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カノニカル(canonical)とは?SEOに重要なURL正規化方法や注意点を解説

SEO 2023.11.15

カノニカル(canonical)とは?SEOに重要なURL正規化方法や注意点を解説

カノニカル(canonical)の基礎知識と、SEOで失敗しない正しい記述方法や注意点を解説します。
カノニカルとは、重複ページの存在による検索エンジンの混乱を防ぐために設定するタグです。重複コンテンツがあると、検索エンジンからの評価が分散されてしまうためSEOに良くない影響があります。重複コンテンツがある場合は必ずカノニカル設定し、SEO対策で正しい評価を獲得しましょう。

カノニカル(canonical)とは

カノニカル(canonical)とは、サイト内に内容が一致・もしくはほとんど一致した重複ページがある際に、どれか1つのURLを正規URLとして指定するタグのことです。カノニカルタグで代表させたいURLを指定することを正規化と言います。

サイト内に同じ内容のコンテンツがあると、検索エンジンはどちらを検索結果に出せばいいのか迷ってしまいます。その場合クロールに時間がかかったり、検索結果に表示されるページが日によって変わったりなどしてSEOでの評価が下がってしまうため、どちらのページが正規URLであるかを検索エンジンに伝えるために、カノニカルを設定します。

URLの正規化はテクニカルSEOの手法のひとつで、SEO上重要な意味を持ちます。テクニカルSEOについては「テクニカルSEOとは?コンテンツSEOとの違いや対策するメリットも!」で詳しくご紹介していますので、参考にしてください。

カノニカルは、検索エンジンにどのURLを正規ページとするかhtmlタグで伝えます。「カノニカルタグ」や、単に「カノニカル」と呼ばれることもあります。例外を除き、ほとんどの場合でhead要素(<hada>~</head>)内のmetaタグで設定します。

カノニカルの設定では、サイトへの訪問者を強制的に1つのURLに移行させるリダイレクトとは違い、それぞれのページにはアクセスできる状態のまま、検索結果に表示させたい正規URLを指定することができます。

例えば、商品一覧ページなどには重複コンテンツがたくさん生まれやすいですが、カノニカルタグを設定すれば、検索エンジンに代表させたい正規URLのページを伝えることができます。

リダイレクトについては「リダイレクトとは?意味や目的、具体的な設定方法を解説!」で詳しく解説していますので参考にしてみてください。

女性がラップトップを座りながら膝に乗せて検索している様子の画像

カノニカルでURLを正規化する重要性

重複コンテンツがありながら何も対策をしなかった場合、複数の同じようなページが検索エンジンに登録されることになります。そうすると、検索エンジンからの評価が分散してしまい、本来得られるべきSEO評価が受けられなくなります。「最も流入を集めたいページが検索結果に表示されず、重複ページが検索結果に表示されてしまう」ということも起きうるでしょう。そのため、検索エンジンから正しい評価を得られるように、カノニカルを使用して代表ページのURLを正規化することが重要です。

ここから解説する手順でカノニカルタグを設定することで、正規URLを指定し、評価の分散を防ぎましょう。

 

カノニカルの記述方法

カノニカルタグの記述方法を詳しく解説していきます。カノニカルには正しい記述方法があります。記述の仕方によっては効果がなくなってしまう場合があるので、正しい記述方法を確認しておきましょう。

HTMLページでhead要素に設定する

カノニカルタグはHTMLページで設定します。必ずhead要素の中(<head>~</head>の間)に記述してください。具体的には、以下の方法で記述します。

<link rel=”canonical” href=”正規化URL”>

※href=以降の””内に、正規化したいページのURLを入れます。

カノニカルタグは、body要素(<body>~</body>)の中に記述しても検索エンジンには評価されないのでご注意ください。head要素の中(ヘッダー)にいれることで、ブラウザがWebサーバーに対してページの表示をリクエストします。

また、検索エンジンのクローラーが早い段階で正規ページを認識できるように、head内の最初の方に記述するのがおすすめです。なお、カノニカルは正規ページではなく、重複コンテンツのあるページに設定することにも注意してください。

PCの検索欄の画像

「絶対URL」で記述する必要がある

カノニカルタグのhrefの属性値は、必ず「絶対URL」で記述しましょう。

URLには「相対URL(相対パス)」と「絶対URL(絶対パス)」があります。絶対URLとは「https://www.example.co.jp/seo」のように、「https://」も含むURLのことです。反対に、相対URLは「/seo」のように「https://」を含まない、ファイルの位置だけを指定するタイプの記載方法のURLです。

カノニカルタグは相対URLでも設定できますが、記述方法を間違えるリスクが高くなります。

例えば、上記の「https://www.example.co.jp/seo」のページを正規化したい場合、下の内容で記述すると間違いになってしまいます。

<link rel=”canonical” href=”www.example.co.jp/seo”>

「https://www.example.co.jp/seo」のドメインは「www.example.co.jp」のため、上記の記述だと、検索エンジンは正規URLを「https://www.example.co.jp/www.example.co.jp/seo」と判断してしまうのです。

このような間違いのリスクを避けるため、canonicalは「絶対URL(絶対パス)」で記載するようにしましょう。

人が低い机の上にあるPCを操作している画像

カノニカル設定が必要な例

カノニカル設定が必要な例は、主に次のような場合です。

  • LP(ランディングページ)と公式ページのコンテンツが大きく重複している場合
  • PC(パソコン)サイトとSP(スマートフォン)サイトが同じ内容の場合
  • AMPを設定する場合

いずれの場合も、重複コンテンツと判断されないようにするために、カノニカルタグを利用して正規化する必要があります。

AMP設定時の対応については、「AMPとは?モバイルサイトに導入すれば表示が早くなる!」を参考にしてください。

LPと公式ページのコンテンツが大きく重複している場合

LP(ランディングページ)と公式ページのコンテンツが大きく重複している場合も、URLの正規化が必要です。例えばECの商品を紹介する際など、公式ページのほかにLPを出すとコンテンツ内容が重複しやすいので、必ずカノニカルを設定しましょう。

また、広告のLPにはWeb広告計測用のパラメータがURLに付与されます。この場合、同じページが表示されていても、検索エンジンのクローラーには複数ページあると認識されてしまいます。検索エンジンの評価を正しく獲得するためにカノニカルタグを設定しましょう。

なお、LPが外部から被リンクを受けている場合には、カノニカルによる正規化をしておくことでSEO評価を受けることもできます。本体のWebサイトの評価にも間接的につながるため、カノニカル設定をしておくのがおすすめです。

PCサイトとSPサイトが同じ内容の場合

PC(パソコン)サイトとSP(スマートフォン)サイトでは画面の縦横比率が異なるため、表示する画面サイズに合わせた別のサイトを作る場合があります。内容は同じであるため、PCとSPで異なるURLを設定している場合は、カノニカルタグを設定しないと重複ページと捉えられる可能性があります。以下のようなケースです。

  • PCサイト:https://www.example.co.jp/
  • スマートフォンサイト:https://sp.example.co.jp/

このような場合にはカノニカルを設定して、PCサイトが正規URLであることを検索エンジンに示しましょう。以下のように、SPサイトのhead要素内にカノニカルタグを設定して正規化します。

【SPサイト】

<link rel=”canonical” href=”https://www.example.co.jp/”>

また、以下のように、正規ページであるPCサイトにalternate(オルタネイト)タグを設定し、SPサイトを正規URLと関連づけるとより効果的です。

【PCサイト】

<link rel=”alternate” media=”only screen and (max-width: 640px)” href=”https://sp.example.co.jp/”>

このようにオルタネイトの設定をすることで、検索エンジンのクローラーにより正しく認識してもらいやすくなります。

PCサイトをカノニカルで正規化し、SPサイトについてはオルタネイト設定をするようにしましょう。

なお、サイト訪問者の画面幅に応じて自動で表示形式を変更するレスポンシブデザインの場合は、PCサイトとSPサイトで同じURLを共有できるため、正規化する必要はありません。

レスポンシブデザインについては、「レスポンシブ ウェブ デザインとは?~基本から作り方まで徹底解説~」を参考にしてみてください。

PCの検索画面のURL欄の画像

カノニカル設定時の注意点

カノニカル設定時の注意点を解説します。

間違った方法でカノニカルタグの設定をしてしまうと、検索エンジンに意図した指示が伝わらず、SEOの評価が下がってしまいます。そのようなミスを防ぐために、次の内容には特に注意しましょう。

カノニカルは1ページに1個だけ設定する

カノニカルは1ページに1個だけ設定するようにしましょう。複数入れてはいけません。1つのページにカノニカルタグを複数記述してしまうと、検索エンジンがどちらを適用してよいか判断できないため、上手く正規化されなくなってしまいます。

URLを間違えない

基本的なことですが、URLを間違えないことも大切です。単純な入力ミスやコピーミスなどで、正規化したいURLを間違える可能性があります。間違えた場合は検索エンジンに正しく認識されず、すべてのコンテンツの評価が下がる恐れもあります。カノニカルタグを設定する際は、URLに間違いがないかどうか必ず確認をしましょう。

複数ページで構成されるコンテンツの場合は不必要

複数ページで構成されるコンテンツの場合、カノニカルを使う必要はありません。コンテンツが1ページで収まらず、2ページ目、3ページ目などの複数ページにまたがる場合は、全てのページでコンテンツが異なります。そのため、URLの正規化をする必要はありません。

カノニカルの設定が必要なページを正しく判断しましょう。複数のページではなく、全てのページを一括表示できるまとめページがある場合は、カノニカルタグを使用すると効果的です。

リダイレクトさせたい場合は不要

リダイレクトさせたい場合は、カノニカルを設定する必要はありません。サイトへの訪問者を古い記事から新しい記事に移行させたいときなどには、301リダイレクトを使います。リダイレクトでは強制的に訪問者を移行先のページに飛ばすことができますが、カノニカルタグにそのような機能はありません。目的に応じて、リダイレクトとカノニカルを使い分けましょう。

PCを触る女性の後姿の画像

カノニカル まとめ

カノニカルの基礎知識とカノニカルタグの正しい記述方法やその注意点について解説しました。

カノニカルタグは、類似した重複コンテンツの評価を集約することのできる重要なタグです。しかしメリットがある一方、使い方を間違えるとSEO評価を下げてしまう可能性もあります。カノニカルタグの記述場所や使い方をよく理解し、正しく活用して検索順位の上位表示を狙いましょう。

カノニカルの設定によるURL正規化を含め、テクニカルSEOで重要な項目を一つひとつ強化・改善し、WebページやコンテンツのSEO評価を高めていきませんか?パンタグラフではコンテンツの改善からWebサイトの改善まで幅広く請け負っていますので、お気軽にご相談ください。

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