが表示されたので、投稿主のアカウントをフォローした
このように、「食べログ」「Youtube」「Twitter」などのアプリをダウンロードしていなくても、GoogleやYahoo!、Safariといった検索エンジンでサービスのWebサイト版を開き、利用することができます。
このようなページこそが、Webアプリです。
Webアプリとネイティブアプリとの違いとは?
Webアプリとよく対比されるものに、ネイティブアプリがあります。
ネイティブアプリとは、App StoreやGoogle Play Storeなどからスマートフォンにダウンロードできるような、いわゆる「アプリ」のことです。
ネイティブアプリは、基本的に端末上のシステムを使って動きます。そのため、端末にアプリをダウンロードしないと利用できません。
しかし、その分Webアプリよりも動作が早いというメリットがあります。
一方で、ネイティブアプリのデメリットとしては、開発コストの高さがあります。
スマートフォン向けのネイティブアプリを作る場合に、iOSとAndroid版を用意するなら、開発者は2つのアプリを作成しなくてはいけません。
費用も期間も、Webアプリを開発するより多くかかります。
Webアプリとネイティブアプリをどちらも開発している例として、飲食店の評判を調べる「食べログ」があります。
スマートフォンアプリの「食べログ」をダウンロードすれば、アプリ専用の画面が開き、お店の検索や予約などをすることができます。
しかし、アプリを持っていなくても、検索エンジンで「食べログ」と検索すれば、アプリとそっくりなサイトが表示されます。
このとき、「食べログ」は、他のサイトを閲覧するときと同じように、検索ブラウザの画面のまま、表示されているはずです。
この場合はWebアプリとなります。
なお、最近では、WebサイトをWebアプリのように利用できる“PWA”という技術があります。
PWAを使えば、ネイティブアプリでなくても、ホーム画面にアイコンを置いたり、プッシュ通知を送ったり、といった機能を実装することができます。
PWAについては、こちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひご参照ください。
Webアプリでできることとメリットについて
Webアプリは開発次第でできることは無限大
現在、さまざまなサービスでWebアプリが制作され、その機能は多岐にわたります。
乗換案内のWebアプリなら、ユーザーが知りたい電車の乗り換え順序をすぐ調べられますし、不用品を売りたい時はメルカリのWebアプリを使えます。
つまり、Webアプリが実現できるサービスは数えきれないほどあり、企業のアイデア次第で多くの利用者を集められるでしょう。
Webアプリのメリット
企業側のメリット
Webアプリの開発は、前述した通り、ネイティブアプリよりもコストを抑えられる点がメリットとなります。
また、Webアプリはアップデートしやすいというメリットもあります。
ネイティブアプリのアップデートはユーザーにゆだねられ、企業側でコントロールできません。
WebアプリならWebサーバー側でアップデートできるため、すぐに更新できます。
ユーザー側のメリット
ユーザーがWebアプリを利用するメリットは、なんといっても“手軽さ”が挙げられます。
アプリをダウンロードしなくても利用可能であるため、通信のデータ容量、いわゆる「ギガ」を節約できます。
Webサイトをブックマークしていれば、日常的な利用でも手間がかからないので、こちらを好んで使う人もいます。
Webアプリで成果を出すポイントとは何か
Webアプリは、ネイティブアプリのようにApp StoreやGoogle Play Storeの審査を通過せず利用してもらうことができます。
アプリマーケットを介さない点はメリットといえますが、ユーザーへの認知度で見ると、不利ともいえるでしょう。
Webアプリの認知度アップに関して工夫すべき点としては、以下のようなポイントがあります。
- 階層化してユーザーが使いやすいように設計する
- SEO対策を行い、検索からの流入を増やす
Webアプリを開発する場合、Webサイトと同じように階層を作って、コンテンツを見やすく設計していきます。
また、ネイティブアプリはダウンロードして利用するので、ユーザーは「サービスを利用したい」と思って利用します。
一方で、Webアプリは“気づいたら利用していた”というユーザーが多く、動線が不安定です。
そのため、効果的にSEOを行い、流入数を増やすといった対策も欠かせません。
Webアプリの開発の大まかな流れ――通常のWebサイトとは何が違う?
ここでは、Webアプリ開発のおおまかな流れについて解説します。
クライアントサイドのアプリを開発
Webアプリでは、ユーザーが閲覧する画面をクライアントサイドといいます。
クライアントサイドは、アプリの全体像を設計してデザインやコード入力で開発を始めます。
この部分は、従来のWebサイト制作と同じ方法です。
クライアントサイドで使用する主な言語は、HTMLやCSS、JavaScriptが主流です。
サーバーサイドのアプリを開発
WebアプリがWebサイトやネイティブアプリと違う点は、サーバーサイドの開発です。
ユーザーから見えないサーバー側のことをサーバーサイドといいます。
Webアプリは、クライアント側が送った要求を、サーバー側で処理することで動いています。
使われるプログラミング言語とフレームワーク
最近人気の言語として、Python(パイソン)があります。
PythonはAIや人工知能のプログラミングにも使われるため、認知度が高まっています。
そのほかフロントエンドでも使われるJavaScript、プログラミング初心者にもおすすめのPHP、日本で生まれたRubyなどがあります。
また、各言語には「フレームワーク」という、よく使われる機能をまとめたものがあります。
Webアプリ開発の際には、Webフレームワークを活用することで、効率的に制作することができます。
PHPならCakePHP、RubyならRuby on Railsが有名です。
サーバー・DBの設置
Webアプリでは、Webサーバーの設置・構築が必要です。
アプリの規模に合わせて、レンタルサーバーやクラウドサーバーを活用するのが一般的です。
また、Webアプリには、データを格納しておくためにデータベースが必要です。
Webアプリに必要なデータは、すべてこのデータベースに保存されています。
開発に使われる主な言語は、OracleやMySQLなどが挙げられます。
ただし、このようなWebアプリの開発を行うためには、膨大な知識・スキルが必要になりますので、専門家に頼るのも1つの手でしょう。
この記事では、Webアプリの特徴と仕組み、開発の流れについてご紹介しました。
パンタグラフでは、Webアプリの開発はもちろん、戦略の段階からしっかりサポートいたします。
また、PWAについてのご相談もお待ちしております。
興味がある方は、ぜひ、お気軽にお問合せください。
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