Web集客とは?種類やメリットを知って最適な方法を見つけよう!

マーケティング 2025.04.21

「Web集客を始めたいと考えているが何からやればいいのか分からない」「Web集客をやっているが思うように成果が出ない」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

Web集客には様々な手法があり、どの手法を選択したかによって得られる効果が変わってきます。

そこでこの記事では、18種類のWeb集客手法の特徴やメリット・デメリット、成功させるためのポイントなどについて詳しく解説します。

Web集客とは

Web集客とは、Web広告や検索エンジン、SNSなどのインターネットツールを活用して自社のWebサイトや店舗にユーザーを呼び込むためのマーケティング手法です。

最適な手法を活用して情報発信を行うと、自社のWebサイトや店舗にユーザーを集客し、コンテンツの閲覧数を増やしたり売上を伸ばしたりすることができます。

Web集客の目的

Web集客の主な目的は、主に次の4つです。

  • 自社の認知度の向上やブランディング
  • 見込みユーザーの獲得とファン化
  • 自社の商品やサービスの購入または利用
  • 売上や利益の向上

Web集客を行う際は、この4つの目的を意識して戦略を立て、ターゲットによってWeb集客の手法を変えることがポイントです。

Webマーケティングとの違い

Webマーケティングとは、Web上でのマーケティング活動全般のことを指す言葉で、商品やサービスが売れる仕組みを作ったり、販売戦略を改善したりすることも含みます。

一方、Web集客とは、インターネットツールを利用して自社のWebサイトや店舗にユーザーを呼び込む活動のことです。つまり、Web集客は「Webマーケティングの一部」ということになります。

ひと昔前まではWeb集客に集中すれば集客ができていましたが、今現在はユーザーのニーズが多様化し、それだけを考えていては集客が難しくなっています。

今後、Web集客で成功するためには、「Webマーケティング全体の中でWeb集客をどう戦略的に行うか?」という広い視点を持つことが重要だといえるでしょう。

Webマーケティングと集客の違いについては、「マーケティングと集客の違いは?集客力を上げるため方法を紹介」で詳しく解説しています。

 

メリット・デメリットを解説

Web集客と一口に言ってもその手法はさまざまです。

手法によって集客できる客層や、得られる効果が変わってくるなど得意・不得意があるので、これらをうまく自社の商品・サービスのユーザーに合わせて活用検討していく必要があります。

Web集客手法の種類は大きく分けて次の7つです。

  • 自然検索による集客
  • 有料検索による集客
  • SNSからの集客
  • 動画媒体からの集客
  • 音声媒体からの集客
  • 外部サイトからの集客
  • 直接流入

それぞれ集客手法の特徴やメリット・デメリットを一覧表にまとめました。

Web集客の種類

Web集客手法

特徴

メリット

デメリット

自然検索による集客

SEO

検索エンジンで検索した際に、自社のコンテンツを上位に表示させる

・安定した集客効果がある

・コンテンツが資産になる

・専門知識が必要

・効果が出るまでにある程度の時間がかかる

MEO

地図サービスで検索した際に、自社や店舗を上位に表示させる

・購買意欲の高い地域ユーザーにアピールできる

・SEOより短期間で効果が現れる

・悪い口コミを書かれることがある

・利用できる業種が限られる

有料検索による集客

リスティング広告

検索エンジンで検索した際に、キーワードに連動した広告が表示される

・購買意欲の高いユーザーの流入が期待できる

・比較的早く効果が現れる

・クリック数に応じた費用がかかる

ディスプレイ広告

Webサイトの広告枠にバナー形式で表示される

・潜在層にアプローチできる

・コンバージョン率が低い

記事広告(タイアップ広告)

メディアに依頼して紹介記事を書いてもらう

・第三者目線で商品やサービスの魅力を紹介してもらえる

・出稿費用が高い

リターゲティング・リマーケティング広告

過去に自社のWebサイトに訪れたユーザーを追跡して表示される

・購買意欲の高いユーザーにアプローチできる

・コンバージョン率が高い

・ユーザーに不快感を持たれる可能性がある

アフィリエイト広告

アフィリエイターの記事で商品やサービスの紹介してもらう

・自社に接点のないユーザーにアプローチできる

・費用対効果が高い

・広告がどのような記事で紹介されるのかがわからない

純広告

メディアの広告枠を買い取って広告を掲載する

・デザインの自由度が高い

・コンセプトがストレートに伝わる

・出稿費用が高い

ネイティブ広告

コンテンツに自然と溶け込む形で表示される

・ユーザーが違和感を持ちにくい

・効果が出るまでに時間がかかる

SNSからの集客

SNS運用

自社でSNSの公式アカウントを取得して情報発信する

・リアルタイムな情報発信ができる

・ユーザーとコミュニケーションを取りやすい

・フォロワーの獲得に時間がかかる

・炎上のリスクがある

SNS広告

SNSのタイムライン上に広告を表示させ

・ターゲティングができる

・自社に興味をもってくれそうなユーザーに広告を配信できる

・炎上のリスクがある

動画媒体からの集客

動画広告

動画を使って広告を打つ

・動画と音声によって多くの情報を伝えられる

・制作コストが高い

音声媒体からの集客

デジタル音声広告

インターネットラジオや音楽配信サービスに広告を配信する

・ターゲティングが可能

・効果測定の仕組みが確立されていない

外部サイトからの集客

プレスリリース

メディアに自社のニュースを発信し記事にしてもらう

・多くの人に注目してもらえる

・必ずしも記事にしてもらえるとは限らない

ポータルサイトへの掲載

飲食ポータルサイト(食べログ、ホットペッパー、エキテン、ぐるなびなど)に店舗情報を掲載する

・利用意欲の高いユーザーにアプローチできる

・安定した集客が期待できる

・競合との差別化が難しい

比較サイトへの掲載

特定のサービスの情報をまとめて比較するサイトに自社の情報を掲載する

・顕在層にアプローチできる

・競争が激化し自社の存在感が薄れる

直接流入

MAによるメルマガ配信

MAツールを利用して定期的にメルマガを配信する

・信頼性や関係性を強化することができる

・費用対効果が高い

・迷惑メールと認識される可能性がある

・開封率が低い

名刺やパンフレット、看板に掲載したQRコード

名刺・パンフレット・看板のQRコードを読み取ってもらう

・比較的高単価な商品やサービスに向いている

・高齢者などには不向きな場合がある

それぞれの集客手法について特徴やメリット・デメリットなどをより詳しく解説していきます。

 

自然検索による集客

自然検索とは、検索エンジンを使って検索した結果の広告以外の部分をいい、オーガニック検索やナチュラル検索とも呼ばれます。

自然検索には、次の2つの手法があります。

  • SEO
  • MEO

それぞれについて詳しく見ていきましょう。

SEO

SEOは、ユーザーが検索エンジン(GoogleやYahoo!など)で検索した際に、自社のWebサイトのコンテンツを検索結果の上位に表示させる手法です。

SEOは「Search Engine Optimization」の略語で「検索エンジン最適化」とも呼ばれます。

SEOには大きく分けて、外部施策と内部施策の2つの方法があります。

SEOの外部施策とは、外部サイトを通して自社サイトのSEO評価を高める施策のことです。外部サイトから自社サイトへの「被リンクの獲得」や、自社名やサイト名、商品名、サービス名などが他サイトに掲載される「サイテーション」などを行うのが主な施策です。

他にも被リンク獲得やサイテーションをしやすくするための「SNS運用」や「統計・アンケートコンテンツ作成」「サイト内画像作成」なども間接的な外部対策として挙げられます。

被リンクについては、「被リンクとは?SEOへの影響や品質について詳しく解説」で詳しく解説しているので、併せてご覧ください。

SEOの内部施策は、自社Webサイトのコンテンツの質を高めたり、サイトのユーザビリティ向上によって自社サイトのSEO評価を高めたりする施策のことです。

自社サイトで検索ユーザーが求める良質なコンテンツを発信する「コンテンツSEO」と、サイトの表示速度をあげるなどテクニカルな改善を行っていく「テクニカルSEO」の2つが主な施策です。

コンテンツSEOについては「コンテンツSEOとは?対策するメリットとメディアを成長させるコンテンツの作り方」、テクニカルSEOは「テクニカルSEOとは?コンテンツSEOとの違いや対策するメリットも!」で詳しく解説しています。

SEOは広告のように課金したらすぐに効果がでるというものではありませんが、一度検索上位表示されるとお金をかけずとも安定した集客効果が見込めます。

広告のように課金をやめたら効果が0になるということもなく、継続的な集客効果が期待でき、資産性があるというのが特徴でありメリットです。

一方で、専門知識が必要で効果が出るまでに6か月〜1年程度の時間がかかるというデメリットもあります。

SEOの詳細は「SEOとは?初心者にわかりやすく解説!検索順位が上がる仕組みと対策法」でも解説しているので、併せてご覧ください。

 

MEO 

MEOとは、ユーザーが地図サービス(Googleマップなど)で検索した際に、自社や自店舗を検索結果の上位に表示させる手法です。

MEOは、「Map Engine Optimization」の略語でマップ検索エンジン最適化ともいいます。

GoogleMapで検索結果の上位に表示されると、通常のGoogle検索結果にも表示されるため、「エリアキーワード」で検索されるような地域密着型の店舗ビジネスに特に有効で、SEOよりも短期間で効果が現れるのが特徴です。購買意欲の高い地域のユーザーに自社をアピールすることができ集客が期待できます。

一方で、利用できる業種が限られていることや、悪い口コミを書かれてしまうことがあるというデメリットもあります。

MEOについては、「MEOとは?SEOとの違い、具体的な対策方法やメリット・デメリットを紹介!」でも詳しく解説しています。

 

有料検索による集客

有料検索(ペイドサーチ)とは、検索エンジンが提供している広告サービスで、検索キーワードに関連した広告を検索結果の一部として表示させる仕組みのことです。

代表的な有料検索が次の7つの広告です。

  • リスティング広告
  • ディスプレイ広告
  • 記事広告(タイアップ広告)
  • リターゲティング・リマーケティング広告
  • アフィリエイト広告
  • 純広告
  • ネイティブ広告

それぞれ、集客できる客層や、費用対効果が異なるので、自社の商品・サービスなど訴求したいターゲットに合わせて最適な広告を選択しましょう。

 

リスティング広告 

リスティング広告は、検索エンジンで検索したときにキーワードに連動して検索結果画面に表示されるテキスト形式の広告で、検索連動型広告や検索広告とも呼ばれます。

テキストに自社のWebサイトのリンクを埋め込んで、クリックした人を自社のWebサイトに誘導することができます。

SEOなどとは違い、広告を開始すれば効果がすぐに現れるのが特徴ですが、キーワードごとにクリック単価が決められているため、クリック数に応じた費用がかかります。

また、キーワードによっては1クリック数千円以上など、高額なキーワードもあるため、「どのキーワードで広告を出すのか」「このキーワードは効果が出ないので変更」など迅速なPDCAサイクルを回していくことが重要です。

ディスプレイ広告

ディスプレイ広告は、Webサイトやアプリ上の広告枠に画像・動画・テキスト形式で表示される広告です。「画像+テキスト」や「動画+テキスト」のバナー形式で表示されるためバナー広告とも呼ばれます。

ディスプレイ広告のメリットは、「画像や動画で商品のイメージを伝えられること」「潜在層にアプローチできること」「リターゲティングができること」です。

一方で、コンバージョン率が低いというデメリットもあります。

記事広告(タイアップ広告)

記事広告(タイアップ広告)は、広告主がメディアに広告費を支払って、自社の商品やサービスを宣伝する記事を書いてもらう広告手法です。Webニュースやブログなどに記事として掲載されます。

第三者目線で商品やサービスの魅力を紹介してもらえるため、ユーザーにはコンテンツの一部として見てもらいやすく、売り込み感をうまくぼやかすことができるのもメリットです。

ランニングコストはかかりませんが、出稿費用が高額になる傾向があります。

リターゲティング広告・リマーケティング広告

リターゲティング広告・リマーケティング広告は、過去に自社のWebサイトを1回以上訪れたことがあるユーザーを追跡して広告を配信する手法です。

自社のWebサイトを訪れたことがあるということは、少なからず自社の商品やサービスに興味を持つ購買意欲の高いユーザーである可能性が高いといえます。

その時はたまたまタイミングが合わずに離脱しただけかもしれません。

そういった購買意欲の高いであろうユーザー層にアプローチできるため、コンバージョン率が高いのが特徴で、Webサイトへの再訪や購入を促すことができます。

一方で、購買意欲が高くないユーザーもいるため、連続で表示される広告に不快感を持たれる可能性があるというのがデメリットです。

アフィリエイト広告

アフィリエイト広告は、広告主がインフルエンサーやブロガーなどのアフィリエイターに記事の中で商品やサービスを紹介してもらい、その成果に応じて報酬を支払う広告手法です。

第三者の視点で宣伝してもらえるため、自社による集客手法では接点のないユーザーにアプローチすることができます。

アフィリエイト広告は、成果報酬型の広告手法なので、発生した売上の中から広告費用を賄えるのが最大の特徴です。

広告主のリスクが低く費用対効果が高いことがアフィリエイト広告のメリットといえるでしょう。

一方で、どのような記事でどのように自社の商品やサービスが紹介されるのかが分からないというデメリットもあります。

事前にアフィリエイト登録の審査で、「このサイトに掲載されるのはちょっと」「この人は信用ならないな」という方を落とすこともできるので、自社の商品・サービスを適切に広告してくれるアフィリエイターを吟味することが重要です。

また、近年ステルスマーケティング規制の強化により、「広告だと知らせずに広告をする行為」が厳しく規制されているため、アフィリエイターに「しっかりと広告だと謳った上で紹介してください」という周知をすることも必不可欠です。

インフルエンサーマーケティングの広告効果については、「インフルエンサーマーケティングの広告効果は?KPIは?費用はどのくらい?効果の高い事例のポイントは?」で解説しています。

また、「【インスタだけでは勿体ない】多様化するインフルエンサーマーケティング事例と分類」ではインフルエンサーマーケティングの事例を紹介しているので、併せてご覧ください。

純広告

純広告は、広告主がメディアの広告枠を買い取って掲載する広告です。新聞やテレビCM、Webサイトのバナーなどが純広告の代表例といえるでしょう。

広告枠を独占できるため、ブランドイメージの訴求や認知度向上に効果が高いことや、固定料金で継続的に出稿できること、デザインの自由度が高いことがメリットとして挙げられます。

一方で、出稿費用が高いことや、成果を数値化しにくく費用対効果を判断しづらいのがデメリットといえます。

純広告を活用する際は予算を考慮した上で、他の広告手法と組み合わせることが大切です。

ネイティブ広告

ネイティブ広告は、Webサイトやアプリのコンテンツに溶け込む形で表示される広告です。

たとえば、ニュースサイトの記事一覧の中に広告記事として表示されているケースや、SNSのタイムラインの中に広告が投稿として表示されているケースなどがあります。

そのため、ユーザーは広告を押し付けられているという違和感を持つことなく、自社の商品やサービスを知ってもらうことができるのがメリットです。

SNSからの集客

世の中にあるさまざまなSNSを活用した集客も有効です。

SNS集客には主に次の2つの手法があります。

  • SNS運用
  • SNS広告

利用するSNSによって客層が異なったり、自社の商品やサービスとの相性などが分かれたりするため、自社に合った媒体を選定し活用していくことが高い集客効果を得るためのポイントです。

ただし、SNSは流行り廃りが激しいため、継続的に飽きられないような工夫をしなければなりません。

SNSマーケティングについては「SNSマーケティングとは?事例をもとにやり方を解説!」もご覧ください。

SNS運用

SNS運用とは、自社でXやInstagram、LINE、TikTokなどのSNS公式アカウントを取得して情報発信を行い集客する手法です。

SNSはリアルタイムな情報発信ができユーザーとコミュニケーションが取りやすいツールで、無料で始めることができるのがメリットです。

一方で、フォロワーの獲得に時間がかかったり、炎上のリスクがあったりするなどのデメリットもあります。

代表的なSNSと特徴について一覧表にまとめました。

SNS媒体

利用者層

特徴

LINE

年齢層問わず幅広い

・チャット、電話アプリ

・LINE公式アカウントやスタンプなどさまざまな機能が利用できる

・クーポンなどが配信できる

Youtube

年齢層問わず幅広い

・世界最大の動画SNS

・動画検索や、検索画面にも出てくるため、SEOにも効果的

X(旧Twitter)

10代〜50代と幅広い。20代〜30代で過半数を占める。

・140文字いないの短い文章を投稿できるSNS(有料サービスX Premiumに加入すれば長文も投稿可能)

・リアルタイム性のある情報に適している

・拡散性が高い

・不適切なツイートが拡散されやすく、炎上しやすい

Instagram

20代〜30代の女性ユーザーが多くを占めるが、近年は40代以上の女性、30代以上の男性ユーザーも増加してきている

・画像やショート動画を中心としたビジュアル重視のSNS

・コンテンツの投稿方法が豊富(ビジュアル、ストーリー、リール動画、ライブ配信など)

・ビジュアル訴求が効果的な商品、サービスに向く

・炎上しにくい

TikTok

10代〜20代が多い

・ショート動画に特化したSNS

・若年層利用が多いので、若年層向けマーケティングに向く

・拡散力が高い

Facebook

30代〜50代のユーザーが多い

・世界で最もメジャーなSNS

・実名登録がマスト

・ビジネスパーソンを対象としたマーケティングに向く

 SNS広告

SNS広告は、XやInstagram、LINE、TikTokなど、SNSのタイムライン上に広告を表示させて集客する手法です。

SNSの属性データによるターゲティングができ、自社に興味をもってくれそうなユーザーに広告を配信することができます。

特にECサイトを運営する会社はSNS広告を利用しているケースが多く見られます。

実際に、 ネット集客支援を展開する株式会社PRIZMAが行った「EC事業における集客施策の実態調査 」結果によれば、「現在行っている集客施策は?」という問いに対して「SNS広告」が30.1%と最も多い回答を占めました。

SNS広告はユーザーが公式アカウントをフォローしてくれると、双方向のコミュニケーションが可能になりファン化の可能性もありますが、逆に炎上のリスクもあるため注意が必要です。

動画媒体からの集客

動画媒体からの集客は、動画を用いて商品やサービスの魅力を伝えて、潜在層の興味や関心を引く手法です。

動画広告

動画広告は、名前の通り動画を利用した広告のことです。

D2C・CCI・電通による「2019年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析」によれば、動画広告はインターネット広告全体の約19%を占めています。

動画広告には、動画と音声によって多くの情報を伝えられるというメリットがありますが、制作コストが高いことがデメリットです。

昨今の動画配信サービス(U-NEXT、Fulu、FOD、Disney+など)では、動画広告を配信しているケースがあります。

実際に、テレビ番組の見逃し配信などを行う動画配信サービス「Tver(ティーバー)」では、TVer利用時に入力する性別・年齢などの属性によって高精度なターゲティングのもと、番組の開始前・途中・終了後に動画広告を配信しています。Tverはの広告はスキップできないようになっているため、完全視聴率は95%以上となっています。

このように、動画広告を活用することで効率よくターゲットに訴求することが可能です。

音声媒体からの集客

音声コンテンツを用いて商品やサービスの魅力を伝えてユーザーの購買意欲を喚起する手法です。

デジタル音声広告

デジタル音声広告とは、インターネットラジオ(radikoなど)や音楽配信サービス(Spotifyなど)に配信できる広告のことで、「オーディオアド」とも呼ばれます。

スマートフォンの普及によって、アプリをインストールしてラジオや音楽を楽しむユーザーが増加していることが、デジタル音声広告が広まった背景です。

性別や年齢、視聴しているコンテンツなどからターゲティングすることが可能で、広告が視聴されると費用が発生します。

デジタル音声広告では、ユーザーがクリックするようなアクションが把握できないため、効果測定の仕組みが確立されていないことがデメリットです。

外部サイトからの集客

外部サイトからの集客は、外部サイトに自社サイトの情報掲載やリンクを貼って集客する方法で、次の3つがあります。

  • プレスリリース
  • ポータルサイトへの掲載
  • 比較サイトへの掲載

掲載されるサイトの数を増やすことで、自社のWebサイトなどへの流入を増やせます。

一方で、費用がかかること、外部サイトのルールや施策に従う必要があるため外部サイトの運営元に振り回されることがデメリットです。

また、コンテンツは外部サイトの所有物となるため掲載・不掲載などのコントロールが自社でできません。他の集客手法も併用した方が良いでしょう。

プレスリリース

プレスリリースとは、自社のニュースを発信して新聞やニュースサイトなどのメディアに転載してもらったり、記事にしてもらったりすることで、集客につなげていく手法です。PR TIMESやバリュープレスなどプレスリリースサイトに登録することで行えます。

プレスリリースの対象は、ユーザーや顧客ではなく、新聞やニュースサイトなどのメディアです。発信対象が他のWeb集客手法とは異なるので文章の書き方、掲載の仕方などに注意しましょう。

有名なメディアに取り上げられて記事になると、自社のWebサイトやSNSで情報発信するよりも多くの人に注目してもらうことができます。

積極的なプレスリリースの発信によってメディアの目に留まり、記事にしてもらえる可能性が高まりますが、必ず記事にしてもらえるとは限りません。

ポータルサイトへの掲載

ポータルサイトに自店舗の情報を掲載して集客を図る手法です。ポータルサイトとは、人が何か情報を探す際の玄関口となるようなサイトのことです。

飲食ポータルサイト(食べログ、ホットペッパー、エキテン、ぐるなびなど)や、地域特化型のポータルサイト、などさまざまなジャンルのポータルサイトがあるので、自社に合ったジャンルのものを探してみましょう。

特定のニーズを持った利用意欲の高いユーザーにアプローチすることができるため安定した集客が期待できます。

一方、テンプレートに沿った形式で情報が掲載されるため、競合との差別化が難しいというデメリットがあります。

比較サイトへの掲載

特定のサービスの情報をまとめて比較するサイトなどに自社の情報を掲載して集客を図る手法です。価格で比較する「価格.com」などが有名です。

自社の商品やサービスに関心を持つ顕在層にアプローチできる反面、競争が激化して自社の存在感が薄れるというデメリットがあります。

直接流入

直接流入とは、ブックマークや閲覧履歴などのURLから自社のWebサイトに直接訪問してもらうことです。

すでに自社の存在を知っていて自社に興味を持っていることが推測でき、定期的なアクセスや商品やサービスの購入や利用が期待できるのがメリットです。

また、リアルな紙媒体のチラシやパンフレット、書籍、看板などからWebに集客することができるのも特徴といえるでしょう。

直接流入を促す手法には、主に次の2つがあります。

  • MAによるメルマガ配信
  • 名刺やパンフレット、看板に掲載したQRコード

それぞれ詳しく見ていきましょう。

MAによるメルマガ配信

メルマガ配信は、定期的にメルマガを配信して情報提供や販促活動を行う手法で、MA(マーケティング・オートメーション)ツールを利用すれば自動化することができます。

パーソナライズされたメッセージを送ってユーザーとの信頼性や関係性を強化することができ、MAツールを利用した運用によって費用対効果が高くなります。

また、迷惑メールと認識される可能性がある、開封率が低いというデメリットもあります。

メールマーケティングについては「メールマーケティングとは?種類や効果、コツをわかりやすく解説!」を、メールマーケティングを効率的に実施するためのMAについては「BtoBの中小企業がマーケティングオートメーション(MA)を導入すべき3つの理由」をご覧ください。

また、メルマガの配信方法については、「メルマガ配信の方法を分かりやすく解説!おすすめのツールも紹介」を参考にしてみてください。

名刺やパンフレット、看板に掲載したQRコード

名刺やパンフレット、看板に掲載したQRコードを読み取ってもらって、自社のWebサイトなどに誘導して集客することもできます。

QRコードはリアルな媒体から、Web媒体に飛ばすことができるという点が特徴です。

不動産などリアルな広告媒体が有効な比較的高単価の商品やサービスに利用されることが多い傾向があります。

しかし、ターゲット層によってはQRコードが不向きな場合があるため、ターゲットの年齢や特性などを見極めた上で取り入れることが大切です。

Web集客を成功させるためのポイント

「今回紹介したWeb集客手法をとにかくやってみる」というのも大事ですが、それぞれ手間と費用がかかる上、片手間でやっても成果が出にくいのが実情です。

そこで、これからの時代にWeb集客を成功させるためには次のようなポイントを抑えてから始めるようにしましょう。

  • Web集客を行う目的を明確にする
  • Webで集客したいターゲットを明確にする
  • Web集客をただ行うのではなく、集客から成約までの導線を作り込む
  • 売りたい商品・サービスに合わせて最適なWeb集客の手法を選択する
  • 複数の手法を組み合わせて活用する
  • Web集客の成果の測定・分析・改善を行い続ける(PDCA)
  • アナログ広告や営業などリアル集客と連携する

それぞれのポイントについて詳しく解説していきます。

パンタグラフではWeb集客全般の支援を行うサービスを提供していますので、まずは相談したいという方はこちらをご覧ください。

 

Web集客を行う目的を明確にする

Web集客で成功するためにまず押さえておきたいポイントが目的を明確にすることです。

Web集客の手法が多すぎることや、目的によって合う方法、合わない方法が異なるので目的は必ず明文化しましょう。

ここでは、次の3つの場合に分けてどう目的を設定すべきかを解説していきます。

自社のファンを作りたい場合

自社のファンを作りたい場合は、ユーザーとの直接コミュニケーションによって共感を得ることが特に大切です。

「売る」という結果を得る前段階としてファンを獲得していく目的でWeb集客を行う必要があるので、具体的には次のような方法がおすすめです。

  • SNS運用
  • SNS広告
  • オンラインイベントの開催
  • オウンドメディアの運営

KPIを「売上」や「成約」「問い合わせ数」などにしてしまうと、そちらに引っ張られて情報発信の内容が「売り込み・宣伝」よりになり、結果としてファンが獲得できず売上や成約にもつながらない、という失敗につながりやすくなります。

KPIを閲覧数や読了率、エンゲージメント率、コメント数などにすることが成功の秘訣です。

自社のファンを作りたい場合

短期間で売上を伸ばしたい場合は、自社の商品やサービスに興味関心があり、購買意欲の高いユーザーへのアプローチが有効です。

具体的には、即効性の高いリスティング広告やSNS広告、メルマガ配信、MEOなどが有効でしょう。

一方で、SEOやSNS運用、プレスリリース、オウンドメディアの運営などはある程度売上につながるまでに時間がかかるため、短期間で売上を伸ばす目的では不向きです。

広告に頼らない集客の仕組みを作りたい場合

広告に頼らない集客の仕組みを作りたい場合は、コンテンツマーケティングによるSEOやメルマガ、LINE公式などの活用が有効です。

SEOには即効性はありませんが、地道な情報発信を行うことによって、検索エンジンなどからの自然流入による集客が可能になります。

また、メルマガやLINE公式などで購読者が獲得できれば、認知度が高まり安定した集客ができるようになります。

Webで集客したいターゲットを明確にする

Web集客で成功するためにはターゲットの明確化も重要です。

「ターゲットなんて言っている場合じゃない」と幅広くターゲットを取るよりも、明確なターゲットを設定してそこに向かって訴求した方が成約につながりやすくなります。

商品やサービスによっては、より詳細なペルソナを設定したり、ユーザーの行動や心理を可視化したカスタマージャーニーを作成したりすることも有効です。

ペルソナについては「ペルソナ設定のやり方決定版!項目から設定手順まで解説」、カスタマージャーニーについては「カスタマージャーニーマップはなぜ重要なのか?メリットや作り方の注意点を解説」で詳しく解説しています。

Web集客をただ行うのではなく、集客から成約までの導線を作り込む

Web集客を成功させるためには、ただ単にWeb集客を行うだけではなく、ゴール(成約)から逆算した動線を作りこむことも必要です。

たとえば、集客から成約までの各フェーズに対応したコンテンツを準備したり、次のフェーズに飛べるようなリンクボタンを付けたりしてユーザビリティを意識したWebサイトにすることが重要です。

よく「集客ができない」と悩んでいる企業さまの集客導線を見てみると、そもそもページから問い合わせや購入に飛ぶリンクが複雑すぎて分かりづらかったり、そもそもそういった導線を設定していないことがよくあります。

「ただWeb集客すればいい」という訳ではなく、集客後にユーザーがどこに向かってほしいのかを明確に設計することも重要です。

売りたい商品・サービスに合わせて最適なWeb集客の手法を選択する

Web集客を成功させるためには、自社の商品やサービスの特徴に合った最適なWeb集客手法を選択する必要があります。

たとえば、介護老人ホームの広告を10代〜20代がメインユーザーのTikTokで行っても効果が出にくいといえます。

一方で、介護老人ホームのユーザーは高齢者であり、高齢者の介護をする子ども世代(40代〜60代の男女)が行うことを考えたら、リスティング広告、MEO、Facebook広告や、Instagram広告などが効果が出やすいといえます。

また、即効性が必要か否か、どの程度のコストがかけられるのかなども選択する際のポイントです。

複数の手法を組み合わせて活用する

Web集客を成功させるためには1つの手法だけでは不十分です。複数のWeb集客手法を組み合わせて活用することが重要です。

Web集客には多くの手法があるため、複数の手法を組み合わせることによる相乗効果で、幅広いユーザーへのアプローチが可能になります。

たとえば、リスティング広告やSNS広告などは即効性がありますが、課金を辞めると効果が一気に0になってしまいます。

また、広告費用が高騰傾向にあるため、この先同じ費用で同じだけの売上や成約をあげられるとは限りません。

リスティング広告やSNS広告で即効性のあるWeb集客を実施しつつ、SEOなどでコンテンツを地道に発信し続けていくことで、広告依存のWeb集客の仕組みを変えることができます。

ただし、「広告がなくてもこれだけ集客が見込める」という仕組みはすぐに作れるようなものではないため、即効性のあるWeb集客手法を実践しながら、将来を見据えてその一部の予算内で即効性はないが資産性のあるWeb集客手法を実践していくなどを検討しましょう。

このように複数の手法を組み合わせる場合は、各手法の特徴や強みを活かして弱点を補完し合うようにすることが重要です。

Web集客の成果の測定・分析・改善を行い続ける(PDCA)

Web集客を成功させるためには、Web集客の成果を測定して分析し改善を行い続けるというPDCAサイクルを回し続ける必要があります。

PDCAとは、Plan(計画)、Do(実行)、Check(分析)、Action(改善)の略です。

ここで重要なことは、ビジネス上の最終目標は「売上や利益を向上する」ことであり、「集客を増やす」ことはそのための手段であることを見失わないことです。

集客は増えたものの売上も利益も向上しないような場合は、集客手法の選択が適切ではなかったということになります。

アナログ広告や営業などリアル集客と連携する

Web集客を成功させるためには、アナログ広告や営業活動などのリアル集客手法と連携することも大切です。

アナログ広告とは主に次のような古くから使われてきた媒体での広告を指します。

  • パンフレット
  • 名刺
  • 新聞広告
  • チラシ
  • 雑誌広告

Web集客はSNSなどのインターネットツールを活用することを前提としていますが、高齢者層や富裕層、経営層などへのアプローチにはアナログ広告や営業などのリアル集客が有効です。

特に、紙媒体のアナログ広告は、形のあるものがユーザーの手元に届くため、商品やサービスが認知されやすく記憶に残りやすいというメリットがあります。

一方で、アナログ広告はその後のユーザーとの関係性が途絶えてしまう、というデメリットがあります。

たとえば、チラシで「興味あるな」と思っても、ユーザーとしては「いきなり電話をするのはちょっとなぁ」と思ってチラシを捨ててしまえば関係性が切れてしまいます。

そのため、アナログ広告にWebサイトのQRコードを掲載したり、LINE公式に誘導したり、アナログ広告の閲覧だけで終わらせないようなWeb集客への導線を設置することができないかを検討しましょう。

Web集客の方法は時代とともに変わる!最新動向も抑えておこう!

Web集客の方法は時代とともに変化しており、最新の手法はAIによるマーケティングです。AIを利用すると、ユーザーの行動や嗜好を分析して個人個人に合わせたマーケティングを行うことができるようになります。

実際にGoogle広告やMeta広告では、自動的にAIが最も効果的な広告出稿をしてくれるという機能を実装しており、手動でやるよりも効果が高いと評判です。また、AI自動応答システムというものもあり、24時間体制で問い合わせや質問に対する即時回答が可能です。

このように、Web集客は、今は効果が出ているからといって数年後も同じように効果が上がるとは限りません。常に最新のWeb集客手法の動向を押さえておくことが大切です。

パンタグラフでも、最新のWeb集客方法について情報をキャッチアップしており、随時お客様に共有をさせていただいています。

パンタグラフさんにはデジタルマーケティングや新しい技術・トレンドに関する知見があり、それを共有していただける点が大きいです。他社さんとの付き合いがある中でも、デジタルマーケティングやトレンドに関しては、信頼させていただいているので、常に連絡させていただいています。

 

社内的にも、相変わらず色々知っているし、アイディアも出してもらえるという認識です。今後も、ご提案いただいたものの中から、良いと思ったものを実施していく形にはなると思います。

 

引用元:パンタグラフ「【お客さまインタビュー】エス・アイテックス株式会社(シダックスグループ)

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