Web集客とは?種類やメリットを知って最適な方法を見つけよう!
マーケティング 2023.05.29
「Web集客は何から始めていいか分からない」「思うように成果ができない」と悩んでいる方は多いのではないでしょうか。Web集客にはいくつかの種類があり、ベストな選択をすることで効果が最大限発揮されます。そこでこの記事では、Web集客の種類や特徴、施策の具体例などを紹介します。
目次
Web集客とは?
Web集客とは、インターネットを活用してユーザーを獲得するマーケティング方法です。例えば、Web広告や検索エンジン、SNSなどのツールを使います。
これらを活用し、自社や自身のWebサイトに流入させることで、コンテンツの閲覧数を増やしたり売上を伸ばしたりすることが目的です。
Web集客の目的
Web集客の目的はさまざまです。
- 企業の認知度の向上やブランディング
- 見込み顧客の獲得やユーザーのファン化
- 自社商品やサービスの利用、または購入
- 売上高の増加
目的や対象の人物像によって、Web集客の手法を変えることがポイントです。最適な施策を選択し情報を発信することで、自社のホームページ等にスムーズにユーザーを誘導し、高い集客効果が見込めます。
マーケティング戦略との違い
マーケティング戦略とは、どのような顧客に、どのような価値を、どのように提供するかを総合的に計画することです。例えば、市場やユーザーのニーズを分析したり、効果的な販売促進の施策を考案したりします。
一方でWeb集客は、インターネット環境での施策を通してユーザーを獲得するのが主な目的です。つまりWeb集客は、マーケティング戦略の一環といえます。
Web集客の種類は?各施策のメリット・デメリットも
Web集客は、施策や活用するツールによって効果が異なります。一般的には以下のような集客方法があります。
- オウンドメディアで行う集客
- 検索エンジン経由の集客
- SNSによる集客
- Web広告による集客
- 外部メディアからの集客
それぞれの特徴やメリット・デメリットを詳しく見ていきましょう。
自社で行う集客
自社が保有するコーポレートサイトやブログ、SNSアカウントなどのオウンドメディアから集客する方法です。
自社で行う集客は、自由度が高いことが特徴です。ユーザーにとって有益な情報や企業の思いを自由に発信できるため、狙った客層にマッチした施策をベストなタイミングで発信できます。
ただし、良いコンテンツを上げても検索結果の上位にいくまでには一定期間必要なことから、集客効果が現れるまでに最低でも3カ月〜1年はかかります。
集客方法 | メリット | デメリット | 概要 |
コーポレートサイト | ・ブランディングしやすい
・コンテンツは蓄積していくため、継続的な集客が見込める |
・中途半端なサイトだと信頼度が下がることもある | いわゆる公式ホームページ。ブログなどのオウンドメディアも含む |
メール | ・Webサイトに誘導しやすい
・低コストで行える |
・既存顧客にしかアプローチできない | メール配信でサービスの周知 |
検索エンジン経由の集客
コンテンツのSEO(Search Engine Optimization:検索エンジン最適化)を強化し、検索エンジンからECサイトなどに流入させる方法です。
SEO施策は、外部施策と内部施策の2つの方法があります。外部施策とは、上位表示させたいWebサイトに対して、関連がある他サイトからの被リンク数を増やす施策のことです。これは、Googleに「信頼度が高く質の良いサイト」と評価してもらうことが目的です。
内部施策は、HTMLソースコードを調整し、既存のWebサイトの質を上げることを目的にしています。
SEOについては「コンテンツSEOとは?対策するメリットとメディアを成長させるコンテンツの作り方」で詳しく解説しています。
また、近年はマップ検索からお店の情報を得るユーザーが非常に増えたため、MEO(マップエンジンの最適化)対策も重要になってきました。Googleビジネスプロフィールとは、Googleが無料で提供しているサービスで、企業が提供した情報がマップ上で表示される仕組みのことです。
集客方法 | メリット | デメリット | 概要 |
SEO | ・安定した集客効果がある
・継続的に集客できる
・コンテンツが資産になる |
・専門知識が必要
・効果が出るまでにある程度の時間がかかる |
GoogleやYahoo!などであるキーワードを検索した際に、自社のコンテンツが上位に来るための施策 |
MEO | ・関連度の高い顧客とマッチできる
・地域のユーザーとマッチでき、リピーターの確保が期待できる ・SEOより短期間で効果が現れる ・まだ競合が少ない |
・悪い口コミを書かれることがある
・業種が限られる |
Googleマップで特定のキーワードで検索した時に、上位に表示されるための施策 |
SNSによる集客
SNSを利用した集客も、近年重要視されている手段です。主な施策は、公式アカウントによる情報発信と広告です。自社の商品やサービスによっては、YouTubeやTikTokなどの動画コンテンツも使うことでより高い集客効果を期待できます。
ただしSNSは流行り廃りが激しく、常に飽きられない工夫をし続けなければいけません。
集客方法 | メリット | デメリット | 概要 |
SNS | ・無料で始められる
・リアルタイムで情報発信できる
・ユーザーとコミュニケーションを取りやすい |
・炎上のリスクがある
・フォロワー獲得に時間がかかる |
Instagram、Twitter、LINE、TikTokなどで公式アカウントを開設 |
Web広告による集客
Web広告は、Web集客の中では施策の効果が早く現れるのがメリットです。
テレビCMや新聞広告など従来の広告に比べると費用は抑えられますが、キーワードや条件によっては高額になることがあります。費用対効果を考えて、最適な広告の種類を選択しましょう。
集客方法 | メリット | デメリット | 概要 |
リスティング広告 | ・購買意欲が高いユーザーとマッチできる
・比較的早く効果が現れる |
・運用コストがかかる
・意図的に避けるユーザーがいる |
検索エンジンで、ユーザーが検索したキーワードにあわせて表示される |
ディスプレイ広告 | ・潜在層へのアプローチができる
・リターゲティングできる |
・コンバージョン率が低い | Webサイトの広告枠に、バナー形式で表示される |
記事広告 | ・情報量が多く、魅力を伝えやすい
・ランニングコストがかからない |
・出稿代金が高額になる
・記事作成の労力が大きい |
Webニュースやブログなどに、記事形式で掲載される |
SNS広告 | ・拡散される可能性がある
・潜在顧客とマッチングできる |
・50代以上のユーザーが少ない
・炎上のリスクがある |
SNSのプラットフォームに表示される |
リターゲティング、リマーケティング広告 | ・見込み客へのアプローチができる
・コンバージョン率が高い |
・緊急性の高いサービスには不向き
・連続で表示される可能性があり、不快に思われる |
過去に自社サイトに訪れたユーザーを追跡して表示される |
外部メディアからの集客
プレスリリース配信、比較サイトへの出稿、ポータルサイトなどの外部メディアにリンクを貼り集客する方法です。被リンクサイトの数を増やすことで、必然的にオウンドメディアへの流入が増えます。
基本的に費用がかかることがデメリットです。また、外部サイトのルールや施策に従う必要があり、運営元に振り回されることも。コンテンツはあくまで外部サイトの所有物のため、外部サイトからの集客だけに頼るのはリスクがあります。
集客方法 | メリット | デメリット | 概要 |
比較サイト | ・顕在層(サービスに興味関心が高いユーザー)にアプローチできる。
・多くのユーザーに認識してもらえる |
・一社あたりの存在感が薄れる
・競争が激しくなる |
特定のサービスの情報をまとめたサイト。価格.comが代表例 |
ポータルサイト | ・利用意欲の高いユーザーとマッチしやすい
・安定的な集客が見込める |
・情報はテンプレートに則った形で掲載されるため、競合との差別化がしにくい
|
食べログ、ホットペッパー、エキテン、ぐるなびなど |
効果的なWeb集客方法の選び方とコツ
Web集客の効果を最大限発揮するためには大切なポイントがあります。
- 目的とターゲットを明確にする
- 表現方法を考える
- 無料かどうかは一旦保留にする
まずは、ターゲットや目的を洗い出し、ペルソナ像をはっきりさせましょう。ユーザーが利用や購入にいたるまでの行動や心理を可視化する「カスタマージャーニー」を作成するのもおすすめです。
また自社のサービスにあった表現方法を考えます。自社のサービスの良さをユーザーに伝える最適な手法は、写真、動画、文章のうちどれがいいのかを明確にすることで、選択するべきツールが見えてくるでしょう。
費用面も気になるところですが、費用対効果を考えてサービスの利用、継続を検討してください。実際に取り掛かったら、常に分析と改善をすることも忘れてはいけません。SEOなどの対策を進める場合には、Googleの評価基準は日々変化するため、記事内容も定期的にブラッシュアップしていく必要があります。
Web集客のケース別具体例
目的別に選ぶべき手法を具体的に紹介します。
自社のファンを作りたい場合
SNSで集客する方法がおすすめです。カリスマ性のあるインフルエンサーを起用することで、ファン化を促すこともできます。また無料で始められることもメリットです。
サービスの魅力を伝えるには動画がいいか、文章がいいか、年齢層はどこかなど、ターゲットに合わせて活用するSNSを選択しましょう。
見込み顧客を獲得したい場合
認知拡大のためのWeb広告、オウンドメディアによるSEO対策などがおすすめです。ユーザーにとって有益な情報やサービスを提供できれば、高い効果を発揮できるでしょう。
特にまだ知名度が低いサービスの場合、インターネットの検索エンジンから自社サイトにどれだけ流入できるかがポイントになります。
売り上げを短時間で伸ばしたい場合
リスティング広告、メール配信などがおすすめです。リスティング広告は、興味関心の高いユーザーとマッチできるため、実際に行動に移すまでのハードルが低いです。
また、メールでクーポンや限定情報を配信することで、購買意欲を刺激できます。
Web集客は外部に任せてもOK
Web集客は、いくつかの種類があります。それぞれ特徴が異なるため、自社のサービスや目的にマッチした施策を選択することが大切です。
しかし、Web集客は時間がかかることやノウハウや専門知識が必要なケースが多いことから、一から始めるのはなかなか大変です。SEO対策はコンサルティング会社に、Web広告は広告代理店に相談した方がスムーズな場合もあります。自社で行うWeb集客に効果が感じられない場合は、外部に任せることを検討してみてはいかがでしょうか。
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