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プッシュ通知の仕組みは?種類や主な効果、配信のポイントを解説

マーケティング 2023.02.27

プッシュ通知の仕組みは?種類や主な効果、配信のポイントを解説

 

「ユーザーの顧客満足度を高めて、リピーター獲得につなげたい」
「顧客育成に役立つ方法を模索している」
「顧客の囲い込みに有効な手法が知りたい」

このような悩みを解決してくれるのがプッシュ通知です。
プッシュ通知は、スマホのアプリからメッセージを通知してくれる仕組みのことです。またスマホだけではなく、Webサイトでプッシュ通知を実装する方法もあります。
今回はプッシュ通知の仕組みや3つの効果、配信のポイントなどを徹底解説します。

 

プッシュ通知とは?

プッシュ通知とは、スマホアプリと外部のサーバーが連携して、ユーザーにとって必要な情報をスマートフォンなどに配信する仕組みのことです。
スマホアプリを起動していない状態でもスマートフォンの画面に表示されるため、ユーザーの目に入りやすく、メールに代わる通知手段として広く普及しています。

プッシュ通知はスマホアプリを利用したマーケティングにおいて非常に有用です。
例えば商品の割引情報やセール情報など有益な情報を通知して、アプリ経由で購買につなげられれば、売上の向上を狙うことも可能です。

このように便利なプッシュ通知ですが、スマホアプリだけでなく、パソコン向けのWebサイトでも表示させることができます。
自社サイトの更新情報やクーポンの発行のお知らせ、新商品のPRなど、サイトへの誘導を促したい時に、パソコン向けのプッシュ通知は効果的に機能します。

プッシュ通知のイメージ

ここからは、プッシュ通知の種類について見ていきましょう。

リモートプッシュ通知

リモートプッシュ通知は、スマートフォンやタブレットなどの電子機器がインターネットに接続されている際に配信されるプッシュ通知です。

リモートプッシュ通知はスマートフォンのアプリなどによく利用されています。例えばSNSの受信通知や、ゲームの更新通知が届いた経験があるでしょう。他にも通販アプリのキャンペーン情報などに利用されるなど、リアルタイムの情報配信に向いている方法です。

ローカルプッシュ通知

ローカルプッシュ通知は、起動中もしくは起動していたスマートフォンのアプリから配信されるプッシュ通知です。

先述の通り、リモートプッシュ通知は、オンラインに接続した状態でなければ通知が届きません。対してローカルプッシュ通知は、オフラインでも通知されるのが特徴です。

よく利用されているアプリはアラームやカレンダー、リマインダーなどです。設定した時間になると、デバイスが通知してくれるのでタスクやスケジュール忘れを防ぐのに役立ちます。

リッチプッシュ通知

プッシュ通知のメッセージ内に動画や画像、そしてアプリを操作する機能が含まれている「リッチプッシュ通知」が普及しており、多くのAndroid OSやiOSに取り入れられています。
リッチプッシュ通知の詳細や事例については、当ブログの「リッチプッシュ通知とは?国内外のクリエイティブ事例7選」にて紹介していますので、併せてご覧ください。

Webプッシュ通知

Webプッシュ通知は、Webサイトから配信される通知です。Webブラウザを経由して通知される仕組みで、音や画面表示などで必要な情報を通知してくれ、スマートフォンやパソコンでも通知を受けられます。

例えば、会社で利用しているクラウド型連絡ツール(Microsoft Teams、Chatwork、Slackなど)にメッセージを受信した際、パソコン画面に通知されるといった具合です。 またWebプッシュ通知は、Webサイトで受信の許可をすると、Webサイトを開いていなくても通知を受信できるのも特徴です。

プッシュ通知の仕組み

それでは、プッシュ通知を実装するには、具体的にどのような技術を使えば良いのでしょうか。

プッシュ通知はデバイスやOSなどによって、実装方法が異なります。
ここでは「Androidアプリ」「iPhoneアプリ」「ブラウザ」「PWA」を利用したプッシュ通知の仕組みを解説します。

Androidアプリでのプッシュ通知

Androidアプリでプッシュ通知を行うためには、Googleが開発しているFCM(Firebase Cloud Messaging)と呼ばれるプラットフォームを使います。FCMはAndroid OSやiOS、Webに対して信頼性の高い方法でプッシュ通知を配信できるサービスです。

Androidアプリのプッシュ通知を送受信するシステムは、以下の3つから構成されています。
・スマホアプリ(デバイス)
・配信サーバー(ここではFCM)
・アプリケーションサーバー

プッシュ通知を配信する時は、アプリケーションサーバーがデバイストークンとメッセージを指定して、配信サーバーに依頼します。

依頼を受けた配信サーバーは指定されたデバイストークン宛にプッシュ通知を配信します。

スマホアプリはデバイストークンと呼ばれるIDで識別されているので、プッシュ通知を受信したスマホアプリにより、デバイスの画面に通知が表示されるのです。

これがプッシュ通知の基本的な仕組みです。

なおGoogleはプッシュ通知を提供するプラットフォームとしてGCM(Google Cloud Messaging)を提供していました。
しかしGCMは2019年4月11日に廃止され、FCMへ移行しています。

iPhoneアプリでのプッシュ通知

iPhoneアプリへのプッシュ通知は、AppleのAPNs(Apple Push Notification Server)と呼ばれる配信サーバーを利用します。
APNsを利用したプッシュ通知の仕組みは、FCMを利用した場合とほぼ同じです。デバイストークンを指定して、プッシュ通知のメッセージを配信しています。

また、Googleが開発したプラットフォームのFCMでもiPhoneアプリにプッシュ通知ができます。FCMはAPNsの仕組みを利用しており、iPhoneなどのiOSへプッシュ通知を配信できるためです。

iOSプッシュ通知のイメージ

ブラウザ(API)でのプッシュ通知

ブラウザのプッシュ通知は、Webプッシュ通知と呼ばれ、APIの導入で実現できます。

例えばWebサイトを閲覧していると、通知の許可を求められた経験はありませんか。ここで表示された「通知の許可」を承認することで、プッシュ通知が届くようになります。

このようにWebサイトにプッシュ通知機能を実装するには、APIのコードを埋め込む必要があります。つまりプッシュ通知を実現するためには、APIを提供している外部ツールを利用することも一つの方法です。

外部ツールの中には、プッシュ通知を行うだけでなく、マーケティングオートメーション(MA)のための機能を設けているツールもあります。 無料のツールから有料のツールまで数多く公開されているので、目的や費用に応じて利用を検討してもよいでしょう。

ただし、Webプッシュは使用しているブラウザによって相性があるので、対応できたりできなかったりする点がデメリットです。

PWAでのプッシュ通知

PWA(Progressive Web Apps)でもプッシュ通知を利用できます。

PWAとは、スマホやタブレットのブラウザ上で動作しているWebページを、アプリ(ネイティブアプリ)のように扱える技術のことです。
PWAで動作するプッシュ通知は、JavaScriptなどプログラミング言語を使うことで実装できます。しかし、対応しているブラウザに依存することが多く、外部ツールを導入してプッシュ通知を実装する方法が採用されることもあります。

PWAについて詳しくは、「PWAとは?Webサイトを「ほぼアプリ化」する方法」で解説していますので併せてご覧ください。

また、PWAにおけるプッシュ通知の事例について、は当ブログの以下記事で紹介しています。他サイトのデザインやUIなどを参考に、自社サイトの改善にお役立てください。
PWA導入サイトのホーム画面アイコン追加とプッシュ通知のUIパターン 事例30選
PWAのメリットを最大限活かす!ホーム画面アイコン追加とプッシュ通知のUIパターンを徹底解説!

プッシュ通知の3つの効果

プッシュ通知を導入することで得られる効果は主に3つあります。

スマホアプリ・Webサイトへの再訪問率が高まる

プッシュ通知を利用することで、ユーザーがアプリやWebサイトの存在を忘れるリスクを低減できます。なぜなら、プッシュ通知をタイミングよく送ったり、ユーザーにメリットのある情報を届けたりすることで、アプリ使用やWebサイトへの再訪問を促せるためです。

アプリやWebサイトに再訪問を促すことで、リピーターの獲得や収益アップが期待できるため、プッシュ通知は、顧客を囲い込むためにも必要な機能といえるでしょう。

プッシュ通知によるさまざまな効果のイメージ

顧客ロイヤリティを高められる

プッシュ通知は、メルマガなどの他の手段に比べて、メッセージ開封率が高いのが特徴と言われています。プッシュ通知をうまく活用し、ユーザーとの接触機会を増やすことで顧客ロイヤリティを高める効果が期待できるでしょう。

ただし、過度な頻度でプッシュ通知を送るとユーザーが通知を煩わしく感じるため注意が必要です。最悪の場合、アプリのアンインストールやプッシュ通知の拒否などにつながってしまいます。効果を得るためにも適切な頻度で、ユーザーに役立つ情報を発信することが重要です。

情報をリアルタイムに配信できる

ユーザーにリアルタイムで情報を配信できることも、プッシュ通知の効果の一つです。
ユーザーがスマホアプリを立ち上げていなくても、最新の情報を配信することができるため、スマホアプリの有用性を認知してもらえます。

プッシュ通知の効果を高めるポイント・注意点

プッシュ通知はユーザーに直接情報を配信できる便利な機能です。しかし、運用方法を間違えてしまうと、ユーザーの信頼を失うなど逆効果にもなりかねません。

そこで、プッシュ通知の効果を高めるポイント・注意点を押さえておきましょう。

ユーザーの行動に合わせた配信を行う

プッシュ通知の効果を高めるためには、配信する時間帯が重要なポイントです。

ユーザーによってスマホやアプリ、サイトを利用する時間が異なります。その時間に合わせて配信することで、ユーザーの行動とマッチして開封されやすくなります。

反対に、ユーザーが忙しい時間帯や就寝中にプッシュ通知を送ってしまうと、開封されにくくなるばかりか、迷惑がられることもあるでしょう。逆効果とならないように、しっかりとユーザーの行動を分析したうえで、いつ配信するのが適切かを検討してください。

ユーザーのニーズにあった文言を設定する

プッシュ通知の効果を高めるポイントは、配信内容の文言に工夫をこらすことです。具体的には、ユーザーがタップしたくなるような、ユーザーの興味関心を引くようなキャッチーな文言にしましょう。しかし、どのような文言にすれば良いかわからないと思う方もいるかもしれません。

そのような方におすすめの方法は、A/Bテストです。A/Bテストは2つの文言を配信して、どちらの文言の開封率が高いかを確認する方法です。何度もA/Bテストを繰り返すことで、ユーザーが好む文言の傾向が見えてくるでしょう。

適切な配信頻度を保つ

プッシュ通知は便利な機能の反面、過剰に送信すると逆効果になることもあります。もし自分の場合で考えてみるとどうでしょう。頻繁にプッシュ通知が来ると、通知をオフにしたくなりませんか。

ユーザーも同様に送信頻度が多すぎると、通知をオフにしたり、アプリをアンインストールしたりするリスクが高まります。反対に送信頻度が少なすぎると、アプリ・サイトへの認知度や信頼度が低下する恐れもあります。そのため通知の頻度は、週1回程度など、適切な頻度にすると良いでしょう。

パンタグラフでの取り組み内容

パンタグラフでは、プッシュ通知の導入から運用、CTR向上・改善のための支援まで一貫してサポートを行っております。

例えば、CTR向上の取り組みとして、Webメディアで新規記事を公開した際に、会員様向けに記事を訴求するプッシュ通知を配信する取り組みを実施しました。訴求内容の調整などの実施により、施策実施前と比べて、全記事の平均CTRが2%ポイント程度、一部のカテゴリでは平均CTRが3%ポイント程度向上しました。

サイト等へのWebプッシュ通知の導入を検討していましたら、是非お気軽にお問い合わせください。

まとめ

プッシュ通知はうまく活用し、役立つ情報やリアルタイムでの配信を行うことによって、顧客ロイヤリティを高められます。売上や収益性の向上にも貢献してくれる仕組みといえるでしょう。またプッシュ通知はアプリにのみ対応していると思われるかもしれませんが、Webサイトであっても導入可能です。積極的に導入して運用することをおすすめします。しかし、プッシュ通知で問題となりやすいのは配信頻度です。まずはユーザーがアプリやサイトの存在を忘れないために、週1回程度など適切な配信を保ちましょう。

パンタグラフでは、スマートフォンを活用したマーケティングについて、お客さまのニーズに応じたご提案をさせていただいています。
お困りのことがありましたら、是非お問い合わせください。

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